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魚をあげるか、釣り方を教えるか、それとも…

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どもども。

 

健太です。

 

キガリ市内を走る車の80%くらいはトヨタ車なのですが、先日こんなものを目にしました。

 

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写真はボケちゃってますが、新潟県上越市からはるばる来たみたいです。この車。

 

こんなものも。

 

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オールスターの模造品なのでしょうが、星だからいいってもんでもない気が…

 

トヨタとサッポロビールは世界に誇る日本企業ですね。

 

さてさて。

 

本日はキガリに来て2週間を終えて思ったことと、最近終わってしまった番組についての2本立てでお送りします。

 

 

それでは、はじまり。

 


 

 

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“You can do whatever I want to do”

「私がしたいと思うことなら、あなたは何をしてもいい。」

 

 

突然同僚のインターン生が、そういった。

 

会話の話題は、僕がインターンをしている会社のアメリカ本社のスタッフとルワンダオフィスのスタッフの意識の差について。その場にいた皆が、「うまい表現だね」と頷いた。

 

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高級住宅街。スペインかどっかの海沿いの街並みのよう。

僕が今いるキガリという街は、東アフリカ諸国の中でもかなり発展している街である。街の中心部には、立派な建物がそびえ立っているし、インフラ整備も他のアフリカの都市に比べたらかなり進んでいる方だ。

ただ僕がキガリに来る前からルワンダオフィスの上司に言われていたように、「アメリカだったら3時間くらいで終わるタスクが、ここでは1日かかる」のが現状だ。停電もしょっちゅうだし(この記事を書いている間も1度停電があった)、インターネットもゴリラもびっくりするくらい気まぐれに速くなったり、遅くなったりする。銀行で小切手を米ドルに換金するだけで30分待たされたりもした。

 

もちろんこれらのことはルワンダに来る前からある程度想像していたことだったし、全ての物事がアメリカと同じように進むとは思っていなかった。それでも実際に現地に来て、プロジェクトに取り組み始めると実感するのが、根本的な働き方の違いと時間の流れ方。予定してたミーティングが流れるのはしょっちゅうだし、インターネットを使う仕事をしようとしたら急にWi-Fiが途切れるなんてこともある。僕の上司は”Expect nothing, but be prepared for anything” (何かが起こるなんて期待しないで、でも全ての準備はぬかりなくね。)と言っていた。確かにこの姿勢がなければ、何事も前に進まないだろう。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset収穫したての豆をカッピング

 

時間の流れ方も、働き方も根本的に違うアメリカとルワンダだが、僕の働いている会社では、アメリカの本社とルワンダオフィスで毎週スカイプ会議がある。プロジェクトの進捗状況をチェックするのが主な目的だが、その会議中によく起こるのがアメリカ本社のスタッフが当たり前のようにルワンダオフィスのスタッフに無理難題な要求するというものだ。もちろんアメリカ本社のスタッフも意地悪でそんな要求をしているわけではなく、アメリカなら全く問題なく達成できるタスクを提示しているにすぎない。しかしアメリカ本社とルワンダオフィスではたまに「見ている風景が違う」場合があるので、アメリカでは簡単なタスクもルワンダオフィスにとっては無理難題なタスクなことが多々あるのだ。

 

そして僕の上司のように矢面に立つ人間は、そのギャップのバランスを取ることをいつも要求される。僕がそんなギャップに気づき上司に「大変だね」と告げる度に、僕は”Welcome to my world”と言われた。もうすでにこのセリフを10回以上聞いた気がする。

 

 

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そんなギャップに対処する方法はいくつかある。その中で僕らのような先進国の人間にとって一番簡単な解決策は、「こちらの価値観を押し付ける」という方法だ。「この発展途上の国にとって必要なことは僕らが一番わかっているし、それに対する解決策もわかっている。だったら僕らが彼らの代わりに解決すればいいじゃないか。」という具合だ。驚くことにこの考え方は形は違えど、発展途上国で活動する多くののNGOや企業たちが持つもので、途上国に来る多くの人がはまってしまう罠だ。なぜなら表面上は「彼らのためになっている」ように感じるから。経済学、農学、開発学、公衆衛生、経営学のどれをとっても僕ら先進国の人間のほうが知識量が多いし、なによりすでに自分の国の成功例を知っているので、解決策も簡単にイメージできる。これが寄付をしたり投資したりする先進国の団体の多くに見受けられる、“You can do whatever I want to do”の姿勢につながっている。

 

しかし「価値観を押し付ける」のが必ずしも悪いかというと、そうでもない。先進国の人間が「価値観を押し付けている」間は、少なくとも物事が解決に向かうだろう。問題が起こるのは先進国の人間が去った後だ。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えろ」という例えがあるが、僕自身はこの例えにあまり賛同できない。魚の釣り方を教えて釣れるだけ釣らせたところでいなくなり、そのまま釣り続けて魚がいなくなってしまっては、元も子もない。つまり、先進国の人間が目先の問題の解決策を与えて解決し、彼らがいなくなった後に違う問題が生じて、結局発展途上国の人間がその問題を解決できないようでは、サステイナブルな発展とは言えないのだ。魚の例えで言うのであれば、「釣り竿と船を用意して、どうやったら魚を捕まえられるか考えてもらう」くらいの姿勢でないと、発展途上国の人間が自ら問題を解決できる日はやってこないのだ。

 

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僕が昨年インターンをしていたコーヒー会社の社長さんに、ルワンダに行く上でのアドバイスを伺った際に、「むこうの人は寄付金を与えられることに慣れている」と言われた。これはいわゆる「魚を与えられた」ことによる結果なわけだが、今は「魚の釣り方だけを教えた」結果、二次的に起きた問題を、途上国の人間が自ら解決できないという問題が起きているように思う。

 

 

ギャップを埋めるもう一つの方法が、まさしく「釣り竿と船を用意して、どうやったら魚を捕まえられるか考えてもらう」という方法だ。価値観を押し付けるのではなく、辛抱強く相手に考えさせ、アイディアを引き出す。価値観を押し付けるより、よっぽど労力と時間を要する方法だ。そして気を抜くといつのまにか、価値観を押し付けてしまっていたりする。特にルワンダ人はあまり自分の思っていることを口にしない傾向がある。だから彼らの意見やアイディアを引き出すのは一筋縄ではいかない。

 

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僕が現在取り組んでいるプロジェクトの一つに、大規模なバリスタトレーニングの計画設計がある。カフェやレストランでのトレーニング以外に、大規模な施設で働く大人数のスタッフをトレーニングしてほしいという依頼が有り、その計画をルワンダ人のバリスタともう一人のインターン生と一緒に練るのだ。僕ともう一人のインターン生はバリスタとしての知識はある程度豊富だし、実際のトレーニングの経験もある。そのため必然的に僕らがトレーニングを設計し、ルワンダ人のバリスタにトレーニングの仕方を指示するという形になってしまう。でもあくまでトレーニングを取り仕切るのはルワンダ人のバリスタなので、彼女にはある程度リーダーシップをとってもらわなくてはならない。それに僕らインターン生は夏が終わればいなくなる身なのに対し、バリスタの彼女はこれからもトレーニングの依頼をこなしていかなくてはならない。

 

そのため僕らインターン生はトレーニングの内容をある程度こちらで決定しながらも、実際に練習しながらバリスタの彼女の意見を聞き、その都度トレーニングの内容を修正するという形をとった。アメリカや日本でのトレーニングを受講するバリスタとは違うバックグラウンドを持った人をトレーニングしなくてはいけないので、ルワンダの文化に精通する彼女のインプットは欠かせないのだ。

 

しかしバリスタの彼女は中々自分の意見を言いたがらないので、初めのうちはどうしても僕ら2人が指示する形になってしまった。その度に僕ら2人は「辛抱強く聞いて意見を引き出そう」と戒めあい、彼女の意見を引き出すよう努めた。そうするにつれ、段々とバリスタの彼女が自らアイディアを提案したり、トレーニング内容を修正するようになっていった。

 

そしてこの辛抱強い姿勢が功を奏したのか、今日彼女は遠慮がちに僕のところへやってきて、「ねえ健太。今のエスプレッソ用の豆の焙煎ってどう思う?ちょっと深すぎない?もうちょっと浅めを焙煎を試してみたいだけど、どうかな?」と言ってきた。たかだかコーヒー豆の焙煎度合いと言われるかもしれないが、初めて彼女が自分のアイディアを僕に持ちかけてくれたので、僕は思わずガッツポーズしそうになった。そしてもちろん「早速試してみよう」と返した。

 

Processed with VSCOcam with c1 presetこっちのミルクはスチーミングするのが難しい…
 
 

僕の話はたかだか小さいカフェのエスプレッソの味が変わるくらいのことかもしれない。でもバリスタの彼女が、受け身の姿勢から、少しずつではあるが自主的に問題を見つけ、解決方法を考えるという姿勢にシフトし始めた証拠だと思う。そして一旦「自主的に問題を発見し、解決しよう」という空気さえ作れれば、あとは僕らのアドバイスなんか無くても、彼らは自分たちでこの国を発展させていくような気がする。

 

 

そしてこの「自主的に問題を見つけ、解決方法を考える」というマインドセットは、当然小さなコーヒーショップのバリスタだけでなく、政府の高官なども持つべきものだと思う。先日JICAのルワンダオフィスの職員の方とお話する機会があったが、やはり政府機関が相手のJICAのプロジェクトでも、「いかにこちらが施さず、向こうにイニシアチブをとってもらうか」が一番難しいと仰っていた。

 

 

発展途上国と一口に言っても、実に様々なレベルの途上国があり、生死に関わるレベルで衛生面のインフラが整っていない国もあれば、ルワンダのようにすでにインターネットが普及しているレベルの国もある。そして途上国支援においてもっとも難しいのは、「ある程度発展し政治的にも落ち着いた国を、どうやって先進国に引き上げるか」という点だと思う。

最も僕はまだルワンダに来て2週間だし、キガリすら出たこともないから、氷山の一角を見ただけに過ぎないとは思うけど。

 

もう滞在日数の3分の1が終了したことに気づき、若干焦りすら覚えていますが、1つずつできることをこなしていこうかと思っています。

 

 

 


 

 

ということで近況報告でした。

 

 

それではもう1本。

終わってしまったとある番組の最終回について。

 


 

 

ブログでも何度か紹介してきましたが、僕が好きな日本のテレビ番組にTBSのオトナの!という番組があります。

 

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MCのユースケ・サンタマリアさんといとうせいこうさんが、毎回ゲストを招いて行うトーク番組。その内容もさることながら、ロケーションの雰囲気や照明などがとっても好みの番組で、しかもYoutubeで公開されるとあって、ほとんど毎回欠かさず観てきました。

 

ブラ熊の世代交代があった時に、ブラタモリという番組が終わることを引き合いにだしましたが、先日の放送でオトナの!も終わってしまいました。

 

最もオトナの!は先月くらいから終了することが告知されていたので、覚悟はしていましたが。いい番組が終わることが悲しいのと同時に、最終回は誰が出てくるんだろうとワクワクもしていました。

 

そして先日最終回が放送されました。最終回のゲストの方はこちら。

 

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(Photo)

 

松岡正剛さん。

 

いとうせいこうさんが師と仰ぐだけあって、いい意味でとても変人。彼の千夜千冊という企画を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく膨大な量の本を読んできた方です。

あまりネタバレはしたくないので、実際に観てみることをおすすめしたいです。

とにかく素敵なお話が次から次へと出てきます。

 

将来のことを考えたり、大人になる意義を考えたりしている人には、素晴らしいアドバイスが出てきますよ。

 

興味のある方はこちら

 

 

 

それではまた来週!

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