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定食の味噌汁

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どもども。

 

今朝の人も、昼の人も、夜の人も。

お久しぶりですね。

 

空いてしまった空白の2ヶ月弱の間に起こったことを手短にまとめれば、

「日本に帰ってちょいと休んでから3つのインターンをこなして、就活なるものをぼちぼちしつつ、ブラウンに帰ってきてからはコーヒーショップの準備でてんてこ舞い」

という感じでしょうか。

 

img_7883トレーニング中のスタッフたち…

 

コーヒーショップの方は転換期に来ており、ボランティアでドリップコーヒーを提供していた以前からがらりと変わり、スタッフには給料を払い、エスプレッソドリンクを提供する本格的なお店になろうとしています。それに伴ってコーヒー以外の側面の充実をはかる戦略を練ったり、お店がずっと続いていくための組織づくりや人材育成を行わなくてはならず、先学期までもコーヒーのことだけで十分忙しかったのに、マネジメントに関わることもこなすようになったため、より忙しくなったような気がします。ただ来年の春学期の終わりまでに、サービス、組織、収支をきちんと整えられるかで、コーヒーショップが、僕を含めた創業に関わったメンバーが卒業しても続いていくお店になり得るかが左右されるので、ここが踏ん張りどころと思い頑張っていこうと思います。

 

さてさて。

 

若干マンネリ化で落ち込み気味のブログを活気づける為に始まった新企画。

本来は担当の月曜日に投稿する予定だったのですが、気づいたら土曜日になっておりました…

 

 

Processed with VSCO with c1 presetお隣の美大の美術館内に知り合いが運営するコーヒーショップ2号店がオープン

 

同じテーマに付いて日替わりで自分の意見を書くというこの企画の第一回のテーマは「多様性」

留学生になってからというもの、「グローバル」という言葉とセットで散々耳にしてきたフレーズのように思います。特に最近就活関係のイベントで企業の説明会を聞いていると、定食のご飯と味噌汁かってくらいに必ず盛り込まれています。おかずはもちろん企業によって、生姜焼きだったり鯖の味噌煮だったりするわけですが。

 

話がそれましたね笑

一応

  • ブラウンが正式に発表している学生の「多様性」に関するデータは果たして「多様性」を表しているのか?
  • そもそも「多様性」とはなんなのか?
  • その「多様性」大学に必要なのか?

 

という3点はカバーしようということだったの思うので、その順に話を進めようかと思います。

 

さて、こちらのページには、ブラウンに在籍している学生や教授に関する様々なデータが掲載されているわけですが。

結論から言いましょう。

「データで表すことの出来る多様性は、『ほぼほぼ』表せている」のではないでしょうか。

人種、肌の色、性別、出身国….

誰もがわかりやすい分類と数字で多様性を表せるデータは、ほぼ揃っていると思います。

 

Processed with VSCO with f2 preset建築の展示のようなイベントに行ったときに寄った、素敵な屋根裏部屋。

 

ただ、数字やシンプルな統計では表しにくい部分が抜け落ちているような気もします。そして数字や統計で表しにくい部分が、僕が思う真の多様性を形作る要素になっているような気がします。

 

極端な例を考えてみましょう。

 

 


ここにアンドリュー君と阿部さんという2人の高校生がいます。2人の生い立ちはこんな感じです。

 

アンドリュー君

マンハッタンのアッパーイーストサイドでうまれ育ったアメリカ人の男の子、中学高校とニューイングランドでも有数のボーディングスクールに通う。家庭も裕福で、1人っ子だったため、たっぷり愛情を注がれて育った。大学進学を控える高校3年生で、理系に強く経済学に興味がある。成績も優秀で、共通テストの点数も高い。

 

阿部さん

東京都で生まれた日本人の女の子。都内にある小中高一貫の名門女子校に通う。家庭はかなり裕福で、都内の一等地にある一軒家に住んでいる。アンドリュー君と同じく高校3年生で、アメリカの大学への進学を考えており、文化人類学を学びたいと思っている。学校の成績は極めて優秀で、英語も流暢に話すことができる。

とこんな感じ。

 

 

それではもうひとり高校生を紹介します。佐藤さんです。彼女の生い立ちはこんな感じ。

 

佐藤さん

生まれは大阪の日本人の女の子。生まれてすぐ親の都合で、エジプトに引っ越し、小学校生活をエジプトで送る。中学生の時に再度親の転勤が有り、今度は南アフリカに。南アフリカで中学校生活を送った後、日本に帰国して高校生活を送る。阿部さんと同じようにアメリカの大学への進学を考えており、文化人類学を学びたいと思っている。海外生活が長いので英語は得意だが、テストが苦手で学校の成績はあまり良くない。

 

アンドリュー君、阿部さん、佐藤さんはそれぞれ、A大学とB大学を受けました。

A大学にはアンドリュー君と阿部さんが、B大学には阿部さんと佐藤さんが合格しました。

 

各大学の合格者の中で、この3人しかあなたが知らなかったとして、あなたはどちらの大学がより多様性を重視していると思いますか?

 


 

うーん自分で考えておいてなんですが、なんとも極端な思考実験ですね笑

まあとは言うもののすこし考えてみましょう。

 

Processed with VSCO with c1 preset夏に甲武信ヶ岳という山を登りました。思っきり曇りました。

 

A大学に合格したアンドリュー君と阿部さんを比べてみましょう。

アンドリュー君はアメリカ人の男性なのに対して、阿部さんは日本人の女性。そしてアンドリュー君は理系なのに対して、阿部さんは文系。どちらも成績は優秀で、頭も良いようですが、性別、国籍、その上に専攻も違うので、A大学は多様性を重視しているのかもしれません。

 

一方でB大学に合格した阿部さんと佐藤さんを比べてみましょう。

2人とも日本人の女の子である上に、興味のある学問が同じ文化人類学なので、B大学は多様性を重視していないのでしょうか?ただよく2人を比べてみると、国籍、性別、専攻こそ同じものの、全く違う生い立ちを辿った2人であることがわかります。ということはB大学は多様性を重視しているのでしょうか?

 

Processed with VSCO with c1 preset静岡にある絶景スポット的なところに行きました。

 

結論から言うと、どちらも多様性を重視しているのではないのでしょうか。ただ重視している多様性の種類が異なっているかもしれません。

 

 

アンドリュー君と阿部さんを比べる上で、A大学が重視したのは性別や国籍などの多様性(統計的多様性と呼ぶことにします)である一方、阿部さんと佐藤さんを比べる上でB大学が重視したのは、生い立ちや彼女たちの人間形成のプロセスの多様性(物語的多様性としましょう)です。

 

それでは本当の意味での多様性とは何なのでしょうか?

正確に定義するのはとっても難しいのでしょうが、統計的多様性物語的多様性のどちらが真の多様性に近いかとなれば、恐らく物語的多様性なのでしょう。それではなぜブラウンをはじめとする多くの大学が、統計的多様性をアピールするのでしょうか?

 

Processed with VSCO with c1 preset

 

答えは簡単です。誰にでもわかりやすいからです。数字や明確な種類分けで多様性を証拠付けることができるからです。反対に物語的多様性の度合いを比較するのはほぼ不可能に近いでしょう。そして物語的多様性を手っ取り早く高める為に簡単なのは、統計的多様性を高めることです。阿部さんと佐藤さんのように、同じ国籍、同じ性別、同じ専攻の学生の間に物語的多様性が生まれる確率よりは、阿部さんとアンドリュー君のように、統計的多様性がある学生の間に物語的多様性が生まれる確率の方が高いでしょう。何千人、何万人という受験生を選考する大学にとっては、統計的多様性の向上を通して、物語的多様性を実現するのが一番合理的です。

 

Processed with VSCO with c1 preset

 

そして大学に多様性が必要か言われれば、僕は「ありすぎても困る」と思います。学生の経済的・文化的背景だけでなく、政治的・倫理的価値観が全く異なっていたら、大学という機関が成立しなくなるような気がします。もっと言えば、大学内での生活なんぞ所詮はバブルの中なわけですから、本当の多様性を謳歌したいのであれば、ウォール街に行った後にガンジス川に行けば良いわけです(もちろん例え話です)。つまり、「大学にはありすぎても困るけど、人生には沢山あるとエキサイティングなもの」だと思います。

 

とまあ、こんな感じで一応課題だった3つの質問には答えたわけですが。

 

僕個人が多様性が議論の槍玉に上がるときにいつも思うことは、「多様性を高めることが好きな人は多いけど、多様性を受け入れるのが上手い人は少ないよなあ」ということです。

まあそれは話すとまた長くなりそうなので、またの機会に笑

ということで今日はこの辺で!

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