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しばらくお別れ

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どうも、柚子です。

5時間ほど前に、今学期の試験無事に終わりましたー!そして、大学2年生が終わりましたーー!

月曜日までは最高気温10℃だったのが、急に暖かくなって、今日はなんと最高気温35℃!!最後の試験も冷房のある部屋に会場は急遽変更されました。試験は科学史。科学史はダーウィンの進化論のように、少しずつ進歩してきたか、それともいくつかの大きな変革によって進んできたか?というような質問に答えてきました。

先週あった認知脳科学の試験も帰ってきて….90点!一番心配な教科だったけれど、どうにかAもらえたかな?まだ最終の成績が発表されていないのでドキドキです。

 

久しぶりにお絵かき。結構雑ですが、思ってたより上手く描けました。キャンパスの中心広場にて。

 

さーーて、最後の試験まで日にちが空いていたので、ここ数日は友達とご飯行ったりと、友達との時間をたくさん過ごしました。

木曜日は高校の先輩とご飯へ行って、金曜日は友達とアイスクリーム食べに行き、土曜は地域の日本人の方々と桜祭りの打ち上げ!そう、(確か)話しそびれていましたが、4月末に地域の日本人の方々や、近くの高校と協力してちょっと遅めの桜祭りを行いました。私はブラウンの生徒を何人か連れてヨーヨー釣りなどのゲームコーナーを手伝いました。去年の最後に近くの高校へ書道を教えに行ったことがきっかけでこのような地域の桜祭りの運営にも携わることができて、キャンパス内にこもってしまいがちな学生にはとても貴重な経験でした。おかげ様で地域の日本人の方々にもお会いすることもできました。

 

ヨーヨー釣りも見守る私(手前)。水を入れ過ぎたのか、こよりが弱いのか、なかなか釣れない…。

 

日曜日は”自称”水泳部の友達と鍋を食べに行き、月曜日はイタリア人街で女子会。火曜日はルームメイトも一緒にブランチ、そして水曜日は海へ!そう、隣の美大が所有しているプライベートビーチが車で20分ぐらいのところにあって、Uber(タクシーのようなもの)を使って行きました。水は冷たくて、ちょっと汚かったけれど、貝殻や石を拾って、涼しい海風でリフレッシュしてきました。

今日は試験が終わってからはキャンパスの緑地で友達とピクニック。それからは高校の後輩と一緒にご飯を食べてきました。

 

絶対多いから!って4人で3皿頼んだのに、結局1皿食べきれずお持ち帰りしました。

 

なーんて、遊んでばっかのように思われるかと思いますが、それにはちょっと理由があります。実は、9月から一年間フランスのリヨンへ行きます!なので、まだ2年生ではありますが、しばらくはブラウンとお別れです。だから、フランスへ行く前に会わなきゃ!と思って友達をたくさん誘いました。予定を調整したり、人に声かけたり、思ってたより大変でしたが、やった甲斐ありました。特に、一つ上の先輩はいつまた会えるかわからないから寂しいけれども… なんだかそんな感じがしなくて、不思議な気持ちです。

もうすでに留学しているのに、さらに留学するの?と、思うかもしれません。一年間も行くの!?友達に驚かれます。今日はこの留学を決めた理由について書きたいを思います。

 

まず、私は入学した頃から”留学したい”と思っていました。それも、今勉強中のフランス語が使えるフランスに。元々は3年生の春学期だけ行こうと思っていました。だから”まだ先だなー”、と思っていたのですが先学期末、ふと思ったんです、”一年間行っちゃえば?”と。その思いが、今学期に入ってからいつしか固い決心になっていました。

今学期初旬、専攻も見つけ、今学期の授業も決まり、気がつけば専攻に必要な授業は今学期が無事終わればあと3つ。一学期あれば終わらせられる授業の数です。きっとブラウンよりすばらしい教育が受けられるところなんてなかなか無いから、留学するとブラウンでの時間が短くなって勿体無い!なんて言う人もいますし、その理由もすごくよく分かりますが、私にとってブラウンで”楽しい、面白い授業”と取り続けるよりも、一年間留学して”言語をマスターする”という大学生活の目標の一つを達成させる方が意味があると判断しました。今までの留学経験があるからこそ、一学期ではきっと足りないと分かっていたからこそ、できた判断でもあります。

専攻に関しては心配しなくて良かったけれど、一つ迷った理由があります。それは、秋学期にボストンキャリアフォーラム、通称ボスキャリがあること。もうご存知かもしれませんが、ボスキャリは海外では日本企業の最大のリクルーティングイベントです。今まで、”1,2、年生は相手にしてくれない”と聞いてたから、見学に行かないどころか、ウェブサイトも見たことがありません。三年生の秋はその次の夏のインターン、もしくわ卒業後の内定がもらえてしまう重要な機会。それを逃すことになります。就職の機会自体は4年生でも充分あっても、初めての場で上手くやっていけるか、すごく不安があります。しかし、このボスキャリに行くためだけに一学期分の留学をあきらめるのか?そう考えると、将来に対しての安心を求めて1年間の留学をあきらめるなんて、そんな臆病なことしたくないと思いました。

そうやって、一年間の留学を決意しました。思えば親にもあまり相談せずに、離れているからってまた勝手に決めてしまいました。冬休みの終わり、空港へ向かう車の中でちょっとだけ一年間行くこと話したっけ?それでも何も言わずに、留学に行くことが決まったことを伝えると喜んでくれて、全力でサポートしてくれる両親と家族には感謝しきれません。

フランス語を学び始めて4年。言語を上手く使いこなせないのはもちろん、フランスの文化も歴史も何も知らないままただ、”国際機関での公用語だから”という理由で言語を勉強してきました。留学を通して、言語を使いこなせるようになるのはもちろん、歴史や文化についてもしっかりと学んで来たいです。

 

海ーーー!友達のサングラスをふざけてかけたら、いつの間にか私の撮影会が始まりました(笑)

 

ところで場所はなぜリヨンなのか?ブラウンはパリとリヨン、2都市に留学のプログラムがあります。ブラウンのプログラムなので学費はブラウンに払い、奨学金もそのまま適応されます。はじめの理由は”リヨンは行ったことないから”(パリは1週間ぐらい、旅行でイギリス留学中に旅行で行きました。)という、なんとも簡単な理由だったのですが、プログラムの担当者方や先学期行った生徒の話を聞いて、どんどん”良い判断をしたな”と思うようになってきました。次の学期、ブラウンからリヨンに行く生徒はなんと私だけ!(それに対し、パリは20人ほど!)現地の担当者には、”リヨンのもう一人のお母さんだと思って!”と言われて、行く前から心強いです。

 

気がつけば、留学を始めて4年。家族も私も、私の留学生活に慣れてきました。来学期留学するブラウン生全体への説明会の内容が、なんだか少し微笑ましく聞えてしまった。ブラウンで過ごした期間は、ちょうど高校留学の期間と一緒になった。4年…小さい頃にアメリカで過ごした期間と同じ年数。あの頃は、もう一生アメリカに戻ることは無いのだろうと思って、アメリカでの思い出が遠くなるのが怖くてたまらなかった。

”私は日本人だ”

中3の頃、ようやく胸張ってそう思えるようになりました。

しかし、海外で8年も過ごした私は一体何なんだろう?最近また考え始めてしまった。いや、あれだけ悩んでたどり着いた結論なんだ、今更また考えなおして、無駄に自分を悩ませる必要はない。何だか、自分のアイデンティティについて考えなおすのは、パンドラの箱を開けてしまうことのように思える。でも、もう一度考え直せるぐらいに、私の海外で過ごした時間はまた増えてきたのか?

 

あの頃は、想像もできなかった今の自分。今度はまた次の一歩へ。今は想像もできない私の姿が来年、リヨンにあるのだろうか?

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“e”なのか、”a”なのか?

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どうも、柚子です!

今週は絶賛試験期間中です!正式には5月10日からが試験期間なのですが、その前の学習期間に試験を行ってしまう授業も多く、10日に全ての試験が終わるっていう友達もいたりします。親が車で迎えに来て、荷物を運び出す光景もちらほら見かけるようになりました。

私はと言いますと、今週は月~水まで毎日試験があったので、今日は久しぶりに落ち着いております。朝、珍しく目覚まし時計の音を聞き逃してしまいましたが…何も予定は無いから大丈夫!とは言っても、まだやることはあるのですが…。10~15ページのエッセーと、18日に試験がもう一つあります。

 

花びらが散って、ピンク色の地面。

 

月曜日は人類学(人類の進化について)の試験、火曜はフランス語のオーラルの試験、そして水曜日は一番不安だった認知脳科学の試験だったのですが…

試験会場の講堂に入ると、もう既に多くの生徒が裏返した試験問題を前に座っていました。しかし、一番前で溜まっている10人前後とTA(Teaching Assistant、教授のアシスタント)。何か良くわからないけど、とりあえず試験問題をもらいに私も前の方へ行ってみると…

”We’ve run out of exams” (試験問題、足りなくなっちゃった)

!?!?

足りない?どういうこと?

どうやら、前に溜まっていた人達はみな試験問題を受け取っていない生徒ならしい。ちょっと焦った顔で、他のTAや教授に連絡を取ろうとするTA。試験をちゃんと受けられるのか?試験開始時間が迫り、緊張した空気が漂う。

”とりあえず席に着いて!そして試験問題を持っているはずのTAリーダーが電話に出るのを待とう”

何だか、想像もしていなかった状況…。TAは試験監督の役目も果たさなくてはいけないので、部屋を離れるわけにはいかない。試験開始まで、あと4分。

”試験は予定通り始める。もともと試験時間はかなり多めだから大丈夫だと思うけれど、まだ試験問題をもらっていない人は届き次第始めて、遅れた分時間を延長します。”

そう説明し終わると、教授が入ってきた。TAが駆け寄って状況を説明し、彼は試験を取りに部屋を出た。試験開始まであと2分。

”Well, I guess we underestimated the number of students…”

(あらまあ、生徒数を過少評価してしまったみたいわね。)

ちょっとジョークを交えるが、何でこんなことになったのか教授も少し困惑した様子。シーンとする講堂…。

“Well, don’t look at me like that!” 

(もう、そんな目で私のことを見ないでよ!)

どんな目で生徒が彼女の事を見ていたか分からないけれど、試験前の緊張とこの予定外の状況に不安を表す生徒の視線を集めていたのに違いない。

結局、試験開始7分後に試験は届き、無事に全員試験を受けられた。何でこんな状況になったのか、ちゃんとは分からないけれど、試験会場を苗字によって2つに分けたのが原因なのではと思います。講堂で受ける人の方が多いのに、少ない方の試験問題の束を持ってきてしまったとか?

 

キャンパス北端かた見た空。飛行機雲が見事!

 

試験内容はそれほど難しくなかったのですが(少なくともそう感じたのですが…)最後の筆記の問題で、以外なこと苦戦してしまいました。それは、英語!

”遺伝子が構造を影響する”

と書きたかったのですが、

“The gene effects the structure”

?待てよ、何だか変に感じる。

“The gene aeffects the structure”

と、eaに書き直したのですが…

いや、やっぱ違う!と思って

“The gene eaeffects the structure”

と、最終的には全部(そう、4回ぐらいこの単語を使わなくてはならなくて…)”e”で始まる”effect“に直しました。

 

“effect”“affect” 、基本的には両方とも”影響””影響する”という意味なのですが、どういう時にどっちを使うのか、未だに分かりません。そこで、夕食の時に友人二人に聞いてみました。

“Effect は名詞で、Affectは動詞だよ。だから、柚子が試験に書いた文章の場合だとAffectが正解だったかな。”

うーん、やっぱそうか…と思いながらも、教育学の授業でAffectが名詞として出てきたことを話すと、

”え?本当に?調べてみるよ。(スマホで調べる)あっ!本当だ!心理学など、学問的な専門用語として使われるらしい。”

なるほど!だからAffectは基本動詞で、学問的な場面では名詞なのか。と、一件落着と思いきや、

”あれ、でもEffectも動詞、名詞、両方として使われることがある気がする…。”

またスマホで調べ始める友達。やはり、Effectも動詞として使えるよう。では両方動詞として使うとき、どのような違いがあるのか?

”発音が同じだから紛らわしいんだよ。”

と言って、例文を使って説明しくれたもう一人の友達。

うーーん、なかなか理解できない。

しかしなんとなく、Effectは直接何かを影響することで、Affectはもう少し間接的というか、あまり意図を持たずに影響することだと理解できました。

だから例えば、

“The government effects the economy.”

(政府が、経済を影響する)

この場合は政府が実際に経済を動かす能力を持っているのでEffectで、

“The weather affects my health.”

(天気が私の体調に影響を与える)

という場合は、別に天気が私の体調を変えようと思っている訳では無いからAffectを使います。

 

“The gene effects the structure”

結局、この場合は”e” なのか”a”なのか?

うーん、正直わからない。

友人達は、”きっと、そんなことで点数が引かれることはないよ!”と言って励ましてくれました。

 

しかし、未だに私の頭の中には”?”が。

どなたか私の回答が合ってるか、間違っているか、分かる方いたらコメントで教えてください。

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この季節

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最近は外に出る度、新しい発見が。

短い桜並木を作り上げていた寮の外の桜も、

いつしか散った花びらの跡形すらなくなり、

緑に、ピンクに、木々が空を染めていく。

あれ?こんな景色だったっけ?

まだ開ききっていない木の葉が、

枝先の無数のポンポンに見えて何だか面白い。

昨日までは蕾だったのが、今朝は花になっていて、

地面にはあちらこちらにタンポポが。

良くみたら綿毛もあって、耳を済ませると鳥の声が聞えてくる。

あ、モンシロチョウ。

誰かが起こした訳でもないのに、生命はなぜ、

いつ芽生えるか分かるのだろう?

まだ初々しい、葉の黄緑色。

見慣れた景色が、生き生きしてくる。

授業が終わり、残すは試験。

やらなきゃいけないのに、何だかやる気が出なくて、

ただぼーっと

パソコンの画面を眺めてばかり。

窓の外の、風に揺られる木の葉

最近は雨が降ると、東京の梅雨を思い出すアスファルトの臭いがする…

いや、集中しなければ。

今学期は、慣れない筆記試験ばかり。

エッセーは教授に締め切りを延期してもらった。

教授のやさしさに感謝するとともに、その分がんばらなければ。

試験が終わったら、

待っている友達との楽しい約束。

今度会うまでの、お別れ会。

卒業される、四年生。

改めて考えると、何だか寂しい。

ほら、だから!

今はちょっとがんばって、

最後の課題を終わらせよう。

楽しい休暇へ向けて、最後の一歩。

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宗教について考える

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どうも、柚子す。

最近プールに通い始めました。友達と”水泳部”とか言っちゃって、私が部長ならしいです。ブラウンのIDを持っていれば自由にプールもジムにも入れるのに、学年末になってようやく利用する気になりました。そう、気がつけばもう学年末。なんと今日で授業は最後です。

 

学期が終盤とあって課題に追われつつあるのですが、先週末はお菓子作りのワークショップへ行って来ました!近くのJohnson and Wales Universityという大学には料理学校があるのですが、そちらへ行ってシュー生地を使ったお菓子の作りました。私はお菓子作りが好きで、暇があればお菓子を作っているのですが、本格的な用具も材料も揃った場所で作るのは初めて!微妙な温度の調節ができる五段オーブン、大きさや形が様々な絞り口、金箔や砂糖の装飾…。いつも趣味でやっているお菓子作りとは全く違く感じました。製菓を専門とする生徒達にたくさん助けてもらいながら、なんとか完成させました。

 

見た目も中身も本格的。

私の班はイチゴとピスタチオのシューエクレアを作りました!

 

さて、本題に入りましょう。私は今学期Brown Religious Literacy Projectと言って、5つの宗教について10週間を渡って学ぶ週1のセミナーに参加しています。ユダヤ教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教と、まずは教授とその宗教の知識人を招待してプレゼンをしてもらい、次の週は生徒同士でディスカッションをする、という形式で進めてきました。

みなさんはまず、”religious literacy“と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?直訳すると”宗教についての知識(識字能力)”。みなさんはどれぐらい宗教について知っていますか?

人々の移動が盛んになり、見た目や考え方が違ういろんな人と会うことが多くなった今、人々が平等に暮らせるようにいろんな”違い”への理解が広まって、国籍や性など、個人のアイデンティティに関することも話されることが多くなってきました。ブラウンみたいに、みんながある程度同じ理想をもっていると分かっているところでは尚更、みんなオープンにこのような話をします。しかし、宗教については語られません。授業で”女性の意見が反映されてない”とか”黒人の立場から見たら全然違う”とかよく聞くけど、”○○教の考えだとこうだ”とかいう意見、聞いたことがありません。多くの人の生活の中心に宗教があるのにも関わらず、宗教は個人のもの、敏感な課題だから話すべきでない。なんとなくこういう思いが溜まって、タブーな議題になってしまいました。

宗教についての知識がなぜ大切なのか?わかりやすい例は今のムスリムの人への恐怖、Islamophobiaです。イスラム教がどういう宗教なのか全く知らないから、中東の不安定な情勢とイスラム教を結びつけ、ムスリムの人はみな”ジハード”とか”テロ”とか行う悪いやつらだ、と思ってしまう人が多くいます。他にもヨガに熱中しながらそれがヒンドゥー教からきているということを知らなかったり、瞑想をただ心を落ち着ける用法として使ったりしている人がいます。自分の宗教の根本的な部分もちゃんと知らずに、”私は○○教です”と主張している人や、逆に自分の知識が足りないから”私は○○教です”と主張できない人など、いろんな人がいます。

宗教について話すことがタブーになってしまった環境に、宗教について自由に話して学べる場を設けようという目的で、このBrown religious literacy projectが始まりました。毎週2時間集まりますが、授業ではないので単位はもらえません。過去にこのセミナーに参加した生徒が企画をし、応募して選ばれた20人程度が参加します。一学期で全部の宗教についてある程度理解できると思ったら大間違い。どの宗教も奥が深すぎてとても4時間では話しきれません。

 

このセミナーの遠足で行ったNewport。雰囲気はリアルにディズニーランド!

 

水曜日の最後のセッション。前の週に教授の話を聞いたキリスト教についてのディスカッションを行いました。いつもはプレゼンで良く理解できなかった点について話したり、その宗教の子に少し自分の経験について話してもらったりします。アメリカの学校ってこともあって、参加している生徒の多くがキリスト教。そのためいつもより議論が膨らみました。

”それはカトリックのものだけだと思ってたけど…”

”えっ!?カトリックにはそんなの存在しないよ!”

”??私もカトリックだけどその教えあったよ”

”…うーん、同じ宗派でも結局はどこの教会に属すかで違うのかな?”

何度もおきる、このような矛盾。”この宗教の人たちは必ずこの根本は信じている”といえるものがどの宗教でもなかなか見つけられません。

 

”宗教ってそもそも何なのか?何でこんなに大切なのに、タブー議題なのか?”

この疑問を一学期かけて聞いて来たのですが、なかなか答えが見えてきません。そんな中、フランス語の授業で今週はフランスの政治、特にLaïciteについて学びました。Laïcite(発音:ライシテ)とは、フランスの政教分離政策のことです。”政教分離”というと一般的には政治と宗教を別々にすることを言うのですが、フランスではこれが政治はもちろん、公立の教育機関で実施されています。簡単に言うと、公立の学校で不況活動をしてはいけないのはもちろん、過度に宗教を象徴するものを身に着けてはならない、というルールがあります。問題は”過度に宗教を象徴するものを身に着けてはならない”という部分。例えばカトリックのロザリオやムスリムの女性のスカーフが対象となりますが、2004年に施行され主にはムスリムの人に影響を与えています。

クラスメートは皆、このような法律に反対し、Laïciteがフランス国民の中では好評なことにショックを表していました。”個人の表現を制限するなんて良くない”、”そもそも’過度’の基準は何になるのか?不公平すぎる”と、みんな次から次へと手を挙げ、反対の意見を述べていきます。あまりの勢いに、先生は”別に宗教を禁じている訳ではない。教育機関の中で、みんなが平等に扱われるように人々を守る政策だ。”とあくまで学校内だけのことを確認する。それでも反論は止まらない。

私もはじめは宗教の象徴するもの(religious symbol)を禁じて、中立の環境を作るとか、そもそも無理だし間違った考えだと思いました。お互いの違いを見て、疑問を持って質問してみて、お互いから学んでこそ理解が深まるんだと私は信じてます。だから社会に存在する違いを学校の中だけでは隠すとか、良くないと思います。

授業時間ももう終わり。先生がなんとか議論を止め、今度のエッセーの課題を発表した。その一つは”ブラウンでLaïciteが施行されたら、どうなるか?”というもの。これに対し、教室中から”Oh~”という、”そんなことなったらやばいぞ”という声が響きました。ブラウンでこんな法律なんてありえない、ということが雰囲気から伝わって来ました。

 

しかし、実際どうでしょう?よく考えてみると、そんなにありえないことでは無いのではないか?と思えてきました。Religious literacy projectで話してきたように、ブラウンではほとんど(というか全く?)個人の宗教について語られません。スカーフをつけているムスリムの女性の方は明らかにマイノリティです。もしLaïciteがブラウンで施行されたら…考えてみると影響するのはほんの一部の人達ではないか?という考えにつきました。

ルールなんて無くとも、皆自然と宗教はプライベートの生活に限って、学業とは区別しているように思えます。もちろん、私があまり宗教心が強く無いからそう感じているだけかもしれませんが…。フランスでLaïciteが支持されていることが、それほど驚くことでもないと思えてきました。

 

アイスクリームを持って海辺へ。

 

このようにして、宗教と学問、特に科学は区別され、さらに遠ざけられて、いつしか対抗するようになって….。他にも原因はありますが、アメリカでは”nones“、何の宗教にも属さない、という人が増えてきているらしいです。

しかし宗教と科学、そんなに違って、対抗しているものなのか?私達の日々の考えかたから、宗教の影響を全く切り離すことは可能なのか?そもそも人は何かを信じることなしに存在できるのか?”宗教”ってそもそも何なのか?Religious literacy projectの最後のディスカッションはなんとも大きな質問がたくさん出されて終わりました。

 

宗教について、どれぐらい考えたことがあるでしょうか?日本では、仏教と神道が中心かもしれませんが、キリスト教の文化もいろいろ取り入れられつつあります。”イースター商戦”とか言って、キリスト教の人たちにとって一番大事とも言える祝日をただ”女性向けのパステルカラーと卵のかわいい祝日”として流行らせるのはどういうことなのか、考えたことはあるでしょうか?6月にまだイースター仕様のディズニーランドへ行って、違和感を感じたことはありますでしょうか?私は恥ずかしながら最近まで寺と神社の違いをあまり理解していませんでした。仏教の中でも宗派など、ちゃんと知っていますでしょうか?

宗教に対して寛容なことは、”違う考えも受け入れられる”という意味で日本人の良いところとも言えるかもしれません。しかし、いつしかタブーとなってしまったこの議題について話し、学ぶ場を設けることによってreligious literacyを高めていくことの大切さをこのセミナーを通して学びました。

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友達

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いつも夜の12時には寝ようとする私。いつもお昼の12時までには起きようとするルームメイト。

こんなにも生活習慣が違うのに、なぜか気が合って二年間も一緒に暮らしている。

一年生の頃のルームメイトは学校が勝手に決めるから、運命の出会いとも言えるだろうか。

 

朝7時半、私の携帯のアラームが鳴る。ルームメイトを起こさないように、そっとベットから降りて顔を洗いに洗面所へ向かう。

洗面所で遭遇する向かいの住民。彼はいつも私より早起きなのか、もう既に着替えていたり、シャワーに入ってたりする。そう、”彼”。ブラウンでは男女共用のトイレは驚くことでもない。

“Hi”ちょっと寝ぼけた一言の挨拶。メガネをかけてないのであまり顔は良く見えない。きっと寝癖が今日もひどいけど気にしない。

家の洗面所みたいに、男女が並んで朝の準備をする。

 

いつも一緒に朝食を食べる友達。一年生の頃からの”朝8時の朝食の会”は最近は8時10分、15分、月・水・金だけ、と少しずつ遅く、回数も減りつつある。

朝ごはんの友達は、なぜかあまり昼間は遭遇しない。特に夕食の時間に遭遇すると、何だか不思議な感じがする。

彼女はヨーグルトとオムレツ、彼はwheat bread二枚に卵とベーコン、私はベーグル。みんな大体食べるものが決まっている。

 

時々いつもの友達が見当たらなかいと、別の友達のテーブルへ行く。こっちはなぜかみんな朝からパソコンを開いて勉強している。

一人が卵の白身だけのオムレツを食べているのを見て”白身だけって食べる意味あるの?栄養は大体黄身にあるんだよ!”と、どうしても白身だけ食べることが納得できない私の発言を発端に、朝からくだらないけどちょっぴり真剣な議論が始まる。

 

桜はなかなか日本みたいな”満開”にはならない…。

 

同じ授業の友達。授業以外ではその子の事全く知らないけれど、キャンパスで遭遇すると必ず挨拶してくれる。

授業へ向かうときとか、出るときとか、時々ちょっと話しかけてみる。

 

以前から友達で、今学期初めて授業が一緒になった友達。

”今学期は授業で週2回はゆうこのことを見るようになったけれど、いつもオシャレね!”

と服をほめてくれた。

日本からの友達には、”え、いつもこんなに髪の毛ボサボサで行ってるの!?”と言われたばっかだったけど(笑)

 

一緒に近くの高校へ環境学を教えに行く友達。ミーティングとワークショップと、週に2度は会う。

毎週誰が車に乗れるかは早いもん勝ち。遅いと学校のバスで行くことになる。でも最近は車が故障中だからみんなで仲良くバスを使う。道中はたわいも無い話で盛り上がる。

なぜか歌いながら出迎えてくれるバスの運転手さん。定員オーバーなのも気にせず”みんな乗りな!”と言ってくる。席が無いことに気づいた友達は、”え?これありなの?”と戸惑った顔をしたまま、静かに通路に腰を下ろす。

ミーティングはいつもちょっとカオス。日本みたいに誰も発言しないとか、挙手とかもう関係ない。”もう話逸れすぎだよ…”と思ってしまうけれど、なんだかんだいつも時間通りに終わる。

環境のことや科学、教育や自然に出ることが好きな人が集まる、個性豊かな友達。

 

しだれ桜。

 

学校のカフェで働く友達。

“Oh, hey! how are you doing?”(やあ!最近どう?)と簡単な挨拶を交わしてから、”Can I have a chocolate chip muffin and a small latte?”(チョコチップマフィンとラテお願い。)と業務連絡に切り替わる。

“See you!”(じゃ、またね!)

すごく仲の良い友達でも、簡素なやり取りで終わってしまう。

 

日本語会話テーブルの友達。毎週肉無しのカレーライスを囲んで日本語で話す。おかげで私まで日本語が上手くなった気がする。

ここで出会った友達がきっかけでできた”女子会グループ”。時々男子も混じるけれど(笑)

一緒にご飯食べて、映画みたり、イケメンの話したりと、女子会をする。最近は忙しくてなかなかできないけれど。

今日も卒業生がボストンから来てくれて、4人でプチ女子会をした。”忙しい”とか言わないで、もっとちゃんと人と会う努力しないとなと思う。

英語と日本語が飛び交う、不思議な空間。

 

夕食の時間の食堂で偶然会った、音楽の才能溢れる友達。食事は20分で食べ終わってしまっても、1時間以上話すことは良くある。”せっかく天気が良いから、外散歩しながら話さない?”と言って食堂を出たけれど、なぜか音楽室へ行くことになった。

スタジオに入ると、すぐさまピアノとドラムに飛びついて演奏を始める友達二人。”もっと楽器頑張っていればな”と、二人の才能に圧倒される私。

ピアノを弾いていた友達はどこからかギターを持ってきて、ドラムの子はピアノへ移動。なぜか私にドラムのバチを差し出してくる。”みんな自分があんまりできない楽器やるんだから、ほら!”と。

今まで実際にドラムを叩いたことあるのは5分にも満たないぐらいだけれど、とりあえずスタンダードなエイトビートを合わせる私。二人は”あんまりできない”とか言いながら、いろんなメロディを醸し出す。途中あきらめて、手で叩くコンガに切り替える私。

いろんな音が交じり合う、ちょっとカオスだけれども楽しい空間。

 

突然現れ、演奏を始めたバンド

 

舞台で輝く友達。一年の頃の演劇の授業で一緒だった子と、同じ寮に住んでいた子。演技の中から、私がいることに気がついているのだろうか?

オーディション、さらに一ヶ月以上、毎日4時間ものリハーサルを経て完成させてきた作品。それだけ時間をかけた、思いのこもった作品にはいつも圧倒される。

いつか私も…と、舞台に立つことにはあこがれるけれど、私はそれだけの時間と思いをかけられるだろうか?本当に演劇に熱心な友達を見ていると、私がいるべき場所ではないのかな?と思ってしまう。

 

夜、深夜まで一緒にマフィアのゲームをする友達。

マフィアをやるときにしか会ったこと無いから、普段はどんな人なのかは知らない。

”あんたの事は信用できない!”とか、”絶対あいつを殺せ!”とか、結構酷いことを大声で何分も叫び合うけれど、あくまでゲーム。

盛り上がったゲームが終わる度に、”おまえのあの瞬間見事だったよ!”とか”ああーそうだったのかーー!!信用しなくてごめん!”だとか、みんなケロっと変わって次のゲームに備える。

 

日本の中高の友達。留学してから特に、何だか距離を感じてしまっていた。でも、この冬の成人式で会ってから”そうでもないのかな?”と思い始めた。

春休み、日本からはるばる来てくれた友達。先週、留学中のニューヨークから来てくれた友達と、中高一緒だったのに話したこと無かった友達。

今更同じ中高の新しい友達できるとなんて思っていなかったけれど、いろんな縁があってできた新しい友達。やっぱり5年ちょっと一緒に過ごした友達は何だか特別なものがある。

 

小学校の頃の友達。今はフェイスブックで様子を見るぐらいだけれど、この間コメントしたらすぐに返してくれた。

昔は毎日電話してばっかだったっけ?メールなんて無かった頃。何について話してたかなんて、今では忘れてしまったけど。

将来また会うことはあるのか?会ったらどうなるのか?いろいろ思うことはある。でも、きっと大切なのは”連絡できる”ってわかっていること。

 

今日久しぶりにFBメッセージをくれた友達。いきなり日本語だったから少し驚いた。

まあ、高校時代一年間で中国語とスペイン語をマスターした人だから、日本語ができるようになって不思議でも無いけれど。

夏に東京で会えるかもしれない!

私は頑張ってその子の母国語であるフランス語で返事してみた。

 

人で賑わうメイングリーン。最近はツアー客も多い。

 

新しい環境へ行くと、心配なのは”友達ができるかどうか”。特に親なんては”友達できた?”とか”一番良い友達は?”とか聞いてくる。週末の夜に遊びに行ったり、いつも一緒にいる人とかがいない私は、たまに部屋で一人、孤独に感じてしまうことがある。天気が良くなって、広場で友達同士で座って話したり、勉強したりしている生徒を見ていると、”私だったら誰とああいうことできるだろう?”とか考えてしまう。やっぱりもっとパーティーとか行って、もっと人と会う努力するべきなのかな?って。

でも、きっと人によって友達との接し方は違うし、友達はたくさんいる。いつの間にか知っている人が増えて、キャンパスを歩いていると知っている人を見かけることが多くなった。特に二年生になってからそう感じることが多くなって、ブラウンがさらに心地よく感じるようになった。

ここに書ききれない友達とのエピソード、たくさんある。だから決して私は孤独では無いんだと、自分で自分を励ます。

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違う視点から見た歴史

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ここ最近雨の多いプロビデンスからお送りします、柚子です。一週間前の雪から雨に変わったので、いよいよ春本番かな?と期待を高めているところですが、今日は突然の雷雨に驚きました。

最近は毎日家族から東京の桜の開花の様子の写真が送られてきます。特に中高の近くだった千鳥が淵の写真はなんだか懐かしく感じて、今度日本で春を過ごす時は必ず行きたいなと思いました。

 

母から送られてきた千鳥が淵の写真

 

”桜咲きました!”

私が二年前家族に送ったメールの件名。先週、電話越しに母が、私がブラウンに合格してからちょうど2年だったことを思い出させてくれました。あの夜、喜びの報告をするのにとっさに考えた件名。心はやっぱり日本人の私は、合格を開花する桜に例えて表現しました。

そして今年も合格発表のとき。今年は今までで一番多くの願書が提出され、その中から今までで一番多い2,722人に合格が通知されたそうです。もし読者の方々の中に合格された方がいらっしゃりましたら、おめでとうございます。そして是非”ブラウンの熊たち”にご連絡くださいね。

 

(今年の合格発表について伝える記事↓)

https://news.brown.edu/articles/2017/03/admitted

 

日本では今週から新年度でしたね。私の家族や友達も、新しい学年や職場環境での日々を始めています。みなさんの新しい環境でのご活躍を願っております。

 

一方ブラウンではここが桜並木…になるはず。

 

さて、最近は寝言でも英語を話すようになり、頭の中の英語の部分が増えてきたのかな?とは思っていまずが、先ほども言いましたように心はまだ日本人。今日はアメリカで学ぶにあたって日本人として感じたことを話したいと思います。どういうことかと言うと、第二次世界大戦の話が出てきた時。何て表現すれば良いのでしょうか、何だか心にチクリと感じて、少し息苦しくなるというか….。

 

思いもよらぬところでそういう状況に合いました。それは月曜日の人類の進化についての授業中。その日はHomo erectusについてだったのですが、その化石の中に1920年代に中国の北京周辺で発見された通称“Peking Man”というものがあるという話の最後。

”しかし、この化石は第二次世界大戦中に行方不明になってしまいました。日本の侵略から守ろうと、アメリカ軍が化石を安全な場所に移そうとしたのですが、まあその頃は真珠湾攻撃とかいろいろあって…。移動中に日本軍の攻撃にあって、化石は無くなってしまったのです。幸いなことにその化石の鋳造が多く作られていたので、全く失われてしまった訳では無いですけれどね。”

第二次世界大戦中、日本の真珠湾攻撃を発端に太平洋戦争が始まり、日本はアメリカの敵国になりました。特にアメリカ人にとって真珠湾攻撃は、日本で言えば原爆投下のように決して忘れてはならない歴史。別に私個人が何をした訳では無くとも、一人の日本人として”日本は敵国””日本は悪者”というような話を聞くとなんだか心にチクリと感じます。特にそれが歴史の授業で普通にこういうことを習って聞いてきて、何にも違和感を感じない他の30人の生徒に囲まれた教室だと、何だか意識が高まる。あの教室で私が日本人だと知っている人はあまりいなかっただろうけれど、一人だけ教授の一言を重く受け止めていた気がします。

 

一昨日は近くのアイスクリーム屋さんが”1コーンタダの日キャンペーン”開催!

 

小学校3年生のある日、アメリカの小学校の読書の時間になぜか私はいろんな乗り物の写真と解説が書かれた本を手にしていた。読書の時間は話してはならないことになっていたのだけれど、私がちょうど戦車や戦闘機のページを開いているときに隣の男の子がそっと私の耳にささやきました。

”これもこれもこれも、ぜーんぶアメリカが作ったんだよ。”

日本は敵国。日本は敗戦国。初めてアメリカから見た歴史を身にしみて感じ、理解したときのことを、今でも覚えています。

 

”アメリカが作った”と言えば忘れてはいけないのが原子爆弾。今週の科学の歴史の授業ではいよいよ20世紀中盤、原爆の開発、そして利用についてでした。

”原爆は使用するべきではなかっただとか、戦争を早く終わらせて長引いていたならば亡くなっていたであろう命を救うという正当な理由があっただとか、いろんな議論はあるけれど、今日はその話はしません。”

”原爆を使用する正当な理由があった”、”原爆が使用されていなければ戦争は長引きさらに多くの命が失われていた”。私はこのような意見は日本では聞いたことがありませんでした。今回はこの意見を聞くのは初めてではなかったけれど、留学を始めた当初こんな意見があることに私は驚きました。日本では原爆は”悪”だと学んできたから、こんな意見があったことを想像もできませんでした。

 

教授は続けます。

”私が今回みんなに読んでもらった本を選んだのには理由がある。まずはもちろん、とても良く書かれているからだけれども、一番の理由は題名です。’Hiroshima: the world’s bomb’ (広島:世界の爆弾) 。原爆は確かにアメリカで開発され、アメリカ軍によって使用されましたが、実は”アメリカのもの”とも言えないのです。なぜなら、世界中の科学者達が開発に関わっていたからです。”

20世紀始め、科学の中心は英国とフランスからドイツへ変わりつつあった。そして特に物理の世界で注目を集めていたのが量子力学。原子の世界を解明すべく、多くの科学者が自らの研究に情熱を注いでいた。自分の好奇心を満足させるため、真実を解明するためのはずだった科学が、だんだん国のため、政府のためになり、いつしか科学は兵器の発展にも欠かせなくなった。そして、第二次世界大戦とナチスドイツの権力の拡大でドイツやその周辺の国々の優秀な科学者たちはアメリカへ逃げることになる。そのおかげでアメリカの大学は大きく発展をし、原爆開発にもヨーロッパ各国からの科学者が集まった。

原爆とアメリカをいつも結びつけて考えていた私には、とても新しい考えでした。そして、ナチスの権力の拡大があったからこそ、今”世界トップ”とも言われるアメリカの大学が存在するという、なんだか皮肉な歴史。

 

原爆の開発、そして投下について話し終えた教授の締めの言葉、

”そして、9月2日に日本は降伏しました。”

9月2日?終戦、玉音放送は8月15日、と覚えていた私は”教授!日にちが間違っています!”と言い出したかったのですが、歴史についての知識ははるかに私をこえる教授が間違っているはずが無いと思いなおし、黙って考えてみました。よく考えてみると、日本の降伏を国民に知らせたのは8月15日でも、実際国同士で正式な書名をしたのが9月2日なのではないかという考えにいたりました。授業後調べてみるとその通りで、国によって第二次世界大戦の終戦は違う日が記念日となっていることがわかりました。

 

しばしば日本のニュースでは中国や韓国の歴史の教科書の内容が報道されまずが、その他の国ではどのように歴史が教えられているか、考えたこともありませんでした。視点を変えただけで、こんなにも歴史の見え方が違うことに驚きました。”日本はアメリカの敵国”と考えたら、もし”様々な国が共同で開発した原爆”と習っていたら、私がアメリカの教室で感じる”心のチクリ”はどう違っていたのだろうか?”視野を広める”とはどういう意味か、改めて感じさせられました。

 

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”政治家”も悪くない?

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あと少し、あと少し!

そんな気持ちで今週を乗り越えて来ました柚子です。

そして今日からいよいよ春休みーー!!心が急に軽くなりました。

今週ば木、金と試験があり、フランス語のエッセーがあり、いつもの宿題もあり…。先週末あたりから授業のために読まなくてはいけないものを、あきらめざる終えない状況になっていたので、いつも以上にやらなくてはいけないことが多くて…。しかし、逆に言えば今週さえ終われば”終わった!”という達成感にさらに”春休み”という喜びが組み合わさる訳ですから、もう本当に今は開放された気持ちです。特にフランス語で800語のエッセーを書いたことに達成感を感じました。

さて、先週からサマータイムになり、日本時間に一時間近くなりました。おかげで夜は19時半まで明るいです。しかし気温は相変わらず…氷点下~10℃の範囲。今日行った講演の講演者は”まあ、ニューイングランドの”春”に久しぶりに歓迎されたわ!”なんというジョークで話を始めていました。

 

ニューイングランドの”春”(蕾の気配すらなく、写真右下には雪も残ってる…)

 

講演というと、月曜日にブラウンにDavid Cameronさんが来ました。そう、前英国首相のキャメロンさん!こんな方も呼べるのかと驚く同時に、ブラウンで経験できるものの豊富さに改めて気が付かされました。

 

(ブラウン大学の記事↓)

https://news.brown.edu/articles/2017/03/cameron

(学生新聞の記事↓)

David Cameron discusses international rise of populism

 

さすがに知られた人物とあって、セキュリティーも警戒態勢。事前申し込みのチケット制(無料)だったにも関わらず、会場には一時間前から長蛇の列ができていました。会場は満杯、ブラウンの学校長に紹介され、いよいよキャメロンさん登場!

話の内容は、現在の世界情勢を受けてここからどう進むか?というのがテーマだったのですが、私が今回の講演で一番印象に残ったのは、とにかく話が上手だったことです。今までブラウンでいろんな方々の講演へ行きましたが、講演者の多くは教授。内容はすばらしくとも、目的は”研究の内容を観客に伝える”ことのため、話が上手いとは限りません。しかし、さすがは政治家。”話すこと”が職業なことだけあって、スピーチの構成、声の大きさ、姿勢、どれも参考にしたくなりました。

 

まずは会場をジョークで沸かせます。それもどれも”ブラウンの生徒”という観客に合わせた、良く事前に調べたことが伝わってくるジョーク。”ロードアイランド州が英国から独立を宣言した一番最初の州であり、一番最初に英国へ攻撃を始めたことを忘れた訳では無い”、と面白ろおかしく言ってみたり、ブラウンの伝説の教授Josiah Carberry に触れてみたり、そしてもちろんトランプ氏についてもジョークを飛ばしました。

”いやー、おかげでもうトランプ氏の会話の盗聴を聞かなくてすむよ。-もちろん冗談ですけどね。”

最近、オバマさんがトランプさんを盗聴していたのでないか?というニュースがあったこともあり、この発言は会場を一瞬どよめかせ、さらにはニュースにも取り上げられました。真実は…?

(この発言を取り上げた記事↓)

http://www.telegraph.co.uk/news/2017/03/21/david-cameron-jokes-doesnt-have-hear-donald-trump-wiretaps-anymore/

 

先週末は雪道をハイキング!途中で始まった雪合戦。

 

会場の好感を得たところで、もっと真剣な内容に入ります。”私はこれからの世界情勢に大事なことは主に3点あると思う。だから今日の話ではこれらを掘り下げて行こう。”お見事。なんともシンプルに今日は何を話すのか、まとめてみました。それからは英国女王やロシアのプーチン大統領とのエピソードを交えながら、グローバル化が進むこれからの世界に必要だと思うことを話してくださりました。

 

最後はブラウンの学校長との対談形式。事前に生徒や教授から集められた質問で質疑応答が行われました。イベントは17時までだったのですが、もうまもなく17時というときに学校長が最後にした質問。

”生徒の多くはあまり政治家になることを志望しないのですが、政治に関わるべきでしょうか?”

最後の質問に、キャメロンさんは”これには立ち上がって答えないと!”と勢い良く立ち上がり、ステージの中央で生徒に向かって話し始めました。”まあ、政治人生が50で終わってしまった私にアドバイスを聞くのはどうかと思うけど。”とまた観客の笑いをとりながら、政治家になることがいかに大事か、特になぜ今、政治家になるのが大切なのか、熱く語ってくださりました。”’政治家かなんて…’と思っている自分を捨てて、何か自分ではなく、周りの人のために何かするんだ。”

今まで、”国のためにはなりたいけれど、政治家にだけはなりたくない”と思っていた私でしたが、キャメロンさんの話を聞いて少し”政治家も悪くないかな?”と思ってしまいました。人前で話すこと好きだし、日本のためになりたいし…。どうせ政治家なんて結局は自分の名誉のためにやっているんだろう、と思っていましたが、キャメロンさんは本当にこの職業が好きでやっているんだな、ということが伝わってきて、少し考えが変わりました。

講演後、こう思ったことを友達に話すと”それは政治家だから、人を納得させるのが上手いだけよ”

なるほど。話の上手さに、私もキャメロンさんの意見に納得させられてしまいました。でもたしかに、前よりは少し政治家に対して良い印象をもてるようになりました。

 

夕食の列に並んでいるとき、前の人たちがこの講演について話してみました。

”ジョークすごく良かったね。でも…”

”たぶんブラウン生の多くは、キャメロンさんの保守的な考え方に違和感を覚えるんだろうね。”

”なんだか質問どれもやさしいものばかりだったね。もっと鋭く聞けたよね。”

さすがはブラウン生、評価が厳しい。”わあ、すごい!”とだけ思ってしまった私は、まだまだ”critical thinking”がなってないのかな?

 

人類学の授業で使用した化石の模型。中央は有名な”ルーシー”の骨。

 

さーーーて、春休みです!”アメリカの大学の春休み”というと、フロリダや南米のビーチに行ったり、というイメージが強いですが、イメージ通り学期中にある休みとしては一番長いため、友達同士で旅行するなんて人も多いです。私が今年は日本からの友達とニューヨークへ行ってきます!

 

日本では新年度が始まりますね。桜も咲いているそうですね。フレッシュなスタートを切る方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こちらはまだ少し寒さが続きそうですが、春休み楽しんできます!

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Snow Dayになるまで

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図書館のパソコンでの勉強中…

”グー”

隣の子がいびきをかいて寝ている。それも椅子に寄りかかり、顔を上に向け、口も開けた状態で。勉強中に疲れて寝てしまったのだろう、と思ったが、その子の前には何も勉強道具は見当たらず、パソコンも画面は暗いまま。寝るために部屋へ戻る時間は無いのかな?と割り切っていびきを無視した。

斜め左向かいの子は平日なのになぜかスーツとネクタイという姿で勉強している。長い時間いるようだけれど、着替える時間は無かったのだろうか?となりでいびきをかいている子とは印象が正反対だ。斜め右向かいには図書館と自分のノートパソコンの両方を見つめる子が。何だかオフィスで働いている人のように、器用に両方のパソコンを操作しながら何かしている。その間に隣の子は起きて席を立ち、コーラとお菓子を買ってきてパソコンの電源を入れた。

何だかいろんな人がいるんだなと、最近図書館で勉強するようになった私が感じたひと時でした。

 

相変わらす宿題に追われる毎日ですが、今週はなんと日本人の高校生が3人も大学見学にブラウンにいらしてくださりました!ブラ熊の読者の方々も、もしプロビデンスを訪れることがございましたら、ぜひぜひお声かけてくださいね。学生の方は宿泊、授業の潜入に関してもできるかぎりご協力させていただきます!

 

さて、本題に入りましょう。先日はまたSnow Dayと言って、大雪の予報があったため学校が休みになりました。おかげで溜まってた宿題にも追いつける!…はずだったのですがそうも行きませんでした。勉強熱心なブラウンの学生ですが、それでも学生にとって突然学校が休みになるということはうれしいことです。今日は、正式にSnow Dayと発表されて学校が休みになるまでのブラウンの様子を紹介します!

 

3月12日午後1時50分。

ミーティングへ向かう道中で、友達に会った。すると彼はこう言う

”火曜日、雪すごいらしいよ。”

え?そんなにすごいの?と天気予報を確認してみると、なんと30cm以上の積雪の予報!風も強くて、吹雪になるという内容だった。このようにして、みんなが少しずつ雪の予報について知り、これは学校休みになるかな?と期待が膨らみ始めた。

 

ブラウンではこうなると、学校側にSnow Day を願うキャンペーンが始まります。そう、キャンペーン。ブラウンの学生の中でこれは恒例イベントになっていて、少しでも雪がすごそうな予報が出ると始まります。具体的に何を行うかと言うと、いつもSnow Dayにに関する判断をするRussell Careyさんへ”学生達にSnow Day を!”と訴えます。FBページやイベントが作成されたり、学生の代表が直接メールをしたりと、結構いろいろあるんです(笑)

おかげ様でRussell Careyは”学生達にSnow Dayを与えるヒーロー”的な存在になっています。

 

FBで見つけたミーム。”私達は彼の助けを受けるのには値しないが、私達には必要だったヒーロー”(下は合成写真)

 

今回の場合はFBページとイベント、さらには書名集めが始まりました。

 

FBイベント。”文化のためにSnow Dayを!”

 

サイトを使っての書名。

 

するとFBページにとなりの美大RISDの生徒からコメントが…。

 

Aさん: おい、お前らブラウンの生徒!一ヶ月半の冬休み終えたばかりじゃないか!(RISDはその期間に授業があり、冬休みは短い)RISDの私達はあなた達のバカバカしさには付き合ってられないわ。

するとブラウンの生徒は

Bさん:私たちもSnow Day が与えられなかったRISDの仲間達のために協力するから!いじけた態度取らないで。

それに対し、

Aさん:もう、マジで君たち甘やかされすぎだよ。お前らガンの治療法見つけたりしなきゃいけないんじゃないの?Snow Dayなんてとってられないはずよ!

Bさん:ブラウンはBauhaus式(ドイツの思想)じゃないからね。でもあなた達は常に私達よりクールで美しくあり続けるわ

Aさん:(何か満足できてなさそうな顔の絵文字×2)

確かに、冬休みが2週間ぐらいしかなかった身からすればとんでもないことでしょう。

 

今回は嵐になることが予報から明らかだったため、前日の月曜日の午後2時にはSnow Day が発表され(おとなりのRISDも)、めでたしめでたし、ということになりましたが、いつもそうとも限りません。例えば、去年は何度も生徒の代表がメールで交渉したものの、Snow Day にならなかったこともありました。

 

さて、しかしこんな生徒が騒いだところでSnow Dayの決断をするのに影響を与えることはあるのか?ブラウン大学の新聞が運営しているブログによると、もちろんこんなのは影響しないらしいです。つまりは生徒の自己満足ってことです(笑)しかしこんなくだらないメールもちゃんと返してくれるRussell Careyさんもユーモアをお持ちなようで。

(本人とのインタビュー記事↓)

A conversation with campus celebrity Russell C. Carey

 

ということで以上、将来世界を変えたい!と思っているようなブラウンの学生達が、全く効果の無い、しょうもないことに熱心になる姿をお届けしました。みんな心はまだ子供?ってことですかね?(笑)

 

P.S.Snow Day当日はお昼頃から雪が雨に変わり、結局30cm雪が積もるようなことにはなりませんでした。そろそろプロビデンスにも春が来る…かな?

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”ネイティブ”なはずなのに…

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どうも、柚子です。

いつもは11時半、遅くとも12時には寝る私ですが、最近は11時半まで宿題をやる日々が続いています。(これでも大学生にしては大分寝るのが早いみたいですが…)お蔭様で(?)もう机の上はぐちゃぐちゃ….。この写真の左側にあるベットの上も机の延長として使ってしまう始末です。

 

必要の無いものばかり出てる…お母さんに怒られそう….。

 

大雪についてお知らせして、先日20℃まで気温が上がったと思いきや、今度はまた氷点下で風がピューピュー吹いたり…。今日は風が強いだけだけれど、明日は雪の予報ともう何だか分からない天気が続いています。そんなこともあってか先週は体調を崩しました。今回はそのときに感じた、言語の壁についてお伝えします。

 

私は4歳のときに渡米して英語漬けになり、6歳の頃には流暢に話せるようになった。学校の勉強も、友達との会話はもちろん、買い物に行ったときの店員の話など、理解するのに苦労することは無くなった。“Native speaker””幼い頃にその言語を取得した者”をさすらしいから、私は英語の”ネイティブ”だと言えると思う。実際レジュメにもそう書いてみた。家族には”弾丸トーク”と言われ、英語を(日本語も…)話すのが早すぎるから落ち着けといわれる。今はアメリカの大学に通い、日々名の知れた哲学者や科学者が書いた文章を英語で読み、授業ではその内容についてのディスカッションに積極的に参加している。

しかし、こんな私でも、未だに言語の壁を感じることがある。それは病院でのこと。

先日ちょっと具合が悪くなった。腹痛と頭痛があって熱っぽい。ルームメイトもインフルの病み上がり、ということもありBrown Health Servicesに電話してみた。Brown Health Services はキャンパス内にある診療所。アメリカにいると医療費が心配だが、大学の保険のプランに加入している私は少なくともここは医療費のことを心配せずに診察や治療を受けられることは分かっている。緊急時以外は予約を取ってから診察を受けるシステムになっている。

 

相手が電話を出て、何の症状で診察を受けたいのか聞いてきた。

私:”I have a stomachache”

(お腹が痛いんです)

相手:”OK, so you’re coming in with abdominal pain”

 (腹痛で診察を受けたいのね)

(私:アブドミ…はぁ???)

私:”Sorry?”

(すみません、今何と?)←電話越しで良く聞えなかったふり

相手:”Abdominal pain”

(腹痛でしょ?)

(私:abdomen=腹部、abdominal pain→腹痛、のはずだ!)

私:”Oh, yes”

(あ、はい。そうです。)

 

この会話のように、Health Services に電話するときは何度が聞えなかったふりして聞き返す。ブラウン生なら知って当たり前なのかもしれないけれど、滅多にアメリカで診察を受けず、身体の部位を学ぶような授業も取ったこと無い私には分からない言葉が多い。例えば去年腰を痛めた際、”どこが痛いの?○○は大丈夫?”など、いろんな身体や骨の部位の名前を言われたけれど、全然分からなかった。

 

私:”I have a headache and a bit of fever as well”

(頭痛と、ちょっと熱もあるんです)

相手:”OK, so you have a headache and a fever”

(なるほど、頭痛と熱があるのね)

(私:微熱って一体何て言えばいいんだろう…?)

相手:”Come in at 5pm”

(じゃあ5時に来てちょうだい)

何だか会話は腹痛よりも、頭痛と熱の方が中心かのような雰囲気で終わってしまった。

 

さあ、いざ診察へ…行く前に、いくつか考えなければいけないことがある。まずは熱。私が日本から持ってきた体温計は摂氏(℃)表示、だがアメリカでは華氏(°F)表示。スマホを使って37.5℃を99.5°Fに変換。アメリカは単位が違うから本当に困る。身長も体重も、スマホなければパッと答えることができない。

次に、痛みをどう表現するか考えてみた。思い浮かぶのは”キリキリ痛い”というどうしようもなく日本語的な表現。日本語は本当に擬態語、擬声語共に豊富だから、日常生活でもいろんな感触を表現しようと思うときに困る。”ズキズキする”だったら”throbbing”だろうし、もう本当に痛いなら”stabbing pain”だろうし….。そんなことを考えているうちにBrown Health Services に着いてしまった。

 

友達に急に誘われ、体調を崩す前はバスで20分ぐらいのところへハイクに行きました。”DANGER!”という標識を無視して急斜面を下りました…。

 

診察が始まった。電話で感じた予感は当たって

看護師:”So, you’re coming in for a headache?”

(頭痛があって今日は来たのよね?)

とまず聞かれた。一番最初の症状は腹痛だったし、熱もちょっとあるから

私:”Yes, but more because of the stomachache. And I also have a bit of fever. Around 99.5″

(はい、でも腹痛の方が辛くて…。そして99.5の熱がちょっとありました)

早速準備してきた情報を利用。

看護師:”OK. Well, it really isn’t a fever until 100.5, but I guess that’s enough to bother you”

(そう。まあ100.5まで熱とは言わないけれど、まあ具合が悪くなるには充分わね)

100.5°Fって一体どれぐらいだろう?”微熱”の表現こんなんで良いんかい。とか、いろいろ思いながら診察は進んだ。幸いなことに、看護師は質問をするたびに、いくつか選択肢をくれる。例えば、

看護師:”How often is you pain?”

(痛みはどれぐらいの頻度であるの?)

看護師:”Is it constant, or it kind of comes and goes, or it hurts when you do something or…”

(ずっとなの?それとも痛かったり痛くなかったり?それとも何かすると痛むとか…?)

こんな選択肢のおかげで、どうにか自分の症状は理解してもらえた。でもやっぱり、自分の言葉で伝えられなかった。選択肢をくれなかったら、私はきっと黙りこんでしまうのだろう。

 

 

看護師:”OK. So it doesn’t seem to be anything serious yet. I’ll say you take acetaminophen for now”

(今のところは何も深刻なものでは無さそうね。 acetaminophenを飲んで様子見てみて)

(私:アセタミノはぁ?)

私:”OK.”(はい)

看護師:”Do you know how much Tylenol to take?”

(どれぐらいタイラノール飲むべきか知ってる?)

(私:アセタミなんちゃらはタイラノールのことか…)

私:”No…” (いいえ)

看護師は特に驚きもせず、丁寧に薬の説明と飲み方の説明が書いてある紙を印刷してくれた。

 

環境学を高校生に教えるプログラムの遠足で、植物園へ行きました。この日の体感気温は-15℃。急いで温室のへ向かっている写真です。

 

アメリカの小学校に通っていたとき、具合が悪くなって早退したことがある。

そのときの私の英語力はまだまだで、先生に何をどうやって言うべきなのか分からなかった。プリントで自習して終わったら先生に確認してもらう、という時間だったので、とりあえず何も持たずに先生の確認を受ける列に並んだ。私の順番が来て、先生に”あれ、プリントは?”みたいな、顔をされたか、聞かれたか覚えていないけれど、そんな気がする。

何を言うかちょっと考えたけど、”気持ち悪い”という英語が分からなかったから、とにかく”I’m cold” と先生に繰り返した。どうにかそれは伝わって、先生に保健室に連れられたけど、保健室で言われたことは何も分からなかった。体温計の数字はもちろん、”ここに横になってなさい”という先生の言葉も何を意味するのかわからず、ベットに座って何かが起きるのを待った。今思うと母は電話越しに、よく”柚子が具合が悪くなって早退する必要があるから迎えに来て欲しい”、と理解できたなと思う。

 

あの頃から私、大して成長してないじゃないか。今でも自分がどう具合が悪いのか、自分の言葉で伝えられない。”どうせアメリカだけだから”って°Fを今でもあまり理解していないけれど、アメリカで生活すつ上でこういうのは大事だと思う。はぁ…もっと医学用語とか、少なくとも病院でよく使うことば、身体の部位、基本の薬ぐらいは覚えないとな…。いくら”英語ができる”と言っても、まだ生活経験が少ないことを改めて思い知らされた。

考えてみれば私の英語力がまだまだなところ、他にもある。例えば数字。10万の桁からよくわからなくなる。日本の人口は120 millionってのは知っているけれど、他の場所の人口など、日本語では知っていても英語で言えない。自分なりに変換したつもりで口に出してみると、大体は多すぎるか少なすぎるかで驚かれる。

なんだか、普段はあまり使わなそうだけれど、とっても大事な英語。今の自分の英語力に満足せずに、これからも日々向上させていかなければ。学問で使う英語、友達との会話で使う英語、ビジネスで使う英語、生活する上で使う英語。いろいろあって違うんだな、と改めて気づかされた出来事でした。

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【お知らせ】三月は別れの時期

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三月に入り、春の気配を感じた桜がちらほら咲き始める頃。日本では今いわゆる”卒業シーズン”、いろんな方が新しい一歩へ向けて一つの節目を迎える時でしょうか。そんな中、”ブラウンの熊たち”も一つの節目を迎えることとなりました。この度、何人かのメンバーが”ブラウン熊たち”としての活動をやめることになりました。これからは貞広貴亜、中川健太、宮脇柚子の三人でブログ中心の活動となります。

長らく”ブラウンの熊たち”を支えてくださった方々はお気付きでしょうが、私達は初期の頃から大分変わりました。人も、活動も、目標も。5年目を迎え、世代も変わり、私達は何をするべきかいろいろと悩み、話し合いました。しかし続ける価値はあると、”続けたい”と思うので、メンバーが減っても細く長く活動を続けていきます。

始めは毎日更新だったブログの更新は週1~2に減ると思います。説明会も、全国を回るような大規模なことはしばらく無いと思います。規模は縮小しても、決して最盛期を終えた流行モノのみたいに”ああ、ブラ熊ももう終わりだね”って言われないように、今まで以上に頑張っていきたいと思います。

 

細く、長く、強く。

蜘蛛の糸はあんなに細いのに、地球上で存在するものの中でトップクラスの強度があるそうです。それを器用に周りのものにくっつけて、一本一本組み合わせて蜘蛛はなんとも見事な巣を完成させます。蜘蛛ほど器用にはできないかもしれないけれど、”ブラウンの熊たち”の活動も、読者の方々など様々な方に支えていただきながら、いつかは見事な何かを完成できるようにしたいです。

 

読者の皆様、改めましていつも”ブラウンの熊たち”を読んでくださり、ありがとうございます。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

また、今回活動をやめるメンバーはブラウンにはまだしばらくいますので、何か質問等ございましたらコメント、メール等お寄せください。さらに、節目を迎えたブラ熊に求めるものなど、何かご意見ございましたらそちらもお寄せください。

 

最後に、今までブログを書いていた5人の方からフォトメッセージです↓


(以下トモキからメッセージ)

僕は元々日本語を書き、他の人にとって有益な情報を提供するためにブラ熊に入りました。ただ、最近は書くことへの意欲よりも他の事に挑戦したり、今関わっている他の課外活動を発展させることへの意欲の方が強くなっていることを実感しているので、この度はブラ熊での活動を休止させていただきます。まだ、”人の役に立ちたい!”という思いは残っているので、聞きたいことがあれば是非ブラ熊の方にメッセージを送っていただければと思います。今までありがとうございました。

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