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アメリカの現状

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どうも、月曜日にブラウンに戻ってきた柚子です。先学期末だいぶ必死なメールを送ったのにも関わらず、寮では相変わらず、上の階では巨人が万歩計ダッシュしているのでは無いか?と思わせるような音に悩まされています。

東京を夕方18時近くに出て、ボストンには20時前に着くなんて、なんと近い!人生の中で、とーても長い2時間でした(笑)到着した翌日は雨風強く、とても”良い”とは言えない天気でしたが、授業初日の今日はパッと晴れてなんとも爽やかな一日でした。

朝、寮を出たときの風景。青い!!

 

先日、日本でのトランプ氏の大統領就任式の報道で、”あれ?”と疑問に思うことがありました。それは”トランプ氏に対する大規模なデモが各地で行われている”という報道。それに使われている映像はどう見ても”Women’s March”(女性の権利を主張する運動)の様子だった。フェイスブックで世界各地のイベントに参加している友達の写真やCNNの報道を見ていたから、私にはすぐ分かった。それに持っているサインはどれも女性の権利に関するものふが書かれていた。確かに、今回の選挙を受けて大規模になったとは言えるかもしれないけれど…。”また、Women’s Marchの日程が重なったこともあり…”日本のニュースでは、まるでトランプ氏に対する大規模なデモに、偶然Women’s Marchが重なって更に大きくなったかのような報道だった。

ブラウンに来てから、Women’s Marchに参加したという教授にこのことを話してみた。すると、”え?そもそもWomen’s Marchは就任式の’翌日’で日程は重なっていなかったよ。”と言われた。日本にいて時差もあったから気がつかなかったけど、確かに別の日だった。こんな間違った報道をして良いのか?ショックだった。そして特に遠いところのニュースはすぐ鵜呑みにせず、自分で信憑性を確かめる必要があるのだなと改めて思った。

 

帰ってきてまず目に入ったものは、ルームメイトからの成人のお祝い。素敵なルームメイトに恵まれました。

 

その一方、アメリカの現状を良く表現しているとても面白いテレビ番組も日本で見ました。NHKのBS1の”ザ・リアル・ボイス~ダイナーからアメリカの本音が聞える”という番組。その名の通り、アメリカ各地の”ダイナー”を回って、アメリカ人が今回の選挙戦について本当はどう思っているのか、”生の声”を聞くというものでした。

チェック柄の床に、日本だったら2人前以上の大きなハンバーガー。ソーダが注がれた背の高いコップ。それぞれの地元で愛されているダイナーに目を向けて、そこに来る人たちをインタビューする番組。メキシコとの国境に近い、雰囲気の全く違うメキシカン料理のダイナーを取材したり、大手自動車会社から解雇されることが決まっている人や、都市部の外国人、不法移民など、様々な声が聞えた。

”今日付けで解雇だから、自分にご褒美だ”と前向きになろうとしている常連客が頼んだのは店の看板メニューではなく、$7のハンバーガー。翌日は夕食をサービスしてくれることを願って一生懸命店の前を雪かきする彼。ご褒美はコーヒー一杯だった。”トランプ最高!”とはしゃぐ小学生ぐらいの兄弟。こんな小さいときから…。トランプに反対のサインを持ってブラウンで歩き回っていた坊や達を思い出す。今回の選挙結果に涙を流す人…。良いとか悪いとか決め付けるのではなく、バランス良くアメリカの”本音”を表現してくれていたと思う。

そして何よりも関心したのが、どんな人もちゃんと自分の意見を持っていたこと。小さい子供が政治について話していたことに驚いたのはもちろん、どんな人も今回の選挙でトランプさんを支持した理由、しない理由をもっていた。番組を作るにあたって、ちゃんと答えてくれた人を取り上げていることは確かだろうけれど、日本のファミレスや居酒屋を取材して同じような番組ができるとは思わない。

面白いことに、どこの地域に行っても意見は大体割れる。同じ地元に暮らす常連客なのは変わらないのにも関わらず。質問に答える人達の話を聞いていると、アメリカの現実が少しずつあらわになってきたように感じた。そして、冬休み中ずっと疑問には思っていたけれど、ブラウンでの意見がどれだけ偏っているのか、改めて気づかされた。

 

人で賑わう、ちょっとリニューアルした食堂。(しかしメニューは同じ…)

 

ブラウンのコミュニティは、大体みんな教養のある人達で、特に学生は”Politically Correct”、政治的に正しいこと、つまりは正論を言う。ある意味そういうことが言える余裕がある、とも言えると思う。周りがみんなそうだから、”トランプさんを支持する”なんてとても言えたことでは無いし、選挙についての講義は全部、そうで無ければ大抵、”トランプさんは良くない”ということが前提で行われていると思う。こんな恵まれた環境にいると、トランプさんを支持する必要のある人の存在なんて、忘れてしまう。

 

”糖尿病の上に、ホームレスなんだ。何か少し、手助けしてくれないか?”

そういえば、ブラウンのキャンパスの大通りにもいつもホームレスがいる。それもいつも同じ人じゃなくて、違う顔が、アイスクリーム屋さんの脇の階段や、本屋の前に座っている。今日は学期始めで、教科書を買うためにお金を持っている生徒が多いことを知っていたからか、2度も声かけられてしまった。しかし私は何もせず、通りすぎてしまった。

 

たった今、教科書を買うのに$100近く使ってきたのに、何で私はこんなに彼らに冷たくしてしまうんだろう?きっとこの人達は、数ドルでも助けになるだろうに、何で私は…。高校のときも、募金活動がある度にあまり協力的で無い私がいた。でもそのときは父に”それは自分で稼いだお金じゃなくて、パパからもらっているお金なんだから、使い道を良く考えなさい”と言われたからであった。今はバイトもしたし、自分で稼いだお金も持っているのに。

いつか、クラスメートが不意に”食堂って何時まで空いてる?”と聞いてきた。その子はいつも授業中に何だかパソコンをいじっていて、あまり真面目に授業をきいていないイメージのある子。そのときは3時だったので、”まだお昼食べて無いの?”と驚くと彼は”食堂でテイクアウトしたんだけど、途中でホームレスに声かけられて、お金は無かったからその代わりにテイクアウトをあげたんだ”と’あたり前じゃん’的な顔して言ってきた。私は去年、余った食品を回収するボランティアをしてたときに、どうせホームレスシェルターに配布される食べ物さえ、ホームレスの人にあげられずに通りすぎてしまったのに。

 

ホームレスを無視したところで、私の生活にはきっと何も影響は無い。ただ明日も、アイスクリーム屋の隣に違う顔が座っているだけ。でも本当にそうなのか。彼らを無視せずに、立ち止まって、存在を認めることで、何か見えてくるものがあるのではとも思う。今回の選挙で多くの生徒は初めて、思ったより進んでいないアメリカに気づかされてショックだったんだとも思う。でも私も、自分と違う立場にいる人達のこと、わざと無視して、見たいものだけ見てきたのかもしれない。こんなこと言っている自体、ブラウン大学の学生として正論を述べているだけかもしれないけれど。

教科書も買ったし、生活用品も揃ってるし、しばらくはお金を持ち歩くことは無さそうだ。それを言い訳に、今度も私はホームレスを無視してあの道を通るのだろう。

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日本人として知っておくべきこと

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とにかく遊ぶ!と決めた冬休み。そんな日本での日々ももう残すところ…4日!?

結局一度も開かなかったフランス語のテキスト、探さなかったインターン。予定を入れすぎたからだろうか、未だに治りきっていないようにも感じる風邪…。もっとやるべきことはあった気もするけれど、いろんな人と会って、話して、とても充実した冬休みを過ごしています。

 

”で、トランプさんはどうなの?”

人に会う度にこう聞かれた。秋学期中はあれだけ学校内で騒いで、友達と話して、いろいろ意見を交わしていたはずなのに、私は上手く答えられなかった。聞かれる度に自分が見てきたブラウンの大統領選へ対する様子は限られていて、もっと学ぶべきことはあるのだと痛感させられた。

そもそもなぜ、経済も政治も国際関係も勉強していない私に、こんな質問をするのだろうか?それはきっとただ単に”アメリカにいたから”だと思う。”ブラウンという限られた場所にいたから”という言い訳は通用しない。日本にいる身からすれば、アメリカはどこにいても”アメリカ”で違わないんだから。

 

”ゆうこちゃんに見せたいものがある”

こう祖父に冬休みの始めに言われ、先日ようやく遊びに行く暇ができた。すぐ隣の駅に住んでいるのだけれども…。

”日本人として、これについては海外の人にも伝えられるように知っておかなくてはならない”

そう言って差し出したのは、2011年3月12日の朝刊だった。そう、東日本大震災の翌日の新聞。

”震災のとき、どこにいた?”

どうやら、もうそのときは留学していて、震災を経験していなかったと思っていたらしい。日本の学校にいたことを話すと、それなら話が早い、という風になり、全部は読まなくとも見出しだけでも読んでみなと言った。

その新聞は、さずがに少しヨレッっとしていたけれど、当時の緊迫感がしみじみと伝わってきた。こんなに見出しを大きくできるのか、と思うぐらいの大きい見出し。内容は”助けて””今どこ”など、あまりにもシンプルすぎる。後で賞を受賞した写真に、今はあまり見られなくなった生々しい被害の様子の写真。確認できている死者は当時はまだ千人程度。原発の状況も、まだ分かっていない。

 

”こんなの、どこにも無いと思うよ。”

続けて夕刊、そして13、14、15日の朝刊・夕刊を差し出す祖父。祖父はあの日からずっと新聞を保管し続けて、さすがに今ではだいぶ処分したけれど、今でも2011年3月11日から6月まではすべて取っておいてあるらしい。その後は切り抜きが残っている。

祖父は昔から詩を書いていて、そのほかに文章や絵も描きます。私がまだアメリカに住んでいた頃に一緒に行ったカナディアンロッキーの旅は10年以上もかけて記録をまとめて文章にして、誰よりも詳細を覚えている、そんな祖父です。彼は福島出身なこともあって、東日本大震災には強く影響を受けました。

 

”あの日から、詩はピタっとやめたんだ。”

このような出来事は、詩では表しきれない、だから今度は小説を書いているとのこと。そして正確な出来事を書くために、過去の新聞を見て、事実を確認しているところだとか。

 

”短歌が、一番この出来事を表現するのに適している。”

そういって、祖父の小説の冒頭に引用されている短歌を見せてくれた。俳句は身近すぎず、詩は長すぎる。だから、不思議なことに、短歌が一番思いが詰まっていて、かつシンプルで、良いんだとか。確かにそこに引用されている短歌は力強かった。しかし、震災の背景を良く知らない後世に伝えるには、詩の方がより説明が多く、分かりやすいのでは?と私は思った。

 

いつも自分の作品を見せて、いろんな話をしてくれる祖父。手で飛んでいる鳥を捕まえた話や卵を守るキジの羽を後ろからなでた時の話など、一見くだらない話に思えてそうでない話をしてくれる祖父。私はアメリカに行ってから、考え方が成長したと言う。それを評価しながらも、日本人の考えを孫の私に教えてくれているのだろうと思う。”日本人として知っておくべきこと”を学びに行ったはずが、それ以上のことを学んできた気がする。

 

”今は固定概念は通用しない世界だからな。”

そういう祖父も、その証拠の一つとなっている気がする。よく、”昔の人は考えが古い”とか言うけれど、祖父からはなぜかブラウンの人たちと似たようなものを感じることがある。

 

アメリカに戻ったら、日本について、どんなこと聞かれるだろうか?そのときに、しっかりと答えることはできるだろうか?そもそも、外国人は日本について関心を持ってくれるのか?もしそうでなければ、どうやったらもっと関心を持ってもらえるだろうか?

さあそろそろ、勉強モードに切り替えようか。

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世界をより良くする責任

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新年明けましておめでとうございます。

 

昨年末、秋学期の成績を確認してみた。すると、ビジネスの授業の成績がなぜか233%というありえない数字になっていた。配点を見ると、何の間違えがこれの原因になっているのか明らかだったが、最後のエッセイにTAからうれしいコメントがあった。

 

Proffessor Hazeltine please take note of this paper. It is well thought out and quite different from all of the others so I gave it a 3.

(ヘーゼルティン教授、このエッセイを確認してください。とても良く考えられていて、他の生徒とはとても違うので(満点が2点のところ)3点をあげました。)

 

この授業では、8つの短いエッセーを提出しなければなく、それぞれ2点満点で判定された。始めの頃は何を書いて良いのかいまいち分からず、”不十分だからもう一度書きなおしてくれ(0点)”とも言われた授業だったから更に、この最後の3点はうれしかった。

 

The phrase “The Engineer’s Burden” implies that people with advanced knowledge (like people in this class when they graduate) have a special responsibility to make the world a better place.  Do you believe you that you personally have this special responsibility?  Of course, explain your answer.

最後のエッセイのテーマは授業の名前”The engineer’s burden”(技術者の重荷)にちなんで、”教養を得た人は世界をより良い場所にする責任があるだろうか?あなたは個人的にこの責任があると思うか?”というものだった。これに対し、私は”無い”と答えた。せっかくユニークだと言ってもらえたので、その理由を紹介したいと思う。

 

1.”世界をより良い場所にする”ことのは、人によって違うことを指す

“世界(world)”とは人によって違う枠がある。例えば私はブラウンと東京、少なくとも二つの世界に生きている。そしてそれぞれの”世界”にとって”より良い(better)”なことは違う。東京にとっては土地の有効活用として高層マンションを建てることは良いことかもしれないが、いくら学生寮が溢れていると言っても、ブラウンでそんなことをすれば景観も損なうし、決して”良い”ことにはならない。それどころか、”良くない”ことになるかもしれない。だから、”教養を得た人”が”責任”として”世界をより良い場所にする”のでは無く、それぞれの”世界”に生きている人の方が”special responsibility(特別な責任)”を持っている。

 

2.世界を良くするには、必ずしも”advanced knowledge(発展的な知識)”が必要とは限らない

大学を出ていなくたって、自分の生きる世界をより良い場所にした人はいる。例えば、マラウィーのWilliam Kamkwamba さんは高等教育を受けていないのにも関わらず、風車の本を図書館で見つけて自作の風車を作った。これは彼は”ここは良く風が吹く”という知識を持っていたからできたことで、風車からの発電によって家族は夜も活動できるようになり、William Kamkwamba さんが生きる世界をより良くした。だから決して”advanced knowledge(発展的な知識)”は特別ではなくて、どんな形の知識にも価値はある。

 

3.モチベーションが無ければ、世界をより良い場所にはできない

”世界をより良い場所にする”ことが”責任”だと思っていたら、何もできないと思う。心の底から”これを改善したい!”と思わなければ、中途半端になったり、クオリティが欠けると思う。パッションがある人でなければ、問題の原因を突き止めるなどの根気のいる作業はできないと思う。だから”責任”だと思って、ただ”やらなくてはいけないこと”だと思っていたら、何も変えることはできない。

 

結論

私はブラウンから卒業した後、ただ”教養があるから”と言って”世界をより良い場所にする責任”は無い。でも私は”世界をより良い場所にしたい”からそれを試みる。

 

私にとってこのエッセーに書いたことはこの授業だけでなく、秋学期の授業全てから得たもののまとめになったように感じる。正解も間違えも無く、知識に”絶対”は無い。なんだか、今まで学んできたことをdeconstruct(解体)しすぎて、もう何が何だか分からなくなってしまった。

 

親戚同士の新年会で秋学期学んだことを話していたら、”それは将来どう役に立つの?”と聞かれた。やっぱり、大学に行っているからには”将来社会の役に立つ何か”を学ぶ”責任”があるのだろうか?とふと思った。でも答えの出ない、一見何の役にも立たない授業ばかりを今まで受けてきて、後悔はしていないし、確かに得たものはある。だからこれからも自分を信じて進もうと思う。

来学期はいよいよ専攻を決める時。重要な決断です。

 

本年もよろしくお願い致します。

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”アーティスト”としての一日

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畳の上の敷布団

ぐつぐつ煮える鍋の音

夜道に響く”火の用心”

 

これら一つ一つが、日本にいることを実感させてくれる。

 

時刻通りの電車、バス

昼間に届く家族ライン

チップのいらないレストラン

 

ああ、東京に帰って来たのか。

 

今学期はなんだか長く感じて、家に帰ってくるのがすごく久しぶりに感じる。それだけ今学期は充実していたのだろうか?確かに、先輩になったり、新しい団体に入ったり、大統領選挙など、いろんなことがあった。そして、一息ついて疲れが一気に出たのか、帰国後風邪を引いて一日寝込んだ。ほんと、4年ぶりぐらいのことだと思う。冬休みはいろいろと予定が入っているので、体調には気をつけようと思う。

 

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早速ケーキを作りました

 

帰国前の月曜日、今学期一を争ううれしい出来事があった。”書道を教えに来てくれないか?”という依頼が、近くの高校からあったのだ。その高校では、選択授業としてcalligraphyを教えていて、普段は西洋の方式をやっているけれど、東洋のことも教えて欲しいとのこと。書道を10年以上やっていて大好きな私にとっては、アメリカで書道を教える機会をいただけるなんてとても光栄なことでした。授業プランと簡単なプレゼンを作って、友達と朝7:30に出発。そういえば高校は8時台から授業がはじまったっけと、思い出して懐かしかった。高校に入ると、テレビの中に入ったようだった。アメリカの高校なんて、ドラマや映画でしか見たことなかったから。せわしく移動する生徒や廊下に並ぶロッカー、その雰囲気を味わえてなんだか気持ちが高ぶった。

 

“Today, we’re doing something different.” 

今日はいつもと違うことをします。

“We have visiting artists from Brown”

ブラウン大学から訪問しているアーティストたちがいます。

 

美術の先生が、授業を始める。私が”アーティスト”だなんて。何だか照れたけど、うれしかった。小さい頃の夢は”アーティスト”になることだったっけ。何だか夢がかなったようだ。

それから5時限、短いお昼休憩を挟みながら学年も人数も様々なクラスを友達と、学校の美術の先生と教えた。まずは自己紹介して、書道について道具や姿勢を紹介して、永字八方を教えて…。筆の本数が足りなかったり、生徒が静まらなかったり、興味が無くて別の教科書を隠れて読んでたり、携帯を出して音楽を聴いたりと、決して簡単では無かったが、本当に楽しかった。その理由の一つに、自分に自信がついたことがあると思う。

書道って、何だか地味で、舞台の上等で発表できるものではない。筆や半紙が必要だし、それに私はただ長い間やっているだけでそんなに抜群に上手い訳でもない。だから堂々と特技とも言い張れないでいた。でも、教えてみて気がついた、自分には人に基本を教えられるぐらいのテクニックは持っていると。筆の入り方やはらい方、私もまだまだだけれども、人に教えることができた。そして、いつも舞台で輝く人を見てうらやましく思っていたけれど、ようやく私にも何か披露できるチャンスが来た。本当に、今まで書道をやってきて、本当に良かったと思った。

書道のことだけではなく、”教える”ことに関しても自信になった。一限目後の休憩の時、美術の先生に教え方をほめられ”You’re a natural”と言われた。そして、私が授業でやり切れる以上のことを授業準備で用意してきたことに対して、そうやって多めに準備して様子を見て切り落とす方法をほめてくれた。これらは無意識にやったことだが、その先生の言葉で気がつくことができた。思えば今学期は毎週環境学を高校生に教えたり、最近は”教える”機会が多かった。人に教えることがどんなにやりがいのあることで、私にも合っていることなのか、気づくことができた。

 

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私は授業の始めに自己紹介として世界地図をプレゼンに入れた。それは日本で良く見る、太平洋を中心とした地図。私は日本、私の友達は中国から来てると、指をさして言った。そして、この地図はアメリカでいつも目にするものとは違うけど、東アジアでは普通なことを話した。そしてこの地図を見ると私達が今いるRhode Island こそ”Far East”なのかもね、と。違う視点から見ると物事は違って見える、ってことのわかりやすい例でもある。

今回、プロビデンスの高校生に”違う視点”を教えるはずが、自分でも自分について”違う視点”から見ることができ、それが自信になった。私は書道ができて、教えることが好き。進路を決めるのにも役立つ気づきだろうか?

 

秋学期が終わって1週間。まだ今学期を振り返る余裕はもててない気がする。2016年も残り数日。今年を振り返る余裕も無い。でも振り返る必要はあるのだろうか?私はまだまだ前向きに、振り返り過ぎないでこれからも前に進んで行きたいと思う。

 

読者のみなさん、2016年もブラウンの熊たちを読んでくださり、ありがとうございました。2017年も、がんばって書いて行こうと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。それでは、良いお年を。

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”ハーフ”になりたかった帰国子女の私

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昨日はブラウンのearly decisionの合格発表で、695人の合格者が発表されました。今までで一番多い人数だとか。まだ2年生になったばっかりな気がするのに、もう新しい後輩の3分の1が決まったなんて、何だか信じられません。もし読者の方の中に合格者がいれば、おめでとうございます!

 

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https://news.brown.edu/articles/2016/12/early

 

さて先週のことですが、“HAFU/ハーフ”という映画を見ました。これは日本に住むハーフ、又はミックスルーツの方々についてのドキュメンタリーです。日本という一般的には”単一民族国家”として知られる国でハーフとして生きるとは、どのようなことを意味するかを描いてます。学校でいじめられたり、ハーフだけど日本語が話せなかったり、見た目が違うから”お前何者?”と聞かれたり、ハーフならではの悩みをリアルに映し出していて、とても印象的でした。

 

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現在、日本で生まれる新生児の49人に1人は日本人と外国人の間に生まれる。

え?そんなに?日本って日本人ばっかじゃなかったっけ?

そういえば、私の周りにも。3年生のクラスにいた学年で一人の白人の男の子。彼はインターナショナルスクールに転校してしまった。学校で一人いた、黒人の女の子。違う学年だったからたまに見かけるぐらいで、”あの子一体何なんだろう?”と思ってたっけ。この夏見かけた、肌の色が違うけど日本語で話す親子。最近良く近所で見かける”外国人”。

日本も、どんどん変わってきていて、最近はそれをよく感じます。

 

”ハーフ”はもともと動物に使われていた言葉だから、”ミックスルーツ”や”ダブル”なんて言い方も考えている。

なるほど、”ダブル”って言うと、”半分何か”じゃなくて”2つ持ってる”と思える。言葉を変えるだけで、見方が全く変わってくる。

人は何で一つのものに断定しないと落ち着かないのでしょう?中途半端だとなんだか信用できなくて、不安な気持ちは理解できますが、両方あったほうがお得、というか強い!とも考えられると思います。例えば、私が好きな漫画の話の多くでは主人公が敵と味方、両方の力をもっていて、途中”自分はどっちなんだ”って葛藤しますが、両方理解できるから強いんです。両方の力があるから、強いんです。みなさんが知ってそうなもので言えば、”進撃の巨人”のエレンは人間だけどなぜか巨人にもなれたり、”寄生獣”では新一は右手だけ寄生獣だったり。他にもいろいろあります。

漫画の世界では両方の力をもった者が強くて、特別で、読者はそれを認められるのに、現実社会になるとなかなか難しいのでしょうか…。

私が好きな漫画の主人公の多くがある意味”ハーフ”だと気づいて、はっとしました。

 

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クリスマスが近いのでGingerbread houseを作りました!

 

いろいろ考えさせられた映画でしたが、一番強く思ったのは、帰国子女として私にも共感できることが多くあったことです。アメリカに帰りたいと強く思ったり、何か自分は違うなと思ったり…。

”ハーフなの?”

最近はあまり無いけど、英語が話せるだけでこう聞かれたことが何度かあります。その度に私は違うけど、アメリカに住んでいたことを説明しました。

 

正直、”自分がハーフだったら良かったのに”と思ったことがあります。ハーフがうらやましかった、というか。帰国子女って、何だかとても中途半端で。ただアメリカに住んだことあって、英語話せるだけで、堂々とアメリカの文化を主張することもできなければ、なんだか日本人とは違うと思われる。というか、自分でも”私は他の人とは違うんだ”と思ってた。でも日本人の血しか流れて無いから、”私は違う!”とも言い切れなくて。ハーフだったら堂々と、”私は半分アメリカ人なんだ!”って言えるんじゃないかって。

このドキュメンタリーを観ていろいろ共感できて、私もこういう話に参加したいなーって思ったけれど、待て自分。私、”ハーフ”でも”ミックスルーツ”でも無いじゃないか。

久しぶりに、”やっぱりハーフに生まれたかったな”とちょっと思ってしまいました。

 

そもそも”帰国子女”って何なんでしょうね?最近はなんか帰国子女がエリートのように思われていますが、それは例えば”バイリンガルである”こととかを推測して思っていませんか?それに、異文化を経験したことが同じなら、留学経験者も”帰国子女”になるのでしょうか?帰国子女についても是非ドキュメンタリーを作ってほしいなと思いました。異文化を経験したけど、それを”自分のもの”とは主張しきれず、かと言って自分の文化とは何か違う、”中途半端”な私達の思いも知って欲しいです。

 

いつか”ハーフがうらやましい”とか、”ハーフだと思われた”話を母にした時だっただろうか、とても印象に残った母の言葉があります。

”福島と神奈川、文化すごく違うからハーフ同然よ!”

こう冗談で言った母。でも私にとっては冗談じゃなくて、なんだか私を楽にしてくれた言葉でした。

 

日本人は日本人でも、地域によって全然違う、だから私も”ハーフ”。一般的に”ハーフ”だと言われる人は、たまたまその片方が外国だっただけで、違う環境で育った二人の間の”ハーフ”なのは同じなんだ、って思えた。私が思う”ハーフ”や”日本人”の定義が覆った。だから最近は”ハーフなの?”って聞かれたら”福島と神奈川のハーフ(笑)”って答えてます。友達にはちょっと”へぇ?”って顔されるけど(笑)

 

映画”ハーフ”皆さんも是非観てみてください

ウェブサイトリンク:http://hafufilm.com/

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2016年秋、柚子の期末試験コレクション☆

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どうも、最近は冬休みの計画を立てながら期末のエッセーを書いている柚子です。

今日から学校のカレンダー的には”Reading Period”と言って、いわゆる試験前の学習期間なのですが、今日も明日も私はまだ授業があります…。普段は試験前一週間程度Reading Periodがあるのですが、今回は土日はさんで5日間と、短い気がします。

 

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月曜日、目が覚めると外は白くなってました!

 

さて、先週あたりから”期末で忙しい”と言っていますが、実際その”期末”って何なのか、今日はご紹介します!

”中間試験”や”期末試験”と言っても、私はブラウンに来てからほとんど試験らしい試験を受けていません。しいて言えばフランス語の試験でしょうか?でもフランス語は小テストがちょくちょくあるので、そこまで緊張感が無いというか…。文系の科目を多く取っていると、私のように”試験は無い”という状況になります。しかしだからと言って楽してる訳ではありません!ちゃんと課題、ありますよ!

 

①フランス語

先ほど言ったように、フランス語の授業はちょくちょく課題や小テストがありますが、この”期末”の時期にあるものは3つあります。まずは今読んでるミステリー小説の内容についての作文とオーラル試験。作文は500~600語、オーラルは15分です。順調に進んだらフランス語学び始めて3年目の人が取る授業の試験なので、例えば日本の中3の英語の試験と比べて、どうでしょう?学ぶ言語力は同じぐらいですかね?今学期のはじめは詩から読み始めたのが、学期の最後は300ページを超える小説を読んでると思うと、ちょっと達成感を感じます:)

ちなみに、読んでるのはFred Vargasさんによる”Debout Les Morts”。最後の章まで犯人があらわにならないという、良く練られたミステリーです。英語にも翻訳されていて、”The Three Evangelists” という題名なので、興味のある方は是非読んでみてください!(フランス語学んでいる方はもちろん原本でも!)

 

②環境学

私が今学期とった環境学は少し特殊な授業だったので、課題も面白かったです。中間試験は公共バス(東京で言えば都バス)を使って旅をしたり、海岸のゴミ広いのボランティアをする等の選択肢があって、校外学習が必須で、期末試験も3つの選択肢があります。その3つは、一般的な研究論文、現在進行中の出来事を追う課題、又は自分がやりたい他のプロジェクト(グループで行うことも可能)。私は研究論文を選んで、日本の福島第一原発事故前後のエネルギー政策の変化について書きました。今日、授業でその内容を教授に発表してきました。

さらに、クラス内で6グループに分かれて今学期それぞれ地元の外部の人たちと何かしらのプロジェクトを行っていたのですが、それのプレゼンも行います。私のグループはBlue Economyと言って、プロビデンスにおける海を中心とした経済の発展のための調査をしました。プレゼンのスライドのどこかしらに教授を登場させるのがこの授業の”伝統”ならしく、グループの一人がすばらしいPhotoshopのスキルを発揮してくれました(笑)

 

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お隣の美大RISDのNature Labにて。この顔なんだか癒される(笑)

 

③ビジネス

ビジネスの授業の期末試験は、新しいビジネスの計画書(企画書?Business proposal)を書いて発表することです。大学での多くのエッセー課題はたくさん下調べをして、参考文献を読むことを推奨しますが、この授業の教授は”なるべくそれは避けてほしい”と言います。”将来、上司に企画書を渡すとき、上司は何ページも下調べの内容よ読みたいだろうか?きっと読みたく無いと思う。パソコンから離れて、君達が何を考えているのか、何を、なぜしたいのか、書いてくれ”と教授は言います。”これは、君達の人生の中で重要になってくることだぞ!”確かに、この授業では”こんなのどうせ社会に出たら使わないから”って内容がありません。

私は、スーパーから破棄される消費可能な食品の回収を中心にしたビジネスの企画書を書いています。プレゼンは土曜日です。

 

④精神衛生の人類学

この授業もいくつか期末試験の選択肢があります。一つは精神病を経験したり、患者の世話役となったことのある友達や家族へのインタビューを元にしたエッセー。二つ目は精神病の医学的診断の分類を一つえらんで、それを文化的に分析すること。三つ目はethnography(民族誌?)又は映画(この授業では精神病に関連する映画を5、6本見ました)について授業の内容と関連させながらレビューを書くことです。

私は精神病がどのように映画や民族誌を通して描写され、どのようにその経験が理解されているかについて、”Prozac Nation”という映画を使ってレビューを書きます。今日それぞれのテーマを授業で紹介して来たのですが、多くの人が友達や家族にインタビューをすることに驚きました。3、4年生が多くで、インタビューができる知識と経験がある、というのもありますが、精神病がとても偏見視されていて、良く知っている人の間でも精神衛生については話されない日本から来ている私にとっては驚きでした。将来この授業をとる日本人の生徒にとっては、日本の友達や家族にもインタビューができる環境に日本がなっていることを願います。

 

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季節を間違えて咲いた桜?確か去年も間違えてた。

 

⑤科学の歴史

この授業では”Take home essay”が期末試験です。別の言い方をすると、時間が限られたエッセーです。来週、決まった時間に試験問題がオンラインで発表されて、提出するまでに3時間あります。しかし今回の場合は事前に出る可能性のある問題が公開されているので、準備をしっかりしておけば余裕(なはず)の試験です。今公開されている10の問題の中から試験では6問出題されて、そのうち2つに答えます。問題は例えば、”蒸気機関の発明は、科学的面以外にも、どのような社会的、モラル的発展を促したか?””フランスと英国での電力・磁力の研究の発展はどのように違ったか?”というもの。3問目はおまけ問題で、もしこの授業に一つテーマを付け足すとしら何を付け足すか?という問題です。

私にとってはブラウンで初めてのTimed Essayです。

 

さて、最後の歴史の試験に限らず、どれもちゃんと準備していれば余裕なはずなのですが…なかなかそこまで計画的に勉強するのも難しいものです。学期の最後、休み入る前にクリスマスパーティーしよう!とか言う話もあって、あと2週間は忙しくなりそうです。

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いろんな人に会える場と、7年後の楽しみ

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どうも、最近は毎日甘いものがどうしても食べたくなる柚子です。

今朝は朝ごはん仲間が二人もクリスマス柄のセーターを着ていると思いきや、よく考えたら12月1日でした。もうそんな時期ですね。

先日の感謝祭の休暇。4日間の休暇の間も時間が止まる訳はなく、ルームメイトの家で七面鳥食べてゆっくりできた反面、宿題をためる4日間ともなってしまいました。ということで今週は大変です。来週までに10ページほどのエッセーを2つ書かないとです(汗)しかし、ポジティブに考えると来週で2つの授業が終わります!

授業は来週が最後で、冬休みが楽しみでなりません。勉強に集中しなくてはならないとわかっていながら、冬休みの計画を立ててばかりです。

 

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すでにクリスマス一色のNYC

 

さて、先日の休暇の最後はNYCにて日本の中高の同級生に会ってきました。アメリカで日本の中高の頃の友達にまさか会えると思っていなかったので、とても感動しました。中1の頃出会ってから6?いや7年!?あの頃は想像もできなかった自分達の姿が、NYCにいるなんて驚きでした。これから7年先も、きっと今の自分には想像できない何かをしているのだろうか?と思うと、楽しみでもありながら何だか不思議な気持ちです。

 

友達と話してて改めて気づいた、留学してて良かったこと。それはいろんな人に出会えること。もちろん日本の中高も良い人ばかりで、とても楽しかったです。しかし中高一貫で長い間一緒にいると、何だかマンネリ化してしまうというか、同じ部活やクラスなど、同じものに興味を持つ人ばかりに囲まれるようになります。しかし留学していると、”日本人”という随分広いカテゴリーを共通点として繋がれたりします。今回のNYC観光も、先輩を招待して、その先輩が知っているNYCにいらっしゃる日本人の方々を招待してくださり、とても楽しい一日をすごせました。

外国人に会うのはもちろん、日本人の中で出身、学校、学部、趣味など全く違う方とも、同じ”日本人”だから会おう!なんて声をかけて、いろんな人に会えるのも留学の良いところだな、と感じました。

 

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ロッカフェラーセンター。有名なクリスマスツリーはこの時はまだ点灯していませんでした。

 

同じ制服を着て、同じ鞄を持って同じ学校に通って同じ先生から同じことを学んでいた中高の友達と、冬休みに成人式の日に会うことになっています。なんだかみんな同じように見えてきてしまっていた高校時代があったけど、今はみんなそれぞれの大学へ行って、それぞれのことをやっている。友達の話を聞いたり、フェイスブックでサークルやゼミの活動についての投稿を見たり読んだりすると、なんだかみんなそれぞれの場で輝いている。

そんな、更に”自分らしく”なった同級生に久しぶりに会うのが楽しみです。

 

さーて、まずは今学期あと少し。ラストスパートがんばります!

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【クマタチの教室】女性が立ち向かう、ガラスの天井

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どうも、最近麻雀の面白さに気がついた柚子です。

水曜から感謝祭の休暇で、もう一人の友達とルームメイトの家に遊びに来ています。昨夜は感謝際ということで、七面鳥を食べ、今日は中華街へ食べに行ったり、おいしいものばかり食べて幸せです。こんな幸せな思いをしていたので、ブログ担当の昨日はどうも大統領選について考える気になれませんでした。

 

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今日のお昼/夕飯の中華。昨夜の七面鳥は写真を撮り忘れました(笑)

 

さて、私が今回の選挙で一番印象に残ったことは、ヒラリー・クリントン氏の敗北宣言のスピーチです。特に最後の文章が印象に残りました。涙をこらえながら、力強く、彼女はこう言います。

“And to all the little girls who are watching this, never doubt that you are valuable, and powerful and deserving of every chance and opportunity in the world to pursue and achieve your own dreams.”

(そして、これを見ている全ての小さい女の子達へ、あなたには価値があって、力強くて、あなたの夢を叶えるための全てのチャンスと機会をもらう権利があることを疑ってはいけません。)

 

この選挙が、女性にとってどれ程意味を持っていたことか。

 

選挙の夜、開票前のイベント。そこでの女性の教授の言葉。

”私の母は女性に選挙権が与えられた年に生まれた。そして彼女は女性の大統領が誕生するまで死にたく無いと言う。これを聞いて、この選挙がどれ程女性にとって意味があるものなのか、改めて気づかされた。”

 

女性に選挙権が与えられてから96年、少しずつ、男尊主義の社会は崩され、女性は社会の中で認められるようになってきた。そして、大統領というアメリカを代表する役割が女性になったら….。もし、アメリカという世界でもっとも影響力のある国の大統領が女性になったら…。今回の選挙は、男女平等に至るまではまだまだ課題があることを示されたようだった。

もちろん、ヒラリーが女性だったからということだけが敗北の理由では無い。しかし、多くの人が彼女に投票し、また多くの人が彼女に投票しなかった理由が彼女が”女性だから”だったことは言えると思う。

 

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Long Island Soundの浜をお散歩

 

“Hi, I’m Yuko and I go with she/ her/ hers.”

(こんにちは。私は柚子で、彼女・彼女の、で指してね)

ブラウンでは、見た目とジェンダーが違う人が多いから、he(彼)なのかshe(彼女)なのかthey(それ以外)なのか、自分が呼ばれたい人称を自己紹介で言うことが多い。

 

工学の授業で、いつも例を言う時の三人称はsheを使う教授。Heを使うと”技術者は大体、男”という固定概念を強化してしまうからだろうか。

 

中高女子校に通っていた私には、世界が男性によって支配されていることに気がつくのには時間がかかった。私が知っている”男子”は小学校の頃の女子に引っ張られている男子で、班長や部長や生徒会長とか、男にはとてもできないと思っていた。それよりも、女子校だと何でも女子がやるから男子が何かを指揮っている姿を見なかったし、想像すらできなかった。しかし、女子校を出てみるとそうでは無かった。多くの国のトップは男性だし、共学の学校の班長や生徒会長の多くは男ならしいと聞いた。

 

そもそも、男と女、違う生き物なのに”男女平等”を求めるべきなのか?時々そう思う。例えば、理系の女子が少ないのは、理系を選ぶ人が少ないからであって、”女にはふさわしくないからやらない”ではなくて”別にやりたくないからやらない”が理由ならば、理系の学部の男女比1:1を求める必要は無いのでは?と。

この考えに対してこう言われた。

”理系の学部が女子だけになってもまだ女子は’充分’では無いと思う。女性は男性とは気がつく点が違う。例えば、女性がもっと理系の学部にいれば、もっと女性が自分の身体に自身の持てるような服の形の研究とか、もっと女性に必要な研究が行われるかもしれない。”

 

もし、女性の大統領が誕生していたら…。”女の子だって、何でもできるんだよ。大統領にだって、ほら!”と、指をさせるお手本になる人が存在していた。何でも、初めてやるのは難しいけど、目標とする人がいれば少なくとも想像はできる。その目標とする人が自分と似ていたら、例えば同じ女性だったら、更に良い。

 

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寮の近くで見つけたグラフィティ

 

クリントン氏は女性の象徴としていて責任を感じていたんだろう。だから、いくら彼女がこの選挙で敗北しても、別に女性の権利が否定された訳では無く、まだ少し課題が残っているだけだと言いたかったのだと思う。まだまだ、女性には力があると。

“Now, I know, I know we have still not shattered that highest and hardest glass ceiling but someday, someone will and hopefully sooner than we think right now.”

(まだ’あの’一番高くにあって硬いガラスの天井を砕けて無いのは分かってます。しかしいつか、それも私達が今思っているより近いいつか、誰かがそのガラスを砕くことでしょう。)

 

ヒビが入って、だんだんそのヒビが広がって来ているように見えるガラスの天井。私も女性として、そのガラスを砕くのに協力しなければと思った。

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【クマタチの教室】第三回:アメリカ大統領選挙について

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赤や黄色に染まった葉もだいぶ散り、プロビデンスでは冬の訪れを感じています。暖かかった昨日の秋日和はどこへ行ったのか、今日はぐっと冷えて、今週末予報されている雨は雪に変わるかも?

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さて、月刊企画の”クマタチの教室”は今回で三回目!

テーマは…

 

 

選挙から2週間経った今でも、日々ニュースは大統領選のことばかり。ブラウンでは先週の水曜日、トランプ氏に対する抗議が行われました。キャンパス中、まだこの話題は絶えません。日本では”意外とトランプ氏でも大丈夫なんじゃない?”という肯定的にニュースでは報道されているようで、世界的にも株価は上がっていますが、今アメリカにいる身として見て、聞いて、思うことは何なんだろうか?

今回はメンバーそれぞれがこの選挙で一番印象に残ったことについて書いていきます。

 

 

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「他人事・・・ではないんです。」 今アメリカで何が起きていて、なぜあなたにも関わってくるのか

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11月9日朝午前2時半を過ぎた。リビングのテーブルで一人、私はCNNの中継をパソコンで見ていた。

「ドナルド・トランプ氏、予想を大いに覆す勝利です!」

私はその後、トランプの優勝スピーチを午前3時辺りに聞き、ショックの中部屋へ戻った。

 

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朝10時の授業はかなり行きづらかった。生徒の多くは朝の授業にはいかず、静かな朝だった。

~~~~~

しかし私、ブラウンの生徒たち、アメリカ国民の半数以上が心配や混乱に落ちたとしても、最終的にはあなたには他人事。と、思うあなたへ、

「他人事・・・ではないんです。」

それがなぜか、三つの点でご説明させていただきます。

 

その一)トランプ氏が差別やいじめを通し、世界の最も力を持つ人間になってしまったこと

今週の新聞を読めばトランプ氏の優勝の悪影響がすぐアメリカ中に広まっていることが分かりました。選挙翌日から、各地の小学校の教室ではヒスパニック系の生徒が白人の生徒に「国から出て行けー」と怒鳴られる映像が身に沁みた。駅のホームでアジア人女性の生徒が差別用語を言われ脅されるケースなど。ニューヨークの大学の祈祷室(きとうしつ・宗教的な生徒がお祈りをできる部屋)に落書きなど。アメリカ中の白人男性以外の人間全員が日々新たな不安と暮らす世界となりました。

他の国と比べ、比較的平和な日本でもいじめはいまだに大きな社会問題である。その上、男女差別もニュースにそれほど上がらないが現実としては今でも問題だ。この選挙は、世界の多くの人々が注目するものだった。そんな中、差別用語を振舞うトランプが勝ち、ヒラリークリントン氏はガラスの天井を破ることができませんでした。そんな状況を子供にどう説明しますか?そんな状況を今からキャリアを始めようとする女性たちどう見るでしょう?もしあなたが、明日国から追い出されるかもしれない、という現実に毎日起きなければならなかったらどうしますか?

*あなたが今日からできること*

(子供にいじめがいけない事をちゃんと伝える)

もしあなたが、親、または誰かに対して年上な存在であるなら、まず子供に改めていじめは決して行ってはいけない事と教えること。他の人間と意見が対立することは自然とあります。しかし、その場合差別用語で済ませることは決してあってはなりません。または、ただ相手に悪口を言うだけでは何も解決しないということ。実は、それはあなたが弱み認めているだけです。自分の意見の理由をちゃんと説明し、自分の意見がなぜ正しく、相手の意見のどこに問題があるか正しく伝えられるようになりましょう。

(自分の使う言葉により気を付け・人を見る目に気を付けてる)

家族、友達、社員、などに呼び掛けるさい、あなたはどう呼び掛けていますか?そして、果たしてその相手は本当にそうよばれたいのでしょうか。人の見掛のみで、あなたはどれほどその人を分かった気になっていますか?私は大学で肌の色が様々な友達がいます、宗教も色々、母国も世界中。日本のニュースでは「過激派イスラム」などの報道が上がる影響でイスラム人はすべて危ない人というイメージが強くなっています。イスラム教の女性が頭にヒジャブを巻き道を歩いていても決して危ない人間という前提で見てはいけません。日本人の女性が着物をきて歩いていたらテロリストだと思われるのと同等なことです。

「私はいい人だから大丈夫」と思うあなた。99.9%の確率でまだ改善する面があると思います。長年のニュースや社会や自己経験の影響で、あなたの他人への瞬間的反応は随分と固められていると思います。それを変えるには、日ごろの心構えが重要です。時間はかかります、しかし今日から私たち一人一人が自分の世界観がどのように形作られているのかと客観的に見る必要があります。

(女性にも男性と同等なチャンスを与える世界づくりに貢献する)

ヒラリーの敗戦により、ガラスの天井を破るにはまだ努力が必要なことが分かりました。しかし、日本では全く注目されていないでしょうが、今回の選挙はアメリカの女性のためには大きな一歩でもあったのです。クリントン氏がアメリカ初の主要政党の代表になっただけではなく、国会議員や知事の面では大きな変化がありました:

カマラ・ハリス氏は1999年以降アメリカ初の黒人女性国会議員

イルハン・オマール氏はアメリカ初のソマリア系・アメリカ人議員

ケイト・ブラウン氏はアメリカ初のLGBT系な知事(オレゴン州)

キャセリン・コルテス・マスト氏はアメリカ初のラテンアメリカ系国会議員

タミー・ダックワース氏は初の他国系・足切断患者の国会議員

プラミラ・ジャヤパル氏は初の南アジア出身国会議員

単純計算でみると今の日本の国会議員の女性議員の数は約一割です(http://sp.senkyo.mainichi.jp/giin/ のリストをもとに計算)。日本でも、政治の世界だけでなく、あらゆる企業や研究の面で女性の成功を応援するべきです。

 

その二)経済的な日本への影響・貿易について強い意見を持つビジネスマンが大統領になったこと

アメリカの経済政策は日本でも他人事ではありません。キャンペーン中のトランプ氏の計画を聞くと、硬くアメリカを守ろうとする方針が見られます。不動産の世界から億万長者へ登って行ったトランプ氏、彼は経済と利益の面では、他の話題よりはるかに強い意見を持っています。過去の政治経験を全く持たないトランプ氏、自分の強みとするビジネスマン的考え方は日本の貿易にも大きく関わってくるでしょう。

もし、アメリカが日本製品により高い関税をかけると決めた場合、輸出に頼る企業は打撃を受けます。その上、日米関係の強い会社は身動きがとりにくくなるでしょう。もしその上、アメリカのものより多く日本に輸入させようとした場合、アメリカの商品と価格競争がしにくい農作物が苦しむ可能性があります。例として日本の米のほうが質はよくても、カルフォルニア米の価格には勝てません。

*あなたが今日からできること*

(まず自分がいる企業がどうアメリカに左右されるか考えること)

自身予測が人の命を救うのと同じです。最低でも、自分の日頃の生活・会社の成功がどう影響されるのか、前もっと考えておくことで、生活習慣の変更、会社の方針の変更など今のうちに手を打つことができます。

アメリカの現在のシステムでは、大統領戦の優勝が決まった後実際にホワイトハウスで大統領として働き始めるのは一月の中旬です。トランプ政権の今後四年どうあなたに影響するか、考えながら何らかの計画を立ててください。

(日本の政治にちゃんと参加する国民になること)

「私の一票なんて関係ない」と思うあなたへ、関係あるんです!今回のアメリカ大統領戦でもクリントン氏がわずか1%の差で負けた地域が数多くありました。選挙権が18歳になった今こそ若者も政治に貢献するチャンスなのです。今、日本の国会でどのような法案が議論されているのかご存知ですか?最近、選挙で投票してますか?政治家の方針を知り、自分の意見を持ち、状況を正しく認識したうえで投票することが選挙権を持つ国民の責任なのです。

 

その三)日本の米軍基地の将来・アメリカ大統領はアメリカ軍の最高司令官でもあること

沖縄の米軍基地の問題は日米関係の中でもよく緊張を作りあ上げる問題です。沖縄以外の日本人には随分と他人事なイメージが多い気がします。しかし、アジアの中の日本の立場を考えた場合、すぐ他人事ではなくなるのです。トランプ氏はおそらく日本により大きな資金負担を要求するで可能性があります。毎年、米軍基地のためにもうすでに莫大な資金を払っている日本、数字で言うと合計約450億円(http://www.wsj.com/articles/q-a-how-much-do-u-s-military-bases-in-japan-and-korea-cost-1461822624)、これ以上払うことには随分と国に負担をかけることになります。この金額、ご存知でしたか?

アメリカの大統領は、アメリカ軍の最高司令官の立場でもあるのです。第二次世界大戦後、日本人が収容所に入れられ強制送還されたのも、大統領の「特別指令9066」がきっかけです。国会や最高裁判所ある中、この特別指令を行う権利を持つアメリカ大統領は甘く見てはなりません。

*あなたが今日からできること*

この面では(その二)とそう変わりません。重要なポイントは、日本人への問題は日本人全員が関心を持つ必要があること。日本に居ようがアメリカに居ようが、世界のどこに居ようが私たちはお互いのために頑張るべきです。災害時団結力を世界からも高く評価された日本人、お互いを助け合う心は災害時だけに決めつける必要は一切ありません。日本の家・アパートのご近所の方ご存知ですか?

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今日も大学では生徒のデモがありました。典型的なイメージと違い決して危ないことではありません。これは生徒たちが、人種差別からお互いを守るために大学側に呼び掛けるためのデモでした。

 

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http://www.browndailyherald.com/2016/11/17/students-faculty-protest-light-election/から

 

読者の皆さんが明日からデモを行うとは呼び掛けていません。しかし、政治により耳を向け、世界で今何が起きているんだろう、私の国では今何が問題になっているんだろうと聞き、ちゃんと自分の意見を持ち、情報をちゃんと知る国民になり適切な行動をとるよう皆さんに呼び掛けたいと思います。

 

ブラウン大学・機械工学部4年

鎌田偉策

 

もし少しでも考えさせられたら、ぜひコメントいただきたいです。

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鎌田偉策:

アメリカ・ワシントン州のシアトル出身。東京に子供のころ五年ほど住んだことはあるが、人生のほとんどはアメリカ生活。現在は、ブラウン大学・機械工学部4年。工学の授業と卒業論文のためのバッテリー研究をバランスしながら授業の合間には学生フォーミュラのチームキャプテンとしてレースカー作り時間を費やしている。趣味は走ることと料理。

詳しくはこちらで(英語ですが):https://isakukamada.wordpress.com/

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