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【クマタチの教室】真ん中はからっぽ。僕らは、はじっこ。

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どもども。

 

健太です

 

 

お久しぶりですね。

 

最近のニュースと言えば、Food Safety Managerという州公認の資格を取得しました。日本で言うと、食品衛生管理者のような資格です。本格的なコーヒーショップを運営するには、州に店を承認してもらわなくてはならず、そのためにはこの資格を持っている人が1人必要なので、僕が取ることになりました。オンラインでコースを受講し、いざ試験を受けるために試験会場を予約しようとしたら、なんと一番近い試験会場がマサチューセッツの僻地にあr、プロビデンスから電車で3時間の場所… 仕方なく往復6時間を掛けて1時間弱のテストを受けに行き、無事合格しました。これでやっと州に正式な店として承認してもらうための申請ができます。胸を張って「生徒運営ですが立派なコーヒーショップです」と言えるまであともう少しです。

 

 

さてさて。

 

新企画「クマタチの教室」第二弾のテーマは「日本人ってなんだろう」

相変わらず週の終盤で滑り込み投稿です。

 

僕自身は生まれも育ちも東京なので、日本で生活していた頃には気づかなかったことですが、案外「日本人」を定義するのは難しいもの。もちろん国籍の有無で書面上は日本人かどうかを判断できますが、実際の人となりとしての日本人をどう定義するかはとても難しいような気がします。

 

では国籍以外で、「日本人」を定義する方法はあるのか。ここで真っ先に思いつくのは、言語や文化的習慣からのアプローチです。敬語を使う日本語の言語的な特徴、そこから派生する日本独特の礼儀作法・おもてなしなどの文化。端的には、それらを無意識の内に自然と使いこなす人を日本人と定義することもできるでしょう。

 

と、このままではここで考察が終わってしまうので、あえてもう少し深層部に踏み入ってみようと思います。日本人・日本文化の深層に辿りつく為に、僕が今回道標にしたのは2冊の本と、ブラウンで履修したとある授業。

 

  • 「中空構造日本の深層」河合隼雄

  • 「日本辺境論」内田樹

  • Japan’s Pacific War: 1937-1945

 

それぞれ順に見ていきましょう。

 


~「中空構造日本の深層」河合隼雄 ~

 

日本を代表する心理学者でもある河合隼雄の著書で、日本人の心の深層を解明する上で、古事記などの神話を着想に、「日本の本質とは中空構造にあるのではないか」という大胆な議論を展開しています。心理学者であった河合隼雄は、患者の臨床例を見ていく中で、西洋の精神医学理論が日本人の患者に当てはまらないことがあることに気づきます。そして「日本人と西洋人の精神構造は違うのではないか」という仮説に辿り着きます。そして様々な文献を読み、日本神話に仮説を立証するためのヒントを得たのです。

 

神話に登場する難しい名前を省いて、簡単に説明すると、「中心的な存在として登場する神様が、登場以後は無為に扱われている場合が多い」というのが、河合の気づきでした。中心的な存在であるにも関わらず、ほとんど記述がないことに疑問を持った河合は、この「登場しない隠れた神様」が、互いに相対する二項対立的な2人の神様の間で、密かにその間を取り持ち、緩衝地帯的な役割を果たしているではないかと推測します。もっと簡単に言えば、対立する間を取り持っている隠れた仲裁役とでも言えるかもしれません。そして河合はこの推測を基に、「日本神話は中空構造を持って成り立っているのではないか」と推理しました。

 

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以前ブログでも紹介した松岡正剛さんが、千夜千冊で本書を取り上げた時に触れたように、実は中空構造は日本文化の至る所に存在しています。例えば日本の神社の中心には、魂箱なるものがある場合がありますが、その中は空っぽだったりします。また鏡を置く神社も有り、この場合も中心には神が存在せず、物事を反射させているだけなのです。

 

その後河合は更に推論を発展させ、「日本文化の特徴は、中心となるものが隠されており、その“見えない存在” が、実は左右のバランスを取りながら、社会全体を機能させている」という仮説に辿り着くのです。

この仮説をよく覚えておいて下さい。

 


~「日本辺境論」内田樹 ~

 

次に取り上げるのは、新書大賞を受賞した内田樹の「日本辺境論」という本です。本書は日本国家、文化、社会を「辺境」という概念を用いて考察しています。内田の著書の多くがそうであるように、本書は攻撃的で批判的な考察を含んでいますし、ところどころ暴論とも言えるような議論が展開されていますが、思考の触媒としては、素晴らしい本です。

 

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「辺境」とは簡単に言えば「はじっこ」の事。他国との比較でしか自国を語れない国家としての特質や、後発者として先行者を追うことには長けているが、先行者の立場から他社を引っ張ることが苦手である日本人の国民性を指摘し、「日本人は辺境人である」と議論を展開します。そして内田は日本人が世界標準的な何かを作り出すことが出来ないのは、メッセージに意味や有用性が不足しているからではなく、「保証人」を外部の上位者につい求めてしまうからであると論じます。この後、日本人の学び、機の思想、日本語の辺境的な特性と議論は進んでいきますが、この企画のテーマである「日本人」を理解する上で本書から得られる重要な示唆は、「日本人が辺境人であるとすれば、自分自身の存在や主張を他者との比較に置いてしか語ることができず、その正しさも他者に保証されていなくては妥当性が確保できない」という仮説です。

 


~Japan’s Pacific War: 1937-1945~

 

そして最後に前述の2冊の仮説を踏まえて、最後に紹介したいのが、僕が昨年の秋に履修したJapan’s Pacific War: 1937-1945という授業です。これはアメリカ人の教授が、日本の視点に立って太平洋戦争に考察する授業で、太平洋戦争の発端から戦後の復興までを時系列で紐解くことで、「なぜ日本は戦争に踏み切り、あのような結果に至ったのか」について考えるのが目的でした。様々な文献や映像資料などを通して、政府・軍高官の意思決定の経緯、国民の心境を分析する中で、僕は河合と内田の仮説が、図らずとも実証されていることに気づきました。

 

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戦時中の日本における中空構造

ドイツがヒトラーという独裁的で絶対的なリーダーを中心に意思決定をしたのとは対照的に、日本の戦時中の意思決定機関には絶対的なリーダーが存在しませんでした。もちろん天皇は象徴的に意思決定の最高責任者でしたが、意思決定の根拠となる理論や思想を持ち込んだのは政府・軍高官であり、この日本のブレインとも呼べる役職の人は戦時中代わる代わる交代していきました。終戦から70年がたった今も、戦争責任がどこにあるのかを明確に断言できないことが、河合が提言した中心が空っぽである中空構造に起因していることは容易に推測できます。(余談ですが、今年話題になったシン・ゴジラは中空構造を皮肉っぽく描いていましたね)

 

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大東亜共栄圏を生んだ辺境人として思想

また大東亜共栄圏の思想や、それを基にした戦時中プロバガンダ映画には、内田の提言する「辺境人としての日本人の思想」が色濃く現れています。西洋諸国の植民地からアジアの国々を開放することを掲げた大東亜共栄圏の思想はあくまで、西洋諸国という明確な先行者が存在したから成立したのでしょうし、内田が辺境人的思想として挙げた「状況を変化させる主導的な働きはつねに外から到来し、私たちはつねに受動者であるという自己認識」を発端として生まれています。

 


 

ここまで河合の中空構造と内田の辺境論を紹介し、これらを使って太平洋戦争を考察しました。これだけを見ると、「日本文化の中心部は空っぽで、日本人は他者と比較することでしか自己を定義できない端っこの民族」のような、とってもネガティブなイメージが浮かぶかもしれません。しかし、河合の中空構造と内田の辺境論もポジティブに捉えることが可能です。

 

河合の中空構造論では、「中心となるものが隠されており、その“見えない存在” が、実は左右のバランスを取りながら、社会全体を機能させている」としていました。これは裏を返すと、「対立する2つの勢力が存在する社会を機能させるには、“見えない存在” がバランスをとる必要がある」と捉えることができます。つまり、絶対的なリーダー達の間にファシリテーターが必要で、日本人はそれに適しているかもしれないのです。

 

また著書内で内田は辺境であることは決して悪いことではないと言っています。辺境であることを否定し、非辺境的な国に成り代わろうとして「ふつうの国」になるよりは、辺境であることを追求する方が良いのではないかと説いているのです。後発者としてしての劣等感は、他者から学ぶことに貪欲であることの証です。とても抽象的な考えにはなりますが、あらゆる中心的な思想にとっての辺境の位置は、それら主流の思想の丁度中間に当たり、ある意味中心なのかもしれません。

 

まとめると、

日本の文化・社会構造は中空構造の基に成り立っていて、そこに属する日本人は、辺境人としての意識から他者との比較を通して自己を定義する傾向にある。そんな日本人は、見えない存在として、異なる文化・人種の間でバランスを保ち、辺境を追求することで、あらゆる中心的な思想の中間でグローバル社会を機能させる役目を担うことを目指すべきである。

となるでしょうか。

もちろんここで言う「日本人」は象徴的な意味での「日本人」なので、全員が全員ファシリテーターになる必要はないと思います。ただ日本人で上記のような役割に向いている人は多いのかもしれません。

 

 

さて、ここまで長々と考察してきましたが、肝心の僕自身の話をしようと思います。

 

もともとの性格からすると、僕は誰かの間に立って中間的な役割を担うようなタイプではありませんでしたし、かといってチームの先頭に立って、誰かを引っ張るタイプでもありませんでした。どちらかというと、好き勝手に一人で好きなことをやるタイプだったような気がします。

 

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そんな自分の立ち位置が大きく変化したのは、カナダに留学してからだと思います。80カ国以上の国から集まっている周りの友達は、それぞれ強烈な個性を持っていて、誰も間に立とうしないので、必然的にその中では比較的に冷静に物事を俯瞰することが出来た自分が、人の間に立つことが多くなりました。

 

良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、僕は白黒はっきりした意見を持つタイプではありません。「ベジタリアンは正義だ!」なんて思いませんし、「リベラルこそ正しい、保守なんてクソくらえ」なんて思いません。2つに意見が分かれる事柄を議論する時に、どちらか一方に完全に同意することは、ほとんど無いです。どちらかと言うと、言い方は悪くなりますが、それぞれの立場で自分の言うことが絶対正しいと思う人たちの間に立って、時々茶々いれる方が楽しいと感じてしまいます。絶対正しいと言える意見を持てないという点では、ある意味僕はとても日本人的だと思います。

 

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そして人の間に立つようになることが増えると同時に、チームでなにかプロジェクトをすることになると、先頭立つより、目立つ人を自分の前に置いて、自分自身はその人の影で物事を密かに進めるのを好むようになりました。(マニアックな例えかもしれませんが、サッカーで言えば、中村俊輔では無く、遠藤保仁的な立ち位置です笑)

 

こうしてあらゆる国の人と接する中で(ここでも他者との比較ですね)、自分は個性的で対立する人同士の間を取り持ったり、チームのナンバー2的なポジションで密かに物事を前にすすめることに向いてることに気づいたのです。そういう意味では、留学してからのほうが「日本人らしく」なったかもしれません。

 

一応ここで他のブラ熊メンバーの思う、僕の日本人っぽいところを見てみましょう。

 

  • きっと褒められたいんだろうなぁ、っていうような自慢をちょろっと言うところが男子高校生っぽい
  • 丁寧なところ
  • ツッコミ好き
  • 独特なオーラを持っていて、”日本人らしい”というかケンタは”ケンタらしい”。しいて言えば、こだわりがあって丁寧なところ
  • 何かどんな質問してもシッカリした答えが返ってくるところ。
  • 勤勉
  • 趣味や、空き時間の使い方

 

一つ目のよくわからないキアからの苦情は無視しますが、それにしても他のメンバーのコメントも、果たして日本人っぽさなのかよくわからないコメントですね笑

しいていえば、こだわりがあって丁寧なところは日本人っぽいのかもしれませんが、「何かどんな質問してもシッカリした答えが返ってくるところ。」ってもはや日本人じゃなくても成立しますしね笑

 

とまあ、締まりが悪いですが、こんな感じでどうでしょうか?

 

皆さんの意見もまだまだ受け付けています。是非こちらから投稿して下さい。

インスタグラムも始まったので、是非見てみてあげて下さい。アカウント名はburakuma_brownです。

 

それではまた来週!

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インスタグラムはじめました。クマタチの教室:第二回ご意見募集!

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ブラウンの熊たち、インスタグラムはじめました。

 

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クマたちの日常。プロビデンスの季節の移り変わり。試験期間中の図書館の中。などなど….

写真を通してお送りします!

アカウント名はburakuma_brown。是非フォローしてみて下さい!

 

そして、同じテーマについてメンバーが記事を書き、ディスカッションをする新企画「クマタチの教室」。第二弾は「日本人ってなんだろう?」

 

日替わりでメンバーそれぞれが自分の「日本人らしさ」について考察します。そこで読者の皆さんからも自分が「日本人だなあ」と思う瞬間について、募集します。どしどしご応募下さい!

https://goo.gl/forms/DwcHP1ERqHv5htc33

 

第二回の企画は明日から始まります!お楽しみに!

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クマタチの教室 【第1回:多様性ってなんぞや】

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どーもどーも。

健太です。

 

先週から始まっている新企画。

同じテーマについて各メンバーが記事を書き、その記事を読みあった上でディスカッションをするというこの企画。その記念すべき第1回が無事終了しました。

 

まずはテーマと記事のおさらい。

 

 


テーマ:多様性ってなんなんだい。

事前に各メンバーが読んだ資料:ブラウンの”Institutional Diversity & Inclusion”のページ

記事を書く元になった3つの質問:

  1. ブラウンの”Institutional Diversity & Inclusion”のページで公開されている統計は多様性を表しているか。
  2. そもそも多様性とは何か。
  3. 2で定義した多様性は大学に必要か。

 

〈各メンバーの記事〉

キア:「多様性」

ケンタ:「定食の味噌汁」

トモキ:「多様性は氷山」

メイ:「みんな違って、みんな良い」

ユウコ:「私が思う”多様性”」

ユウ:「ブラウンでの『多様性』- みんな何が違うのか」

カナ:「タヨウセイ」


 

 

そして、各メンバーの記事を踏まえた上で、ディスカッションを行いました。その様子を撮影したので、こちらからご覧ください!

 

 

実際のディスカッションは30分程でしたが、動画はぎゅぎゅっと15分ほどのダイジェストになっています。動画に登場する新米熊たちは、今週の土曜日に自己紹介記事を書いてもらうので乞うご期待。

 

というわけで、新企画いかがでしたか?

記事に対する意見。議論に対する意見。次回のテーマの提案。野次。

なんでもコメントお待ちしております!

 

それでは第2回もお楽しみに!

 

 

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定食の味噌汁

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どもども。

 

今朝の人も、昼の人も、夜の人も。

お久しぶりですね。

 

空いてしまった空白の2ヶ月弱の間に起こったことを手短にまとめれば、

「日本に帰ってちょいと休んでから3つのインターンをこなして、就活なるものをぼちぼちしつつ、ブラウンに帰ってきてからはコーヒーショップの準備でてんてこ舞い」

という感じでしょうか。

 

img_7883トレーニング中のスタッフたち…

 

コーヒーショップの方は転換期に来ており、ボランティアでドリップコーヒーを提供していた以前からがらりと変わり、スタッフには給料を払い、エスプレッソドリンクを提供する本格的なお店になろうとしています。それに伴ってコーヒー以外の側面の充実をはかる戦略を練ったり、お店がずっと続いていくための組織づくりや人材育成を行わなくてはならず、先学期までもコーヒーのことだけで十分忙しかったのに、マネジメントに関わることもこなすようになったため、より忙しくなったような気がします。ただ来年の春学期の終わりまでに、サービス、組織、収支をきちんと整えられるかで、コーヒーショップが、僕を含めた創業に関わったメンバーが卒業しても続いていくお店になり得るかが左右されるので、ここが踏ん張りどころと思い頑張っていこうと思います。

 

さてさて。

 

若干マンネリ化で落ち込み気味のブログを活気づける為に始まった新企画。

本来は担当の月曜日に投稿する予定だったのですが、気づいたら土曜日になっておりました…

 

 

Processed with VSCO with c1 presetお隣の美大の美術館内に知り合いが運営するコーヒーショップ2号店がオープン

 

同じテーマに付いて日替わりで自分の意見を書くというこの企画の第一回のテーマは「多様性」

留学生になってからというもの、「グローバル」という言葉とセットで散々耳にしてきたフレーズのように思います。特に最近就活関係のイベントで企業の説明会を聞いていると、定食のご飯と味噌汁かってくらいに必ず盛り込まれています。おかずはもちろん企業によって、生姜焼きだったり鯖の味噌煮だったりするわけですが。

 

話がそれましたね笑

一応

  • ブラウンが正式に発表している学生の「多様性」に関するデータは果たして「多様性」を表しているのか?
  • そもそも「多様性」とはなんなのか?
  • その「多様性」大学に必要なのか?

 

という3点はカバーしようということだったの思うので、その順に話を進めようかと思います。

 

さて、こちらのページには、ブラウンに在籍している学生や教授に関する様々なデータが掲載されているわけですが。

結論から言いましょう。

「データで表すことの出来る多様性は、『ほぼほぼ』表せている」のではないでしょうか。

人種、肌の色、性別、出身国….

誰もがわかりやすい分類と数字で多様性を表せるデータは、ほぼ揃っていると思います。

 

Processed with VSCO with f2 preset建築の展示のようなイベントに行ったときに寄った、素敵な屋根裏部屋。

 

ただ、数字やシンプルな統計では表しにくい部分が抜け落ちているような気もします。そして数字や統計で表しにくい部分が、僕が思う真の多様性を形作る要素になっているような気がします。

 

極端な例を考えてみましょう。

 

 


ここにアンドリュー君と阿部さんという2人の高校生がいます。2人の生い立ちはこんな感じです。

 

アンドリュー君

マンハッタンのアッパーイーストサイドでうまれ育ったアメリカ人の男の子、中学高校とニューイングランドでも有数のボーディングスクールに通う。家庭も裕福で、1人っ子だったため、たっぷり愛情を注がれて育った。大学進学を控える高校3年生で、理系に強く経済学に興味がある。成績も優秀で、共通テストの点数も高い。

 

阿部さん

東京都で生まれた日本人の女の子。都内にある小中高一貫の名門女子校に通う。家庭はかなり裕福で、都内の一等地にある一軒家に住んでいる。アンドリュー君と同じく高校3年生で、アメリカの大学への進学を考えており、文化人類学を学びたいと思っている。学校の成績は極めて優秀で、英語も流暢に話すことができる。

とこんな感じ。

 

 

それではもうひとり高校生を紹介します。佐藤さんです。彼女の生い立ちはこんな感じ。

 

佐藤さん

生まれは大阪の日本人の女の子。生まれてすぐ親の都合で、エジプトに引っ越し、小学校生活をエジプトで送る。中学生の時に再度親の転勤が有り、今度は南アフリカに。南アフリカで中学校生活を送った後、日本に帰国して高校生活を送る。阿部さんと同じようにアメリカの大学への進学を考えており、文化人類学を学びたいと思っている。海外生活が長いので英語は得意だが、テストが苦手で学校の成績はあまり良くない。

 

アンドリュー君、阿部さん、佐藤さんはそれぞれ、A大学とB大学を受けました。

A大学にはアンドリュー君と阿部さんが、B大学には阿部さんと佐藤さんが合格しました。

 

各大学の合格者の中で、この3人しかあなたが知らなかったとして、あなたはどちらの大学がより多様性を重視していると思いますか?

 


 

うーん自分で考えておいてなんですが、なんとも極端な思考実験ですね笑

まあとは言うもののすこし考えてみましょう。

 

Processed with VSCO with c1 preset夏に甲武信ヶ岳という山を登りました。思っきり曇りました。

 

A大学に合格したアンドリュー君と阿部さんを比べてみましょう。

アンドリュー君はアメリカ人の男性なのに対して、阿部さんは日本人の女性。そしてアンドリュー君は理系なのに対して、阿部さんは文系。どちらも成績は優秀で、頭も良いようですが、性別、国籍、その上に専攻も違うので、A大学は多様性を重視しているのかもしれません。

 

一方でB大学に合格した阿部さんと佐藤さんを比べてみましょう。

2人とも日本人の女の子である上に、興味のある学問が同じ文化人類学なので、B大学は多様性を重視していないのでしょうか?ただよく2人を比べてみると、国籍、性別、専攻こそ同じものの、全く違う生い立ちを辿った2人であることがわかります。ということはB大学は多様性を重視しているのでしょうか?

 

Processed with VSCO with c1 preset静岡にある絶景スポット的なところに行きました。

 

結論から言うと、どちらも多様性を重視しているのではないのでしょうか。ただ重視している多様性の種類が異なっているかもしれません。

 

 

アンドリュー君と阿部さんを比べる上で、A大学が重視したのは性別や国籍などの多様性(統計的多様性と呼ぶことにします)である一方、阿部さんと佐藤さんを比べる上でB大学が重視したのは、生い立ちや彼女たちの人間形成のプロセスの多様性(物語的多様性としましょう)です。

 

それでは本当の意味での多様性とは何なのでしょうか?

正確に定義するのはとっても難しいのでしょうが、統計的多様性物語的多様性のどちらが真の多様性に近いかとなれば、恐らく物語的多様性なのでしょう。それではなぜブラウンをはじめとする多くの大学が、統計的多様性をアピールするのでしょうか?

 

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答えは簡単です。誰にでもわかりやすいからです。数字や明確な種類分けで多様性を証拠付けることができるからです。反対に物語的多様性の度合いを比較するのはほぼ不可能に近いでしょう。そして物語的多様性を手っ取り早く高める為に簡単なのは、統計的多様性を高めることです。阿部さんと佐藤さんのように、同じ国籍、同じ性別、同じ専攻の学生の間に物語的多様性が生まれる確率よりは、阿部さんとアンドリュー君のように、統計的多様性がある学生の間に物語的多様性が生まれる確率の方が高いでしょう。何千人、何万人という受験生を選考する大学にとっては、統計的多様性の向上を通して、物語的多様性を実現するのが一番合理的です。

 

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そして大学に多様性が必要か言われれば、僕は「ありすぎても困る」と思います。学生の経済的・文化的背景だけでなく、政治的・倫理的価値観が全く異なっていたら、大学という機関が成立しなくなるような気がします。もっと言えば、大学内での生活なんぞ所詮はバブルの中なわけですから、本当の多様性を謳歌したいのであれば、ウォール街に行った後にガンジス川に行けば良いわけです(もちろん例え話です)。つまり、「大学にはありすぎても困るけど、人生には沢山あるとエキサイティングなもの」だと思います。

 

とまあ、こんな感じで一応課題だった3つの質問には答えたわけですが。

 

僕個人が多様性が議論の槍玉に上がるときにいつも思うことは、「多様性を高めることが好きな人は多いけど、多様性を受け入れるのが上手い人は少ないよなあ」ということです。

まあそれは話すとまた長くなりそうなので、またの機会に笑

ということで今日はこの辺で!

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テキーラが忘れさせてくれないこと

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どーもどーも。

健太です。

いやー久しぶりの投稿ですね。

 

 

IMG_7093ルワンダ滞在最後の週末にリフレッシュしに湖に行ってきました。

 

ルワンダでの最後の週は仕事の仕上げでとっても忙しかったのと、ルワンダからポートランドに帰った後も、違う仕事が降りかかってきたり、体調を崩したりしていました。

 

 

IMG_7150ポートランド滞在最終日にオフィスの前でベリーフェスティバルが開催されてました。

 

ルワンダからアメリカに帰国した直後に熱が出たので、「まさかマラリアか?」と疑いました… 急いでポートランドの病院で検査をすると、結果は陰性。ただの風邪でした笑

 

検査してくれた人がたまたまブラウン出身の方で、検査そっちのけで好きなレストランやらブラウンあるあるの話になってしまい、きちんと検査ができているのか心配でしたが、無事回復したので本当にただの風邪だったのでしょう。

 

 

そんな体調が万全ではない中、日本に帰る前にちょっくら会いに行ったのがこの人。

 

 

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みなさん懐かしのトモチーニ。

普通にしてるとイケメンなので、あえて変な顔に撮れたこの写真をチョイス。

 

現在はサンフランシスコで活躍中。

相変わらず独特のギャグセンスは健在でしたし(風邪で寒かったのか智也さんのギャグで寒かったのかわかりません)、仕事もバリバリやっているようでした。

久しぶりにと言っても2か月ぶりくらいでしたが、お互いの近況報告をしたりしました。

 

IMG_7349もともと好きだったお店が中目黒に新店舗をオープンしたので早速チェック。

 

トモチーニ家に3日ほどお邪魔した後、東京に帰り久しぶりに友達にあったり、コーヒー関係の知り合いに会ったりしました。もちろん新しいコーヒーショップもすでに何件かチェックしました笑

 

 

久しぶりということもあり書きたいことはたくさんあるのですが、とりあえずルワンダでのインターンを終えて考えたことを書きたいと思います。ちょいとドラマチックに。

 


 

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キガリでの最終日は大忙し。仕事の引き渡しと仕上げをギリギリまでこなし、荷造りを大慌てでして、半分夜逃げのようにブリュッセル行きの飛行機に飛び乗った。ここで一息つければ良かったのだけどそうはいかず、ポートランドの本社で行うプレゼンのスライドを仕上げに取り掛からなくてはいけなかった。飛行機が離陸してからベルト着用サインが消えるのを今か今かと待ちわびて、やっと消えたと思ったら大急ぎでパソコンを取り出した。しかし運のないことに、パソコンにトラブル発生。キーボードが全く反応しない。

 

思いつくリセットの方法を全て試し、パソコンの起動音を10回くらい聞いた後、腹を決めてブリュッセルに着くまではとりあえずゆっくり休むことにした。プレゼンの用意に集中しようと思いほとんど暇をつぶすものを持ってきていなかったので、仕方なく手元にあった本を開く。3ページくらい読んだが、あまり読書に集中できない。しょうがないので本も閉じて、ついでに目も閉じる。機内に響くゴーッという無機質なエンジン音を聞いて、やっと我に返った。

 

 

「アメリカに帰るのか。もうルワンダでのインターンは終わりなんだ。」

 

 

ここ数日があまりにも忙しかったので、改めて考えることもなかった当たり前のことを頭の中で反芻する。

 

 

「自分は会社のために何かできたのかな。何か学べたのかな。」

 

考えても答えが出ない問いへの答えを考えている内にいつの間にか眠っていて、気付いたらブリュッセルについていた。早速インターネットに接続して、パソコンのトラブルを解決する方法を模索する。色々な方法を試してみるが結局治らないのでパソコンは諦め、iPhone上でスライドを編集することにする。小さな画面でスライドと格闘をしながら移動し、なんとかポートランド空港に辿り着いた。疲れ切った体に鞭を打って会社の上司(Aさんとしましょう)の家に辿り着き、夜ご飯もそこそこに倒れ込むようにしてその日は眠った。

 

 

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次の日になり本社に出勤し、機内で仕上げたスライドを使って朝一でプレゼンをした。本社でインターンをしていた学生を始め、沢山の人がプレゼンを見に来てくれた。30分ほどのプレゼンを終えると沢山のフィードバックと質問があり、もともと45分の予定が15分ほどオーバーするほど議論が白熱し、とりあえずプレゼンは成功したと思う。

 

 

プレゼンが終わるとマラリアの検査をしに病院へ。体調はまだ少し悪かったけど、検査後オフィスに戻りその日はできる範囲で仕事をして、Aさんの家に帰った。すでに帰宅していたAさんは、僕が帰ってきたのを見て、「本当は外でご飯食べようかと思ってたんだけど、ケンタが体調悪いみたいだから今日は家で食事にしよう!パスタ作ってるけどそれでもいい?」といってきた。素晴らしい上司を持ったことに感動しながら、僕はお礼を言った。

 

 

リビングに座って水を飲んでいると、料理をしながらAさんが話し始めた。

 

今朝のプレゼンとってもよかったよ。」

「ありがとう。」

「あれを聞く限りではケンタのルワンダでのインターンはすごく充実してたんだなーと思ったけど、実際はどうだった?楽しかった?」

「とっても楽しかったし、いい経験だったよ。自分が想像していたのと同じ部分もあったし、違ったところもあった。あとはプレゼンでも少し言ったけど、ポートランドオフィスとルワンダオフィスの両方の雰囲気を知れたのが良かったかな。」

「そっか。ルワンダで6週間過ごしてみて、産地で働きたいとは思った?」

「うーん。ルワンダでの生活はとても刺激的だったけど、本腰を入れて産地で働きたいかって言われると微妙かなあ。まだなんとも言えない感じ。」

 

 

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「ケンタはやっぱりコーヒー業界で働きたいの?」

「うーん。いつかはコーヒーに関わることがしたいと思ってるけど、大学出てすぐとは思ってないかな。」

「へー。それは何で?」

「やっぱり大学出ただけじゃまだまだ未熟だと思うし、コーヒーだけに凝り固まりたくないっていうか、違う業界で経験を積んで、そこで得た知見を持ってきてコーヒー業界にインパクトを与えたいって思いがあるからかな。」

 

 

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「そっか。周りの友達はどんな感じなの?」

「日本からアメリカに来てる留学生は結構似たような進路を選ぶ人が多いかなあ。金融だったり、コンサルだったり、あと日本特有だけど商社っていう業界も人気かな。」

「でも違う大学にいって、違うこと勉強してるのにその3つの業界が人気なのは意外だな。」

「まあ給料もいいし、働いている人たちが優秀だからね。あと外資の金融とかコンサルは、企業文化が日本の企業と違って留学生が馴染みやすいってのもあるかな。」

「ケンタもやっぱりその3つの業界のどこかに行きたいの?」

「うーん。まだ悩み中かな。コーヒーのことが好きで今まではとりあえずサプライチェーンのすべてのプロセスを経験してみたいって思って色々やってきて、やっと全部をざっと見れたから、今は自分がコーヒーでやりたいことを整理して考え直している際中かな。それがわかったらそれに向けて、どんなことがしたいかが分かる気もするし。」

「なるほどね。僕はケンタの今の話を聞いていて、こうも考えられるんじゃないかって思った。ケンタはコーヒーが好きで、せっかくいろんなことを経験してきたんだから、『コーヒーの何が好きなのか』を考えればいい。例えば『コーヒーのことをまだよく知らない人にコーヒーを飲んでもらって喜んでるのを見るのが好き』とかさ。そういうのがわかれば、コーヒーが違うプロダクトとかサービスに入れ替わったとしても、ケンタはきっと楽しいと思えると思うよ。」

 

 

そこで一呼吸おいて水を飲むと、Aさんは自分の事について話し始めた。

 

 

「僕はもともとこの会社に来る前、広告関連の会社を立ち上げて経営してたんだ。広告が好きだったし、何より顧客と一緒の立場に立って、どうやったら彼らのプロダクトやサービスの良さを伝えられるかを考えるのが楽しかった。それであるときひょんなことから今働いている会社の社長に出会ってさ、『うちで働いてみないか』って言われたわけ。親がメキシコ人だったしコーヒーは身近にあったから、『コーヒーかー』って思いながらとりあえず働き始めたの。でさ、働き始めて1週間くらいして社長が『仕事はどう?ここで働いてく気はある?』って聞くわけ。だから僕は『仕事は楽しいよ。楽しいと思う限り続けると思うし、楽しくなくなったらやめると思う』って言ったんだ。それでずっと楽しいと思えてるからまだここにいるわけ。結局のところプロダクトやサービスの裏にあるストーリーをどうやって人に届けるかってことを考えるのが、僕は好きなんだろうね。そのプロダクトがたまたまコーヒーだったってだけで。ケンタも同じ風に考えることができるかはわかんないけどさ、とりあえず何で自分がコーヒーが好きで、どこが好きなのかを考えてみてもいいんじゃないかな?

 

 

そこまで言ってまた水を飲むと、Aさんは「なんか真面目な話になっちゃったね」と言って笑い、「そうだ!いいテキーラがあるんだよ。ケンタはテキーラ好き?」と言った。僕が「好きと言えば好きだけど、まだ病み上がりだし…」と言うと、「メキシコでは風邪の時にはテキーラを飲むんだよ!そしたら風邪が治るか、風邪をひいていることそのものを忘れることができるから」と言って笑った。

 

 

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結局僕はAさんが中米のいろんな国から集めたテキーラやメスカルを飲むことにした。翌朝無事に風邪をひいていることを忘れることができたが、Aさんの言葉はいつまでも頭の中に残っていた。

 

 

「コーヒーの何が自分は好きなのだろう。」

 

 

サンフランシスコで久しぶりに会ったトモチーニは、「自分の情熱を追い求め、それを活かすための遊び場」で一生懸命遊んでいた。「なぜなぜ」で遊びながら必死にもがいていた。

 

今年3月に行った、ユタ州の火星研究所でのシュミレーション。

 

 

トモチーニが4年前の自分に宛てて書いたように、僕ももしかしたら2年後には「コーヒーは君の情熱じゃないよ」と言ってるかもしれない。もしかしたら言ってないかもしれない。そんなことは誰にもわからない。

 

 

ルワンダに持って行った本の中に、朝井リョウさんの「何者」という小説があった。出発する日の前日に、ポートランドにある紀伊国屋書店で何気なく手に取って購入したのだ。飛行機の中ですることもなかったので、ブリュッセルからキガリに向かう機内で「何者」を読み始め、キガリに着く頃には読み終わっていた。

 

「何者」は就活中の大学生が主人公の物語だ。主人公を取り巻く、日本のどの大学にも居そうな登場人物が、それぞれのやり方で就職活動に取り組んでいく。登場人物のツイートを使った巧みな人物描写を始めとする様々な表現が、今時の就活生をリアルに描き出している。

 

小説に登場する人物は自分と向き合う中で葛藤し、将来の進路を模索する。学生という身分がなくなり社会に出て行かなくては行けないという不安から、自分が「何者」なのかを考え始め、そして「何者」になりたいのかを思い悩んでいく。

 

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最近同年代の人に会うと「熱中できる何かがあるっていいよね。羨ましい。」と言われることがある。人に誰かを紹介される時に「あーあのコーヒーの人ね。」と言われることも沢山ある。もちろんコーヒーに熱中しているかといえばそうだと思うし、コーヒーを通して自分を知ってもらうことに抵抗はない。ただそういう風に言われる度に、表現しがたい不安が自分の中にムクムクと膨れ上がるのだ。

 

 

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「情熱を持て!」と大人は言う。「情熱」という言葉自体、響きが良い。・・・(中略)・・・ 君はこのイミフな「情熱」という言葉に頼り始める。たとえ将来に不安を抱いたとしても、「大丈夫。俺には情熱がある」と自分に言い聞かせる。

「4年前のトモチーニへ」より

 

 

コーヒーという情熱に頼っていていいのか。そんな不安がぐるぐると自分の中をまわることになる。

 

「何者」のラストシーンで、主人公と対峙する登場人物は主人公に向かってこんなことを叫ぶ。

 

 

「いい加減気づこうよ。私たちは何者になんてなれない」

 

 

このセリフを読んで僕は「オトナの!」で蜷川実花さんが言っていたセリフを思い出した。

 

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「自分を探すって、探しに行って見つかるようなもんじゃないのが自分だったりするじゃないですか。」

蜷川実花

 

 

確かにその通りだ。きっと僕は「何者」かになろうとしてもなれないし、「自分」を探したところで「本当の自分」が見つかるはずもない。言い方が悪いかもしれないが、たかだかガンジス川やらアフリカの僻地にある村やらに旅行がてらに行った程度で「自分の世界観」が変わって「本当の自分」が見つかるような「自分」は大した「自分」ではない気がする。

 

 

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だからきっと人生経験の乏しいまだまだ未熟な僕は、自分が何かに興味を持つことや何かを好きになる理由を探すことでしか、「何者」になることも、「自分」を見つけることもできないだろうし、将来について考えることもできないのだと思う。

 

 

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サンフランシスコから成田に向かう飛行機は、座席にスクリーンが付いていない古い型の飛行機だった。映画も観れないし、ブラウンから持ってきた本もポートランドで買ってきた本も全て読んでしまい読む本もない僕は、電子書籍版の「何者」をもう一度読むことにした。(ポートランドで買った文庫本の「何者」はトモチーニにプレゼントした)

 

 

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読んだのが2回目だったということもあるかもしれない。でも、ルワンダでの6週間、テキーラを飲んだ夜のAさんのとの話、トモチーニと互いにした近況報告を経て、2回目の「何者」を読み終わった時の読後感は、2か月前にルワンダに向かう機内で初めて読んだ時の読後感より、少しだけ晴れやかなものだった気がした。

 

 


 

というわけで。

久しぶりの記事で長くなってしましましたが、こんな感じでどうでしょう。

ほいではまた来週!

 

 

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ニカッと笑ってグー

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DOUMO。どーも。

健太です。

 

先週、先々週は、ちょいと忙しかったのと産地に行ったりしていたりで、ブログが書けませんでした。

忙しかった理由のひとつが、このイベント。

 



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僕がインターンしている会社は、経験豊富な農学者と提携し、女性コーヒー農家の方にコーヒー栽培を1年がかりで教えるプログラムを行っているのですが、先週このプログラムを修了した農家の方々を祝う卒業式がありました。

 

 

写真では少しわかりにくいかもしれませんが、卒業式に参加した農家の方々は、なんと二千人!

 

 

僕自身はこのイベントの設営プランから運営まで携わっていたのですが、当日は二千人の農家の人たちを効率よく席に誘導したり、飲み物を配ったりしなくてはいけなかったので、とにかく大変でした。日本でやれば、機材も揃っているし簡単かもしれませんが、ここはルワンダ。「まず電気どこから引っ張ってくる?」というとこから始まるので、一つの機材を用意するのも一苦労です。

 

実際のイベントは、VIPの方々(日本で言う農林水産省のお偉いさんやら、市長さんやら)が1時間遅れて来たりと、いろいろトラブルもありましたが、なんとか無事卒業式を執り行うことができました。

 

Processed with VSCOcam with f2 presetそうです。前にいるヤギは賞品です。

 

この卒業式の目的の1つは、プログラムを終了した証明書を手渡すことにありますが、それ以外の目的として、テストやトレーニングで優秀な成績を収めた人に賞品を渡す、というのがあります。賞品はお金ではなく、プログラムに参加した農家の方たちから、事前に欲しい賞品を聞いて決めるシステムなので、モチベーション向上を促す効果があるようで、実際賞品を受け取った人はとても嬉しそうでした。もっとも賞品も産地ならではな、ヤギやじょうろといったものから、携帯電話やマットレスなどの実用的なものまで実に様々なものがありました。

 

 

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卒業証書や賞品の授与以外には、産地の地域別で構成されるチームが、それぞれダンスを披露したり、お偉いさん方のスピーチなどがありましたが、僕が一番楽しみにしていたのは、実際に農家の人たちに自分たちが育てたコーヒー豆を使っていれたコーヒーを飲んでもらうことです。二千人の人にコーヒーを飲んでもらうため、さすがに1人マグカップ1杯という訳にはいきませんでしたが、それでも少しでも多く飲んでもらう為に、カフェのスタッフと一緒に4時半起きで大量のコーヒーをつくり、イベント会場に持って行きました。

 

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今回コーヒーを飲んでもらう上で僕らが心配だったのは、農家の人がブラックでコーヒーを飲んでくれるかということ。もともとルワンダは紅茶を沢山飲む文化があり、紅茶にもコーヒーにも大量の砂糖とミルクをいれて飲みます。その文化にケチをつけるつもりは全く無いのですが、ルワンダ産のコーヒーは明るい柑橘系の酸味と豊かな甘味が特徴なので、砂糖やミルクをいれるとコーヒー本来のフレーバーが台無しになってしまうため、できれば農家の人にはブラックで飲んで欲しかったのです。というわけで、イベントには一切ミルクと砂糖を持っていかず、ブラックで飲んでもらうことになりました。

 

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そう決断したはいいものの、やはり農家の人がコーヒーを美味しいと言ってくれるかが、イベント当日まで不安でした。証書授与も終わり、いよいよコーヒーを飲んでもらうことになり、ドキドキしながら1杯目を農家の人に手渡すと….

 

 

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恐る恐る口をつけて、少し間があった後、

ニカッと笑って「グー」と親指を突き出してくれました笑

 

それを見てほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、そこからは「おかわりちょうだい」の嵐。といってもコーヒーに限りがあったので、必死にお代わりの手をかき分け、まだコーヒーを飲んでいない農家の方たちにコーヒーを手渡していきました。僕の心配をよそに農家の人たちは、ゴクゴクコーヒーを飲んでゆき、あんなに時間をかけてつくった大量のコーヒーもあっという間に無くなりました。

 

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空っぽの容れ物を片手に、ほとんどの人が美味しそうにコーヒーを飲んでいるのを見て、ルワンダ人のカフェのスタッフも驚いていました。中にはわざわざ僕のところへやってきて、何やらキニヤルワンダ語でまくし立てた後、僕が言葉を理解していないのに気づくと、空っぽのコップを指さし、お決まりのニカッと笑ってグーをしてくれる人も沢山いました。

 

 

Processed with VSCOcam with f2 presetなぜかじっと見つめると恥ずかしがって逃げる男の子。それでも懲りずによってきます。

 

こうして卒業式が終了し、夜が更けてからキガリに車で戻る車中で、僕は農家の人たちの「ニカッと笑ってグー」を思い出していました。そして改めて「コーヒーって不思議な飲み物だよな」と感じていました。ルワンダにも、アメリカにも、日本にも、それぞれ固有の食文化があって、緑茶を飲む国があれば、紅茶を飲む国があり、生活習慣も全く違う国なのに、高い品質の豆を使って、正しい焙煎方法でローストすれば、これらの国の誰もがブラックでコーヒーを楽しむことができる。僕が一杯目を手渡した女性の笑顔で、僕はそう確信しました。

 

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だから声を大にして言います。

 

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もしあなたがコーヒーを嫌いだとしたら、

それはまだ良いコーヒーに出会ってないからだと。

 

 

というわけでコーヒー嫌いな方、是非自動販売機や名前に星がつくコーヒー屋さん以外で、コーヒーを買って飲んでみてください。アドバイスが欲しい方は是非ご一報を笑

 

 

気づけばルワンダでの滞在も残すところ1週間です。

それではまた来週!

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魚をあげるか、釣り方を教えるか、それとも…

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どもども。

 

健太です。

 

キガリ市内を走る車の80%くらいはトヨタ車なのですが、先日こんなものを目にしました。

 

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写真はボケちゃってますが、新潟県上越市からはるばる来たみたいです。この車。

 

こんなものも。

 

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オールスターの模造品なのでしょうが、星だからいいってもんでもない気が…

 

トヨタとサッポロビールは世界に誇る日本企業ですね。

 

さてさて。

 

本日はキガリに来て2週間を終えて思ったことと、最近終わってしまった番組についての2本立てでお送りします。

 

 

それでは、はじまり。

 


 

 

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“You can do whatever I want to do”

「私がしたいと思うことなら、あなたは何をしてもいい。」

 

 

突然同僚のインターン生が、そういった。

 

会話の話題は、僕がインターンをしている会社のアメリカ本社のスタッフとルワンダオフィスのスタッフの意識の差について。その場にいた皆が、「うまい表現だね」と頷いた。

 

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高級住宅街。スペインかどっかの海沿いの街並みのよう。

僕が今いるキガリという街は、東アフリカ諸国の中でもかなり発展している街である。街の中心部には、立派な建物がそびえ立っているし、インフラ整備も他のアフリカの都市に比べたらかなり進んでいる方だ。

ただ僕がキガリに来る前からルワンダオフィスの上司に言われていたように、「アメリカだったら3時間くらいで終わるタスクが、ここでは1日かかる」のが現状だ。停電もしょっちゅうだし(この記事を書いている間も1度停電があった)、インターネットもゴリラもびっくりするくらい気まぐれに速くなったり、遅くなったりする。銀行で小切手を米ドルに換金するだけで30分待たされたりもした。

 

もちろんこれらのことはルワンダに来る前からある程度想像していたことだったし、全ての物事がアメリカと同じように進むとは思っていなかった。それでも実際に現地に来て、プロジェクトに取り組み始めると実感するのが、根本的な働き方の違いと時間の流れ方。予定してたミーティングが流れるのはしょっちゅうだし、インターネットを使う仕事をしようとしたら急にWi-Fiが途切れるなんてこともある。僕の上司は”Expect nothing, but be prepared for anything” (何かが起こるなんて期待しないで、でも全ての準備はぬかりなくね。)と言っていた。確かにこの姿勢がなければ、何事も前に進まないだろう。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset収穫したての豆をカッピング

 

時間の流れ方も、働き方も根本的に違うアメリカとルワンダだが、僕の働いている会社では、アメリカの本社とルワンダオフィスで毎週スカイプ会議がある。プロジェクトの進捗状況をチェックするのが主な目的だが、その会議中によく起こるのがアメリカ本社のスタッフが当たり前のようにルワンダオフィスのスタッフに無理難題な要求するというものだ。もちろんアメリカ本社のスタッフも意地悪でそんな要求をしているわけではなく、アメリカなら全く問題なく達成できるタスクを提示しているにすぎない。しかしアメリカ本社とルワンダオフィスではたまに「見ている風景が違う」場合があるので、アメリカでは簡単なタスクもルワンダオフィスにとっては無理難題なタスクなことが多々あるのだ。

 

そして僕の上司のように矢面に立つ人間は、そのギャップのバランスを取ることをいつも要求される。僕がそんなギャップに気づき上司に「大変だね」と告げる度に、僕は”Welcome to my world”と言われた。もうすでにこのセリフを10回以上聞いた気がする。

 

 

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そんなギャップに対処する方法はいくつかある。その中で僕らのような先進国の人間にとって一番簡単な解決策は、「こちらの価値観を押し付ける」という方法だ。「この発展途上の国にとって必要なことは僕らが一番わかっているし、それに対する解決策もわかっている。だったら僕らが彼らの代わりに解決すればいいじゃないか。」という具合だ。驚くことにこの考え方は形は違えど、発展途上国で活動する多くののNGOや企業たちが持つもので、途上国に来る多くの人がはまってしまう罠だ。なぜなら表面上は「彼らのためになっている」ように感じるから。経済学、農学、開発学、公衆衛生、経営学のどれをとっても僕ら先進国の人間のほうが知識量が多いし、なによりすでに自分の国の成功例を知っているので、解決策も簡単にイメージできる。これが寄付をしたり投資したりする先進国の団体の多くに見受けられる、“You can do whatever I want to do”の姿勢につながっている。

 

しかし「価値観を押し付ける」のが必ずしも悪いかというと、そうでもない。先進国の人間が「価値観を押し付けている」間は、少なくとも物事が解決に向かうだろう。問題が起こるのは先進国の人間が去った後だ。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えろ」という例えがあるが、僕自身はこの例えにあまり賛同できない。魚の釣り方を教えて釣れるだけ釣らせたところでいなくなり、そのまま釣り続けて魚がいなくなってしまっては、元も子もない。つまり、先進国の人間が目先の問題の解決策を与えて解決し、彼らがいなくなった後に違う問題が生じて、結局発展途上国の人間がその問題を解決できないようでは、サステイナブルな発展とは言えないのだ。魚の例えで言うのであれば、「釣り竿と船を用意して、どうやったら魚を捕まえられるか考えてもらう」くらいの姿勢でないと、発展途上国の人間が自ら問題を解決できる日はやってこないのだ。

 

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僕が昨年インターンをしていたコーヒー会社の社長さんに、ルワンダに行く上でのアドバイスを伺った際に、「むこうの人は寄付金を与えられることに慣れている」と言われた。これはいわゆる「魚を与えられた」ことによる結果なわけだが、今は「魚の釣り方だけを教えた」結果、二次的に起きた問題を、途上国の人間が自ら解決できないという問題が起きているように思う。

 

 

ギャップを埋めるもう一つの方法が、まさしく「釣り竿と船を用意して、どうやったら魚を捕まえられるか考えてもらう」という方法だ。価値観を押し付けるのではなく、辛抱強く相手に考えさせ、アイディアを引き出す。価値観を押し付けるより、よっぽど労力と時間を要する方法だ。そして気を抜くといつのまにか、価値観を押し付けてしまっていたりする。特にルワンダ人はあまり自分の思っていることを口にしない傾向がある。だから彼らの意見やアイディアを引き出すのは一筋縄ではいかない。

 

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僕が現在取り組んでいるプロジェクトの一つに、大規模なバリスタトレーニングの計画設計がある。カフェやレストランでのトレーニング以外に、大規模な施設で働く大人数のスタッフをトレーニングしてほしいという依頼が有り、その計画をルワンダ人のバリスタともう一人のインターン生と一緒に練るのだ。僕ともう一人のインターン生はバリスタとしての知識はある程度豊富だし、実際のトレーニングの経験もある。そのため必然的に僕らがトレーニングを設計し、ルワンダ人のバリスタにトレーニングの仕方を指示するという形になってしまう。でもあくまでトレーニングを取り仕切るのはルワンダ人のバリスタなので、彼女にはある程度リーダーシップをとってもらわなくてはならない。それに僕らインターン生は夏が終わればいなくなる身なのに対し、バリスタの彼女はこれからもトレーニングの依頼をこなしていかなくてはならない。

 

そのため僕らインターン生はトレーニングの内容をある程度こちらで決定しながらも、実際に練習しながらバリスタの彼女の意見を聞き、その都度トレーニングの内容を修正するという形をとった。アメリカや日本でのトレーニングを受講するバリスタとは違うバックグラウンドを持った人をトレーニングしなくてはいけないので、ルワンダの文化に精通する彼女のインプットは欠かせないのだ。

 

しかしバリスタの彼女は中々自分の意見を言いたがらないので、初めのうちはどうしても僕ら2人が指示する形になってしまった。その度に僕ら2人は「辛抱強く聞いて意見を引き出そう」と戒めあい、彼女の意見を引き出すよう努めた。そうするにつれ、段々とバリスタの彼女が自らアイディアを提案したり、トレーニング内容を修正するようになっていった。

 

そしてこの辛抱強い姿勢が功を奏したのか、今日彼女は遠慮がちに僕のところへやってきて、「ねえ健太。今のエスプレッソ用の豆の焙煎ってどう思う?ちょっと深すぎない?もうちょっと浅めを焙煎を試してみたいだけど、どうかな?」と言ってきた。たかだかコーヒー豆の焙煎度合いと言われるかもしれないが、初めて彼女が自分のアイディアを僕に持ちかけてくれたので、僕は思わずガッツポーズしそうになった。そしてもちろん「早速試してみよう」と返した。

 

Processed with VSCOcam with c1 presetこっちのミルクはスチーミングするのが難しい…
 
 

僕の話はたかだか小さいカフェのエスプレッソの味が変わるくらいのことかもしれない。でもバリスタの彼女が、受け身の姿勢から、少しずつではあるが自主的に問題を見つけ、解決方法を考えるという姿勢にシフトし始めた証拠だと思う。そして一旦「自主的に問題を発見し、解決しよう」という空気さえ作れれば、あとは僕らのアドバイスなんか無くても、彼らは自分たちでこの国を発展させていくような気がする。

 

 

そしてこの「自主的に問題を見つけ、解決方法を考える」というマインドセットは、当然小さなコーヒーショップのバリスタだけでなく、政府の高官なども持つべきものだと思う。先日JICAのルワンダオフィスの職員の方とお話する機会があったが、やはり政府機関が相手のJICAのプロジェクトでも、「いかにこちらが施さず、向こうにイニシアチブをとってもらうか」が一番難しいと仰っていた。

 

 

発展途上国と一口に言っても、実に様々なレベルの途上国があり、生死に関わるレベルで衛生面のインフラが整っていない国もあれば、ルワンダのようにすでにインターネットが普及しているレベルの国もある。そして途上国支援においてもっとも難しいのは、「ある程度発展し政治的にも落ち着いた国を、どうやって先進国に引き上げるか」という点だと思う。

最も僕はまだルワンダに来て2週間だし、キガリすら出たこともないから、氷山の一角を見ただけに過ぎないとは思うけど。

 

もう滞在日数の3分の1が終了したことに気づき、若干焦りすら覚えていますが、1つずつできることをこなしていこうかと思っています。

 

 

 


 

 

ということで近況報告でした。

 

 

それではもう1本。

終わってしまったとある番組の最終回について。

 


 

 

ブログでも何度か紹介してきましたが、僕が好きな日本のテレビ番組にTBSのオトナの!という番組があります。

 

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MCのユースケ・サンタマリアさんといとうせいこうさんが、毎回ゲストを招いて行うトーク番組。その内容もさることながら、ロケーションの雰囲気や照明などがとっても好みの番組で、しかもYoutubeで公開されるとあって、ほとんど毎回欠かさず観てきました。

 

ブラ熊の世代交代があった時に、ブラタモリという番組が終わることを引き合いにだしましたが、先日の放送でオトナの!も終わってしまいました。

 

最もオトナの!は先月くらいから終了することが告知されていたので、覚悟はしていましたが。いい番組が終わることが悲しいのと同時に、最終回は誰が出てくるんだろうとワクワクもしていました。

 

そして先日最終回が放送されました。最終回のゲストの方はこちら。

 

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(Photo)

 

松岡正剛さん。

 

いとうせいこうさんが師と仰ぐだけあって、いい意味でとても変人。彼の千夜千冊という企画を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく膨大な量の本を読んできた方です。

あまりネタバレはしたくないので、実際に観てみることをおすすめしたいです。

とにかく素敵なお話が次から次へと出てきます。

 

将来のことを考えたり、大人になる意義を考えたりしている人には、素晴らしいアドバイスが出てきますよ。

 

興味のある方はこちら

 

 

 

それではまた来週!

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グッドモーニングルワンダ

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どもども。

 

ポートランドから一転、ルワンダの首都キガリに来ております。

 

先週すでに記事の下書きをしていたのですが、Wi-Fiが不安定だったり、家でゴタゴタがあったりと(停電、お湯がでないなどの定番のトラブルが続きました)バタバタしていたので、投稿できずじまいでした。その代わり少し長めに書きます

 

現在住んでるアパートにはインターネットがありませんが、とりあえずiPhoneのSIMカードはインターネットが繋がったので、ひとまず安心しています。

 

アパートも比較的快適です。お湯も出るようになったし、冷蔵庫もめちゃくちゃ弱々しいけどとりあえず機能するし。ベッドには蚊帳もついてたし。

 

初めてのアフリカに面食らいつつも、案外快適に過ごしています。

 

というわけで、今日はポートランドでの1週間と、キガリでのこれまでの生活をざっくり振り返ってみようと思います。

 

<iPadを使ってカッピング。生姜入りのカクテル。翻訳作業。>

 

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先週報告したように、インターンシップの初仕事はポートランドのカフェ巡り。実はもともと9店舗くらいになるよていが、僕が「1日に9店舗っていったら、僕の最高記録に並ぶよ!」と言ったおかげで、カフェ巡りに連れて行ってくれた同僚が、「じゃあその記録こえよう笑」ということになり、結果的に11店舗に足を運ぶことになりました笑

 


IMG_6496オフィスは一番上の階。素敵なテラスが目の前に… 

自業自得なのでしょうが、次の日カフェ巡りに連れて行ってくれた同僚は、完全にOvercaffeinated(カフェインの過剰摂取状態)となり、「コーヒーを飲み過ぎて見るのもいやになるなんて、二日酔いよりたち悪いよ…」と嘆いていました。そんなコーヒー二日酔い状態の中のインターン二日目は、サンプル焙煎のカッピングの練習をしました。サンプル焙煎とは、コーヒー豆を買い付ける前に、収穫後・出荷前・出荷後などの段階で少量のサンプルを農家から送ってもらい、クオリティのチェックをするために、試験焙煎をするというもの。僕はこれまでほとんど焙煎の経験がなかったのですが、例の二日酔いの同僚が「いや大丈夫、大丈夫、やってみ!」といった軽いノリで、やらせてもらえることに。何種類かをじっくり時間をかけて丁寧に焙煎し、次の日にカッピングをしました。

 

 

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随分前の記事でカッピングについては説明したかもしれませんが、一応もう一度説明すると、コーヒー豆の品質をチェックするために決められた比率と簡単なレシピに従ってコーヒーを抽出し、決められた飲み方でコーヒーをテイスティングすることをカッピングといいます。ワインのテイスティングのコーヒー版ですね。

 

カッピングをする際は、SCAAというコーヒー協会が定めたスコアシートにしたがって100点満点でコーヒーを採点するのが一般的です。いわゆるコマーシャルコーヒーと言われるコンビニやチェーン店で取り扱うコーヒー豆は80点以下のもので、スペシャリティコーヒーといわれるのは80点以上のものを指します。

 

お店やロースターで行うカッピングから、その年の産地別の一番を決めるオークションでのカッピングに至るまで、ほとんどのカッピングでは未だに紙に印刷されたスコアシートに記入する場合がほとんどです。

 

そんな中僕が現在働いている会社が提供しているサービスが、iPad上でインタラクティブUIを使ってカッピングのスコアを記録するソフトウェア。視覚的に色分けされたフレーバー表現や、自動的に作成されるフレーバーホイールが、従来のスコアシートによる採点より格段にわかりやすくかつ直感的な採点を実現しています(ここで宣伝しても意味無いでしょうが笑)しかもカッピングセッションをソフトウェアで作成し、カッピングする人たちを招待すれば、スコアを提出した後に、参加者それぞれの点数や評価、平均点や一番使われている代表的なフレーバー表現を確認することができます。

 

インターン3日目には、前日に僕が焙煎したサンプルをこのソフトウェアを使って早速カッピングしました。紙での採点しかしたことがない僕には、この採点方法がとっても新鮮でした。カッピング後には、参加者でそれぞれのコーヒーについて意見交換するのが一般的ですが、このソフトを使うと、互いの評価が確認できるので、カッピング後のディスカッションもとてもスムースに進み、今まで経験したカッピングの中でも、一番充実したカッピングになりました。

 

以前からこのソフトウェアの存在は知っていたのですが、実際にこのソフトを使ってカッピングを行うと、このソフトがいかに優れているかを実感しました。同時に、このソフトがきちんと翻訳されたら、日本でもかなりの需要があるだろうなとも思いました。そして丁度同時期にインターンをしている中国人の同僚が、このソフトの中国語翻訳を行っていることを知り、技術責任者の方に日本語版も作ることを提案。2日程かけて主要のファイルを翻訳し、現在は試験的にウェブサイトを使い、翻訳を修正しているところです。翻訳が終わり次第、知り合いのコーヒー関係者の方々にベータ版を試験的に使ってもらい、フィードバックをもらった後、最終修正をして、僕のインターンが終わる前までには、なんとか正式に日本語版を製品化できるようにしたいと思っています。

 

そんなこんなでインターン開始当初は予定になかったソフトの翻訳作業を、空き時間や仕事外の時間にこなしながら、サンプル焙煎の次にとりかかったのが、コーヒーカクテルづくりです。

 

Processed with VSCOcam with f2 preset実験中の様子….  

 

「コーヒーカクテル…? なんだかまずそう…」と思ったそこのあなた!間違ってません笑

 

事実ほとんどのコーヒーカクテルは美味しくないです。というのもカクテルがサーブされるバーには、コーヒーに精通したバーテンダーがいることはまずないので、カクテルのベースとなるコーヒーがまあまあという場合がほとんどです。加えてコーヒーという飲料自体が、何かを加えると99%の確率でまずくなるので、おいしいコーヒーカクテルを作るのは至難の業なのです。

 

 

というわけで、その難易度からあまりポピュラーではなかったコーヒーカクテルですが、近年のスペシャリティコーヒーブームを受けて、トレンドの兆しを見せています。何度か記事にも書いているワールドバリスタチャンピオンシップは、バリスタの技術を競う大会ですが、それ以外にもたくさんの大会があり、その中でも比較的最近発足したのが、Coffee In Good Spiritsという大会。その名からも想像できるかもしれませんが、コーヒーを使ったカクテルの味を競う大会です。競技者は共通のカクテルとして、アイリッシュコーヒー(アイリッシュウイスキーをベースにしたカクテルで、コーヒーカクテルでは一番ベーシックなもの)を自分のレシピで作り、次に自分のオリジナルコーヒーカクテルを作って、その創造性と味で評価をされます。世界大会も開催されているこの大会は、バリスタの新しい表現の場として注目されています。

 

 

 

今回のインターンシップでカクテルを作ることになったのは、二日酔いの同僚の思いつきでも、Coffee In Good Spiritisに出場するからでもありません。実はキガリ市内のホテルと、僕の働いている会社が契約を結ぶことになり、それにしたがってコーヒーカクテルを提供する可能性が浮上したので、その為にルワンダのコーヒーを使ったカクテルを作ることになったのです。

 

 

というわけで、近所の酒屋さんでいくつか材料となるお酒とリキュールを購入し、スーパーで果物を買って、早速カクテル作りがスタート。二日酔いの彼(そろそろ名前が必要ですね。Jさんと呼びます。)と事前に考えてきていたレシピをいくつか試します。まずはベースになるお酒選びから。ジン、ラム、バーボンとルワンダのコーヒーを使って抽出したエスプレッソを試しに混ぜ、それぞれのお酒との相性を確かめます。

 

結果的に、ジンとラムとの相性が良かったので、取り敢えずこの2つを使ってカクテル作りがスタート。Jさんはラムとパイナップルジュースにエスプレッソを混ぜ、トニックで割ったカクテルを試作。僕はというと、簡単なジントニックにライムジュースとエスプレッソを混ぜたカクテルを、様々な比率で試しました。

 

そして結果はというと…..

これが中々うまくいかない(泣)

僕のカクテルで言えば、ジントニックにエスプレッソのフレーバー隠れ、コーヒーの魅力がわかりにくくなったり、と思って比率を変えたら今度はジントニックの良さが半減したり….

とにかく難しい!

3時間くらいの時間をかけて、様々な方法を試してみたのですが、ほぼ惨敗…..

Jさんも僕も意気消沈でした….

 

そんな落ち込んでる僕らを見かねて、しまいには僕の面倒を見てくれているマネージャーの方に「上手くいってないの?」と聞かれる始末。「上手くいってないです… 」と答えると、「私も今日仕事終わったから、試しに作ってみていい?なんかまだ試してないアイデアある?」と提案してくれました。もつべきものは良い上司であることを痛感しつつ、「まだ生姜を使ったカクテルは試してないですかねー」というと、「じゃあちょっと試してみるね」と言って、早速カクテル作りに取り掛かっていました。

 

余談ですが、生姜を使うことを思いついたきっかけが、ルワンダのお茶の文化。ルワンダはコーヒーの産地として有名ですが、お茶の産地としてもとっても有名。アフリカのお茶コンテストでの入賞歴があるほど品質もよく、現地ではコーヒーよりもお茶を飲むのが一般的です。

 

IMG_6580 生姜の入ったミルクティー。アフリカンティーと呼ばれてます。

 

そしてそのお茶の一般的な飲み方が、ミルクを足して生姜のシロップを入れたもの。ジンジャーミルクティーといったところでしょうか。そんなこともあり、生姜を使ったコーヒーカクテルを考えていたのです。

 

3時間の成果に意気消沈しながら、一休みしていると、まだカクテル作りを初めて15分くらいしか絶っていないマネージャーが試作したカクテルを飲んで一言。「やばい。もう完璧なのできちゃったかも。」そんなわけないだろ、と半信半疑でJさんと僕が試しに飲んでみると、なんと僕らが3時間かけて試作したどのカクテルよりも美味しいではないですか。詳しくは企業秘密ですが(書いても真似する人はいないと思うけど、一応ね)、生姜と柑橘系の果物とエスプレッソを使った、さっぱりしていながらバランスのとれたカクテルでした。

 

3時間の成果の全てを否定されたような気がして更に意気消沈した僕とJさんでしたが、ひとまずきちんとしたレシピが完成したので一安心。「まあもとはといえば、僕が生姜を使おうって提案したしな。」と心の中で言い訳をしながら、泣く泣くマネージャーの作ったカクテルのレシピをキガリに持っていくことにしました。

 

 

 

<キガリという街。綺麗な歩道。美味しい食事。おっかないバイクタクシー。>

そんなこんなでカクテルのレシピをデザインしたところでポートランドでの1週間が終わり、そこから一路ルワンダの首都キガリへ。2回のトランジットを入れると24時間を超える長旅でした。

 

キガリ空港へ到着した時の様子がこちら。

 

都会ですねー。

到着したのが夜遅くだったので、街の景色がよくわからなかったのですが、アパートで朝起きてみると窓からこんな景色が!

 

IMG_6572

 

 

さすがは千の丘の国と呼ばれるだけあり、どこにいても山々に囲まれています。

そんな景色に興奮しながら、早速働くオフィスへ。オフィスには併設したカフェがあり、そのなかはこんな感じ。

 

IMG_6591

 

ルワンダ人の経験豊富なバリスタが美味しいエスプレッソを抽出してくれます。とっても人懐こい写真の彼は、誰からも好かれるタイプ。近くのおすすめのレストランを教えてくれたり、仕事中にコーヒーを差し入れしてくれたり、とっても親切です。

 

 

IMG_6607

 

お客さんに向かってプレゼン中。

 

 

そんな素敵なバリスタが作ってくれるコーヒーを満喫したところで、お次はお昼ごはん。ルワンダの食事の魅力はなんといっても、その安さとボリューム!

 

ちなみに今日のお昼ごはんはこんな感じ。

IMG_6603

 

ルワンダのランチはビュッフェスタイルが人気で、お店によっておかわり自由のところもあれば、おかわり禁止のところもあります。このお店はおかわりができないところだったので、たんまりもりました。ちなみに左に見えているのはバナナを蒸したものにソースを絡めたもの。中央が蒸したブロッコリーとカリフラワーにフライドポテト。右に見えるのがビーフシチュー的な食べ物です。

 

なんとこれだけもって2500ルワンダフランク!!約350円!!

 

これでも高い方らしいので驚きです。

 

味はとっても良いです。味付けもそこまで濃く無く、日本人の口にあう味。下手したら(へたしなくても)ブラウンの食堂の食事より全然美味しいです笑

 

 

IMG_6586

 

物価の低さ以外にも驚かされたのは街の綺麗さ。毎週土曜日に市民総出で歩道を掃除するきまりがあるルワンダでは、歩道にはちりひとつ落ちていません。もともと文化的にきれい好きなのか、レストランやらお店やらでもしょっちゅう掃除している人を見かけます。

 

 

IMG_6601

 

そんな綺麗な街キガリでの交通手段といえば、バイクタクシー(モト)。交通事故も多くけっこう危険な乗り物らしいので、乗るときは覚悟がいりますが、車がない僕にとっては少ない交通手段の一つ。値段も驚愕の安さで、感覚的には日本のタクシーの10分の1くらいの値段で移動ができます。まあ安い反面、目的地と全然違うところに連れてかれることがあったりするみたいですが。またアジア人がお金を持ってると思ってなめているのか、歩道を歩いてるとすぐに2〜3台のバイクタクシーが止まり、「乗れよ乗れよ」と催促されます。また値段も交渉次第なので、けっこうふっかけられることもありますが、そこは辛抱強く交渉し、適当な値段を支払います。

 

 

そしてバイクタクシーを捕まえるときも、レストランで注文するときも痛感するのが言葉の壁。もともとルワンダは現地のキニヤルワンダ語以外には、フランス語が離されていましたが、近年英語圏への転向を図っています。そのため英語のほうが通じるという風に聞いていたのですが…..

 

まあ通じることには通じるのですが、フランス語の方がスムースにコミュニケーションできる場合や、キニヤルワンダ語しかしゃべらない人も沢山います。だからバイクタクシーを捕まえるのも一苦労。ただでさえ発音が難しい地名を伝えるのが大変なのに、その上値段交渉までしなくてはいけないので、言いたいことを伝えるのに二手間くらい余計にかかります。なんだかカナダに行ってまだ間もない頃、英語が通じなかった時のことをを思い出しました。

 

というわけで日々新しい経験をしてとっても刺激的な日々ですが、なんやかんやで快適に過ごしています。

 

来週も引き続きキガリからお送りします!

 

 

<今週のキニヤルワンダ語講座>

ピリピリは現地の香辛料の一種を指すらしいです。「日本語でピリピリは辛いって意味だよ!」という話で盛り上がりました。

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芦ノ湖からポートランドへ。

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どもども。

 

健太です。今日は日記的な、ゆったり目の記事です。

無事に試験を終え、2年生を終了しました。

 

 

もう大学生活の半分が終わったかと思うと、驚きです。

箱根駅伝なら、もう芦ノ湖です。

 

 

そんな往路の完走を祝うかのごとく、コーヒショップに念願のエスプレッソマシンが届きました。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset

 

じゃじゃん。

かっこかわいいです。

 

Processed with VSCOcam with f2 preset試しに一杯

 

来学期からは、こいつを使ってエスプレッソドリンクを提供できるかと思うとワクワクです。

 

 

そんな愛しのマシンと1週間を過ごした後、現在はインターンシップの研修を兼ねて、ポートランドに来ています。

 

Processed with VSCOcam with c1 presetヒッピー感満載の車が沢山あります。

 

徐々に日本での認知度も上がってきている街ですが、コーヒー好きの人にとっては天国のような場所で、サンフランシスコにも負けないくらい個性的なコーヒショップがたくさんあります。町並みも都会的でありながら、自然に囲まれていて、スーパーやレストランもオーガニックを唄ったものが多く、アメリカ人が理想とするような生活スタイルを体現しているような街だと感じました。

 

IMG_6252

 

「ヒップスター」と言われる人たちが、アメリカの様々な都市のサブカルチャーを形づくり、トレンドに敏感な人達がこぞってオーガニックな野菜を食し、ゆったりとしたライフスタイルを追求している今日この頃ですが、ポートランドには、「そんなトレンドが生まれる前から、私たちはこういう生活スタイルで生きてますけど」という空気が流れています。

 

Processed with VSCOcam with f2 preset自転車社会のポートランド。なんとサッカー場にも駐輪場が。

 

最もポートランドが住みやすい都市として脚光を浴び始めたのは、ここ数年の事のようですが、ずっとライフスタイルは変わっておらず、単純に今のトレンドがポートランドの空気にマッチしたのでしょう。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset鬱蒼という言葉がとっても似合う木々たちが、そこら中に生い茂ってます。

個人的には、都会のどこか浮足立った空気が少し苦手なので(東京で育っておいてこんなこと言うのもあれですが)、ポートランドの「地に足のついた」雰囲気はとても過ごしやすく、すぐに好きになりました。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset久しぶりのサッカー観戦。無事地元のチームが勝利。

 

こっちには土曜日に着き、週末は社長さん宅に宿泊し、ちょうどミーティングの為に来ていた役員の方々とサッカーの試合を観戦しました。なんだか日本語で書くと、お偉いさん方と随分フランクな時間の過ごし方をしているように聞こえますが、文字通りとてもフランクな会社で、今日も社長さん宅で社員の方々を招いたディナーがあったりと、とってもアットホームな雰囲気です。

 

 

今日がインターン初日でしたが、その記念すべき初仕事の内容はというと….

 

 

IMG_6376

 

コーヒーショップ巡り笑

 

それも1日に11軒…..

 

Processed with VSCOcam with f2 presetとっても気に入ったお店。お茶屋さんです。

 

お陰さまでポートランド上陸3日目にして、行きたかった殆どのコーヒーショップを巡ることができました。空き時間に行こうと計画していたのですが、まさか勤務時間中に巡ることができるとは思っていなかったので、一石二鳥、もとい、一石十一鳥でした。

 

 

Processed with VSCOcam with f2 preset引き続き同じお茶屋

といってもただコーヒーショップを巡っただけでなく、僕がルワンダでするであろうプロジェクトのリサーチも兼ねたものだったので、いつものお店巡りよりは真剣にお店のつくりを観察したり、お客さんがどうお店の中を流れているかを確認したりしました(一応仕事をしているアピールをしておきます)

 

Processed with VSCOcam with b1 preset鹿も大好き水出しコーヒー

もちろんコーヒーショップを巡るだけでなく、ルワンダへの渡航に向けて下調べをしたり、昨年度のインターン生の報告書を読んだり、スタッフの方々1人1人に挨拶をしたり、とにかく盛りだくさんの1日でした。

 

 

たまたま重要なミーティングがあったこともあり、国外のスタッフの方もポートランドにいらっしゃっていたので、たくさんの人と会うことになったのですが、そこで改めて気づいたのが会社がとてもグローバルな会社であるということ。そこには、今まで僕が経験してきた「ランダムな多様性」というよりは、「必然的な多様性」が確かに存在していました。

 

Processed with VSCOcam with f2 preset

 

僕が高校時代を過ごしたカナダのインターナショナルスクールやブラウンも、とても多様なコミュニティですが、あくまで多様であることそのものを目的としたコミュニティです。それに対して、僕が今働いている会社は、コーヒー豆の生産者とのコミュニケーションが欠かせないビジネスを展開しているので、必然的に現地の文化や情勢に精通するスタッフが必要になります。その為働く人達のバックグラウンドも当然多様で、中米、南米、アフリカなど、世界の様々場所から集まった人たちが働いています。グローバルであること目指しているというよりは、グローバルでなければビジネスが成立しないのです。

 

 

Processed with VSCOcam with f2 preset

 

 

グローバルであることを求めて、多様なコミュニティを形成するのか。

グローバルでなければいけないから、多様なコミュニティを形成するのか。

 

 

 

そこには大きな意識と価値観の違いあるようなないような。

このことについて考えるには疲れすぎているような気がするので、今日はこの辺で笑

 

 

来週はルワンダからお送りします!

 

インターネットにつながることを祈りつつ。

 

 

それではまた来週!

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いい意味での違和感

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どーもどーも。健太です。

 

久しぶりの登場です.

 

前回の投稿から時間が空いた分、書くことがたくさんありそうなので、今日は少し長めに書きたいと思います。

 

まずは僕のコーヒーショップでのとある会話からお聞き(お読み?)下さい。

 


 

Processed with VSCOcam with b5 preset恒例、「記事には関係ない写真で近況報告」のコーナー。建築の授業の最終課題の模型。

いつも通りコーヒーショップで僕が店番をしていると、一緒に働いている1年生の男の子(A君)が、店番をしにやってきた。その時お店にいたのは、僕とその男の子ともう一人の1年生の女の子(Rちゃん)。Aくんは経済を専攻する予定で比較的生真面目な男の子、RちゃんはUrban Studies(都市計画)を専攻する予定で、いわゆる文化系な女の子だ。

 

僕は経済のクラスの宿題があったので、店番をしながらペンを片手にうんうんと唸っていた。

1年生の2人はというと、僕の後ろで世間話に花を咲かせていた。

 

宿題の一番の山場をむかえ、あーでもないこーでもないと考えていると、ふと2人の会話が耳に入った。

 

「古典学とか文学を専攻にする人って、何考えてるんだろうね」

 

気になって振り返ると、それを聞いたRちゃんが唖然として、口をポカーンとあけていた。Rちゃんの反応を少し気にしながらも、Aくんは続けてこう言った。

 

「僕が思うに古典学とか文学って、他の学問に比べると学位が取りやすいと思うんだよね。必修科目も少ないし。そもそも大学に高いお金を払ってまで、勉強するものなのかな?自分で本を読めば学べることがほとんどだし、僕の経験から言って国語の授業でするディスカッションから何かを学んだことなんてほとんどないんだよね。せっかくブラウンにいるんだったら、ブラウンにいるからこそ学べる学問を専攻したほうがいいんじゃない?しかも古典学も文学も学位をとっても就職につながらないしさ。だから古典学とか文学を取ろうとしてる友達を見ると、なんかイラッとするんだよね。『こっちは必死に勉強してんのになんでこいつ楽しようとしてんだよ』って思っちゃってさ。」

 

 

Processed with VSCOcam with c1 preset 15年ぶりくらいの野球観戦。レッドソックスvs.ヤンキース。結果はレッドソックスの大勝。おとなりの某ヤンキースファンはため息をついてました。

 

ふむふむ。なるほど。面白い。この時点で僕は宿題に取り組むのをやめ、2人の会話に参加することにした。

ここにいわゆる「ブラウンっぽい学生」がいたらどうなっていたか、今考えると冷や汗がでるが、幸いその場にいたRちゃんは、とっても寛容な子だったので、Aくんの意見に驚きつつも、こう返した。

 

「古典学や文学への考え方は人それぞれだし、個人の考えだからそれは置いとくにしても、なんで友達に対してイライラするの?」

 

そう言われるとAくんは少し黙ってしまった。そしてしばらくしてからこう続けた。

 

「確かにイライラするのはちょっと筋違いかもね。でもねブラウンは校風的に古典学や文学みたいないわゆる『リベラル・アーツの代表格』みたいな学問を持ち上げすぎてると思うんだ。僕は経済を専攻しようかと思ってるけど、専攻について聞かれた時に、経済って答えると、明らかに『つまんないやつ』みたいな反応をされることがあるんだよ。」

「なるほどね。でも古典学や文学を専攻する子たちに非はないんじゃない?あと国語の授業でディスカッションをして学ぶことがないって言ってたけど、なんでそう思うの?」

「だって、本なんて一人で読めるじゃない。わざわざ集まって感想を言い合ったって、個人の解釈の違いを確認するだけになるだろう?」

 

 

そう言われると、今度はRちゃんが黙ってしまった。ちょうど来店したお客さんにコーヒーをサーブしながら考えこむと、彼女はこう続けた。

 

「私の親友がね、今コロンビア大学に行ってるの。コロンビアでは1年生の時に全員必修の授業で、1冊の本を読むらしいんだけど、その授業では何十年も同じ本を取り扱ってるんだって。その授業を取り終わった友達が、この間何十年も前に卒業したコロンビアの卒業生に会った時に、その卒業生も同じ授業をとっていたことを知って、本の解釈をめぐってディスカッションをしたって言ってたんだ。これを聞いても、あなたは本を読んで議論することが無意味だって言える?」

「ふーん。そっか…. 何か結局自分でも何を言いたいのか、わからなくなってきたな」

 

Rちゃんの友達の話を聞いたAくんは、またもや黙ってしまった。しばらく沈黙が続いたので、僕も感じたことを言うことにした。

 

「Aくんの意見はとっても面白いと思った。でも僕の感じたこととは正反対だったな。Aくんは『古典学や文学は自分で本を読めば勉強できる』って言ってたけど、僕は古典学や文学みたな学問が一番、「自分で本を読んで勉強する」のが難しい学問な気がする。むしろ経済とかコンピュータサイエンスのほうが、自分で勉強しやすい学問なんじゃないかな?僕も2年間でいろいろ授業を取ったけど、一番クラスに必死に行ってディスカッションにもしっかり参加していたのは、歴史とか映画の授業だった気がするよ。そうしないとついていけない気がしたから。」

「なるほどね。確かに経済とかの方が自分で勉強しやすいのかもね…」

 

沈黙を破ろうと思って話をしたのに、Aくんは余計にだまりこくってしまった。

しばらくするとRちゃんがAくんにこう質問した。

 

「あなたはブラウンにいて幸せ?」

 

そう聞かれると、Aくんは控えめに「いや、幸せじゃないと思う。」と言った。

 

「リベラルな校風のブラウンには、僕みたいな意見を持ってる学生が少ないから、居場所がない気がするんだ。ここでは僕が少数派かもしれないけど、例えば僕がU Penn(ペンシルバニア大学)に行ってたら、全然そんなことなかったと思うよ。」

「じゃあU Pennに行けばよかったって思う?」

「うーん。それはどうかな…..」

「でもブラウンにいて居心地がいいってわけじゃないんでしょ?」

「まあね。」

 

 

Processed with VSCOcam with f2 presetブラウンのサッカーの大会で優勝。スケジュールの都合上、準決勝と決勝を2時間ぶっ通しでやったため、疲れきっています。おや?右上に見覚えのある顔が?
 

そうAくんが答えると、また少し沈黙が続いた。どちらかというと「ブラウンっぽい」Rちゃんと、あまりブラウンにはいないタイプかもしれないA君という構図。何かが少し引っかかった。

 

「AくんとRちゃんの会話を聞いてると、居心地が悪いことが悪いことのように聞こえるね。なんだかそこ留学生とアメリカ人学生の考え方の違いな気がするな。留学生からすれば、異国の地で大学に通うことは、言ってみれば『居心地の悪いこと』だと思うんだ。言語も違うし文化も違う。それでも僕らはわざわざここまで来ることを選んだ。僕の立場なら、日本の大学に行くほうが遥かに簡単だし、そのほうが『居心地のいい』選択かもしれない。でもあえて『居心地の悪い』アメリカの大学を選んだのは、そっちのほうが刺激的だし、エキサイティングだから。だから案外『居心地の悪い』ことっていうのは、悪いことじゃない気がするんだよね。」

 

そう僕が言うと、Rちゃんは少し目を丸くしてこう言った。

 

「そんな風に考えたことはなかったな。私はブラウンの校風が自分の肌に合うと思ったから、ここに来たし、居心地がいいかを基準に大学を選んだから。」

 

その後も議論は派生して、結局1時間ほど話しっぱなしだった。

 

Aくんがお店を出て行く間際に、僕は「ほとんどの学生が、Aくんみたいな意見を聞いたら、目くじら立てて怒り出すかもしれないけど、なかには僕みたいに面白いと感じる人もいるだろうから、自分が他の人と違う意見を持ってるからって、意見を言うことをやめないでね。」と言った。Aくんは「大丈夫。やめないよ。言い方は考えなおすけどね。」といってお店を出て行った。

 


 

 

はい。ということで。

いかがでしたか?

あなたはAくん派ですか?Rちゃん派ですか?

 

 

僕はこの会話がブラウンのいい部分も悪い部分も切り取っていると思うのですが。

 

ブラウンは他のアイビー・リーグの大学などに比べると、比較的リベラルな学校ですし、明確なカラーがあるというよりは、多様な個性を持った学生が集まっている学校だと思います。

それでもどこかに、「ブラウンっぽさ」みたいなものはあるわけで。

 

「哲学を勉強しながら、コンピュータサイエンスも勉強します」

という学生のほうが、

「経済と会計を学んで取り敢えず銀行に就職したいです」

という学生よりは多いはずです。

 

多様性を語る上ではついてまわる問題ですが、極端な思想を排除することは、果たして多様性といえるのでしょうか?本当の意味での多様性を実現するには、肌の色や性別や文化の多様性だけでなく、Aくんみたいな考えも進んで受け入れるような、「考え方の多様性の尊重」も必要だと思います。そして「Aくんみたいな考え方は間違っています」という風に反応するのは、全く建設的ではありません。

全然次元が違いますが、「ドナルド・トランプのいうことはおかしい」と言っても意味がないのと一緒です。

 

これはあくまで僕個人の考え方ですが、人は、自分と違う考え方を持った人から学ぶことの方が、同じ考え方を持った人から学ぶことより多い気がします。自分と対極にいる人から学べることは、たくさんあると思うのです。そしてそういった類の学びは、「居心地の悪さ」「違和感」を避けていては、絶対に得ることができません。

 

全く違う切り口の話ですが、僕が大好きなミュージシャンで、常に様々な楽器を使って楽曲を制作するトクマルシューゴさんも、自身の音楽についてこんなこと仰っていました。

 

shugo-tokumaru違和感たっぷりの楽器が写り込んでおります。(Photo

インタビューアー:トクマルさんの曲は、ちょっとギターの音が歪んでいたり、すこしずれた拍手が入っていたり、そういうものが放り込まれた違和感があると思うんですけど。

 

トクマルさん:僕の中では違和感というのはすごく重要で、僕はいろんな楽器を使っていますが、いろんな楽器を使うことが最も重要なことではなくて、それによって違和感を持ち込めるかが重要なんです。

違和感がないもの、例えば、いつも吸っている空気とかには、誰も感動しないじゃないですか。でも山頂に登ったときに吸う空気には感動する。そこにはいい意味での違和感が生じると思うんです。違和感は解消されたら面白くないと思うんですよね。

 

確かに人が苦労してわざわざ山に登ったりするのは、日常では味わえない「違和感」を味わうためなのかもしれないですね。

 

そういった「違和感」や「居心地の悪さ」を味わうためといってはなんですが、この夏、僕はルワンダに行くことになりました。皆さんどこにあるかご存じですか?

 

ちなみにこんなとこにあります。

 

map_rwanda(Photo)

 

アフリカと聞くと、こんな絵を想像するかもしれませんが、

 

39883(Photo)

僕が行くのは首都のキガリというところで、アフリカでも指折りの都会な街なので、決して森の中で野宿をしたり、ゴリラやキリンと生活するわけではありません。

 

IMG_2236キガリはこんな感じ。
 

でもなぜ突然ルワンダに行くことになったのか。

 

ことの発端はというと、とあるアメリカのコーヒー会社のインターンへの応募がきっかけでした。

 

昨年の夏にも応募を考えたインターンだったのですが、いろいろと事情があり断念。今年になって応募し、インタビューなどを経て、結果発表という運びでした。

 

「結果を伝えるにあたっていろいろと話したいことがあるから、スカイプしましょう」とメールが来て、内心「これは合格なのか、不合格なのか」とビクビクしながら、スカイプをしました。

 

緊張のスカイプコールが始まるやいなや、「とりあえず結果から言うと、うちでインターンをして欲しいと思っています」と言われました。しかし喜ぶのもつかの間、次にこう言われたのです。

 

「いろいろ社長とも話し合ったんだけど、あなたの場合はすでにコーヒーに関わる経験があるみたいだから、本来のインターンシップ・プログラムじゃなくて、違うプロジェクトに参加してもらおうかと思うの。」

 

もうちょっと喜ばせてほしいと思いながら、一気に緊張が走りました。しかし採用担当者は僕の緊張を気にすることもなく、こう続けました。

 

Processed with VSCOcam with g3 preset

「この夏、ルワンダに行く気はない?」

 

 

「なんだその旅行会社の広告みたいなセリフは」と一瞬ツッコミを入れそうになりましたが、次の瞬間に驚きが押し寄せてきました。そして驚きに頭が支配されつつも、この会社がルワンダにオフィスを構えていて、現地でプロジェクトを展開していることを思い出しました。

 

「でもアフリカなんて行ったことないし」「病気とか大丈夫なんだろうか」

「アメリカでインターンするつもりだったのに」

 

そんなことが頭をよぎりそうになりましたが、気づいたら「もちろん、行きます。」と答えていました。

 

なんの詳細も知らないまま、承諾してしまった僕ですが、今は予防接種を打ったり、現地のスタッフの方と打ち合わせをしたりと、なんやかんやで忙しく準備を進めています。今になってやっと実際のプロジェクトの内容や、自分の役割などが明らかになってきたのですが、今思えば、自分でもなぜ何もわからない状況で、即答したのかわかりません。

 

でもきっとそれは「アフリカで貧富の差に苦しむコーヒー農家の人を救いたい」と思ったからでも、「このプロジェクトを通して、少しでもコーヒーのサプライチェーンを改善し、コーヒー業界に寄与したい」と思ったからでもないと思います。

 

多分「ルワンダにいる自分なんて想像もつかないけど、その経験から自分は何を学べるんだろう」という純粋な好奇心が、即答につながったのだと思います。

 

東京で育った僕にとっては、ルワンダはある意味究極の「居心地の悪い」場所かもしれません。ルワンダでの経験はきっとたくさんの「違和感」の連続でしょう。でもそこから自分が何を学べるのかが、楽しみで仕方がありません。

 

というわけで、コーヒーショップでの会話からルワンダまで、無理やりつなげましたが、今日はこんな感じで。

 

少し長くなりましたが。

 

ルワンダへの思いは募るばかりですが、まずは目の前の期末試験と最終課題をやっつけます。

 

 

それではまた来週!

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