divider

separator

タヨウセイ

/ 1 Comments /

こんにちは。ご無沙汰しております。一年間音信不通で大変失礼しました、今学期から復活します、カナです。

今学期はプロビデンスから少し(結構)離れた、デンマーク王国からお送りします。え?何故デンマーク?と思う方が多いと思いますが、心理学世界ではまだ出来立てホヤホヤな分野、「ポジティブ心理学」を学ぶため、Danish Institute for Study Abroad (DIS)というアメリカの留学プログラムを通して、コペンハーゲンに留学しています。

さて、新企画始まりましたね。

「多様性」ですか。なるほど。まあブラウンらしい、米国大学らしい、トピックですね。

はい、では始めましょう。

メイちゃんが「「多様性 is so vague」と苦い顔をするメンバーがいました(笑)」と言っていましたが、確かにそうですね。私も賛成です。(ちなみに誰かすぐ分かりました。どうしても知りたい方は個人的にお尋ねくださいませ。)

何故 “vague” なのか。まあ、人間の集まりの有り方を示してるからでしょうね。これを読んでいる方が人間であれば、ご存知だと思いますが、人間は複雑です。アイデンティティーだったり、考えや意見を持ってたり、結構面倒臭い生き物ですよね。複雑な生き物の集まりのあり方=複雑であやふやな事である事は当たり前です。

でも、個人的な意見として、どんなに複雑でvagueであっても、必要な事だと思います。今世界で起きている事を見ると分かりますが、人は「他人」や「違い」を怖がり、「他人」を除外するような社会が現状です。イギリスのEU離脱も、難民を受け入れない日本も、同じ人類であるにも関わらず、自分の心地良い居場所から遠く離れた人や考え方はすぐ拒否したがります。正直、私自身も自分と正反対な人とは自然と距離を置いてしまいます。これは本能的な事でありながら、私たちには「他」を受け入れる寛容性や優しさは持っています。しかし、自然と「他」を認め合い、受け入れる姿勢は、「他」を経験と学びを通し得られるものです。なので、「違い」に出会える場所や環境を作ってくれる「多様性」は、違いを受け入れられる寛容な社会を築くために必要な事だと思います。(ちょっと言っている事がクサイですが、お許しください)

巴基君が「自分の多様性」について語っていましたが、これが私の言う「自然と「他」を受け入れる姿勢」と似ています。Empathyや「聞く」能力や「違い」を受け入れる寛容性は「多様性」の存在によって養われるものです。世界中の皆がこのような能力を持った人達であれば、意見の食い違いによる問題は減少すると思いませんか?そんな単純な事じゃねーよという方がいるかもしれませんが、良い社会を築くための第一歩は、多様性によって養われる能力を鍛える事なのではないでしょうか。

img_6428

そして多様性には色々なカテゴリーがある。国籍や人種のみではない。という意見もありました。確かにそうかもしれませんが、正直、そこはしょうがないと思います。よく大学の宣伝に使われる写真は大体、アジア人、黒人、白人、ラテン系の人が芝生の上でニコニコしているものですよね。(私が一年生の時、カメラマンに「アジア人もう一人!」と写真に入れられた事があります。)なので、人種=「見た目」と考えてもおかしくないでしょう。社会心理学では、人間関係が生まれる第一の様相は「見た目」だと習います。友達関係も、恋愛関係も、すべて人は人をまず「見た目」で判断し、「見た目」によって話し方や話す内容を無意識に変えているのです。なので、それぞれの「見た目」によって他の人や社会からの扱いが変わってきます。そしてこの社会・他人からの「扱い」によって、アイデンティティーが形成されていく。なので、特にアメリカのような人種多様な国家では、多様性=人種的多様性となるのはしょうがない事でしょう。これは “Visible Diversity”と言われ、人種・国籍・ジェンダー・年齢等、 明らかに違いが見られる多様性の種を指します。これに対し、”Invisible Diversity” は性、教育、収入、SES、宗教等、表には見えない人々に違いを指します。どちらも大切ですが、Invisible Diversityが大学等で意識され始めたのは最近です。キアちゃんが言っていたように、First-Gen and Low Income Student Centerは今年設立されたばかりです。なので、”Invisible Diversity”がもっと注目されるのは時間の問題でしょう。

ブラウンが多様かと言われたら、多様ですよ。でも、世界中すべての人間を集めた場所はどこにもありません(地球以外ね)。2年間ブラウンで過ごし、なんとなく「アメリカ」を見てきたと思っていた私は、コペンハーゲンに来て、初めて、全米の大学から学生が集まるアメリカのプログラムで、ブラウンでは全く目にしない「アメリカ」を見る事が出来ました。なので、どんなに「多様」な場所でも、似たような人が集まる場所には限界がある。それでも、人為的にできるだけ「多様性」のある環境を作るのには意味があって、普段自分のコミュニティーでは出会わないような人々と出会う可能性が少しでも高くなるよう、環境設定する事は「学びに来る」学生が集まる大学にとっては大切な事でしょう。

未だに良い締め方がわからない。以上。


^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^

クリックお願いします!


separator

Comments 1

  • カルマ

    2016年10月5日 9:41 AM · 返信

    カナさんの大ファンなので、また記事を書いてくれてとても嬉しいです。ありがとう。

separator

Leave a Comment


separator