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ギャップイヤーとその意義

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”チーズケーキはケーキ?それともパイ?”

セミナーで教授が遅れるということで時間を潰すために、こんな議論がいきなり始まった。いや、チーズ’ケーキ’だから当然ケーキだろう、と思ったら…

”パイでしょ!だった小麦粉も使わないし、アイシングもされていない”

パイ派が以外と多くて驚いた。

”小麦粉を使わないケーキだってあるし、アイシングじゃなくて生クリームを使うケーキだってある。そもそもクリームつけないのもあるし。確かに下はクッキーの土台があるけど、タルトでは無いし…”

お菓子作りの経験から、ケーキ派の私は反論すると…

”タルト!?それは考慮したことも無かった!”

と驚く質問の提供者。

”話は変わるけど、同じチーズ関連で。もしこの世からどちらかをなくすとしたらチーズとチョコ、どっちを選ぶ?”

これもまた意見が分かれ、熱の入った議論となった。

”チョコレートチーズケーキとか…”

なぜか二つのハイブリッドを例に出す子。”この議論の中では、そんなもの存在できない!”とみんなに言い返され、部屋は笑いに包まれた。

最近のアメリカ情勢やら哲学者の主張の話やらよくするブラウン生でもありますが、こんなくだらない(?)議論が一番自分に関係があって盛り上がったりします(笑)

 

誰かが作った見事な雪だるま

 

さて、本題に入りましょう。2週間前のブログで”ギャップイヤー”について少し触れたところ、”ギャップイヤーってそもそも何?そして日本でも取り入れる意義は?”という質問が読者の方からあったので、今日はそちらに答えて行きたいと思います!

 

1.ギャップイヤーって?

Gap yearを日本語に直訳すると、”すき間の年”。一般的には高校卒業後、大学入学を一年遅らせて何か違うことをする期間のことをさします。もともとは英国で1970年代に流行りだしたもので、一度学問の世界から離れて何か違う世界を経験して視野を広げる、そんな目的があります。大まかに、大学が決まってから休学していくものと、ギャップイヤーの最後に大学入試をする人の2タイプに分かれます。西洋の大学だと、願書にギャップイヤーをとるつもりなのか記入する欄があったり、合格通知の後にギャップイヤーを申告するパターンがあります。もともとは大学入学前の一年のことを指しましたが、今では大学在籍中に休学して何かするのもギャップイヤーと呼んだりもします。

 

2.どんなことするの?

イギリスで始まった頃のイメージだと、一年間世界中を旅する!等、とにかく”旅をする”イメージがありますが、決してそうでもありません。私のまわりだと、ボランティア活動に参加している人が多いです。例えば発展途上国や地元の学校だったり、教育や環境系のものをしている人が何人かいます。

もちろんボランティアするには資金が必要なので、ボランティア用の奨学金を申請したり、自分から寄付を募ったり。あとはギャップイヤーの前半は働いて、後半で旅をするって人もいます。最近はgo fund meというサイトを利用して”○○が××するのを応援しよう!”なんていうリンクをしばしばSNS上で見かけます。私は実際に利用したことが無いので詳しくは分かりませんが、目標額と何のためのお金を集めているのかを設定して、他人が好きな金額を寄付できる、という仕組みのサイトです。

例えば、私の友達は何をするために資金を集めているのかをgo fund meのサイトに明確に公表し、更にロンドンのCircle line(東京で言う山手線のような存在)を徒歩で一周しながら各駅で踊ると宣言しました。そして一番寄付をしてくれた方にはその時の衣装を選ぶ権限が与えられるという、少し企画を思いつきました。その結果、その子はバナナの衣装で一日かけてCircle lineを踊りまわり、その様子をまとめたビデオを公開し、さらに募金を募りました。

他にはGap year programというもうパッケージされたものが検索してみると結構あります。また、大学の途中で休学して行く場合は大学に自分がやりたいプロジェクトを提案して資金ももらう人等がいます。

 

3.メリットは?

まずは大学受験に関してもっと余裕を持って考えられる、ということです。海外の大学の多くでは日本のように試験を受けるのではなく、自分の履歴書のような願書を送って合否が決まります。願書を送る時点ではまだ最終試験の成績は出ていないので”予測点”を提出することになります。成績を重視するイギリスの大学などではこの予測点から点数が落ちてしまうと、仮合格が取り消されてしまうのです。

しかし、点数が確実に出てから受験すれば、自分のレベルに見合った学校に始めから出願できます。少なくとも私の高校では、成績に関して厳しい医学系に進みたい場合は特にギャップイヤーをお勧めされました。アメリカの大学だと成績に関してはもっと寛容なので、関係ないとも言えますが…。

二点目に、学問の世界から一度出れる、ということです。私達は小学校から12年間も学校に行き続け、特に理系に進みたいとなればさらに6年、10年近く学問の世界にいることになるかもしれません。大学で学ぶことは大事だけれども、まだまだ現実社会に触れたことなく、ぬくぬくした、守られた”学校”という機関で、”学生”という立場で長い間過ごします。このままの状態で、大学を卒業してすぐに現実社会の厳しさに直面するよりは、一度違う視点から世界をみることって大切だと思います。

三点目に、この時期しかできない、ということがあります。社会人になってから”ちょっと一年間お休みいただいて、好きなことしてきます”なんて、許されるでしょうか?よく”学生のうちに~”と言われますが、学生じゃないとできないことです。そして大学生という、ある程度自立した年齢だからこそ現実社会に入ることが認められると思います。

ギャップイヤーのメリットは、学業を一旦離れて今までとは違う視点で世界を見れることだと私は思います。

 

4.日本にも取り入れる意義は?

私が一番思うのは、最近話題になっている”若者の内向き志向”への対策です。日本では社会人になるまでのライフステージがもう社会によって決められているように感じます。だから”何歳までには何をしていないと”という思いが強く、確実にそのステップを踏んでいける安全な道を通ろうと思うのではないでしょうか?

しかし、一年間勉強や将来のことを心配せずに何か好きなことをできる!ちょっと余裕を持つ選択肢もある!と思ったら、もっと挑戦的なことをする人が増えるのではないでしょうか?それこそ一年間留学してみたり、働いてみたり。自立するってどんな感じなんだろう?って考えてみたり、それこそ自分の学費の一部を稼いだり。いろんな経験ができると思います。

ここまで書いていて思いました、”あれ?ギャップイヤーなくとも私の周りの友達でたくさん旅行したり留学したりしている子いる…”と。うーむ。そして私自身日本の大学についてあんまり知らないので強く言えること無いな、と….。

ふーむ。一つ言えると思うのは、日本の大学生きっとバイトを通して現実社会を経験しているのだと。しかし、彼ら、彼女らは大学に通いながらバイトをし、更にサークルや部活動にも精一杯尽くして、その合間に友達と旅行に行って…。何だかすごく忙しそうに思える。アメリカの学生は全く違うとは言わないけれど、何だかonとoffがすごくはっきりしているように思える。学校4ヶ月、冬休み1ヶ月。また学校4ヶ月、夏休み3ヶ月。夏休みは何かのインターンやらなにかをする。3ヶ月あっても、ボランティアやインターンは雇う側からしたらそれがminimum、最短の単位だったりする。

それが、もし1年何かをできるとなったら…。学校でのボランティアだったら丸々一年子供を見られる。資金が無かったら最初は資金をためるのに専念できる。NGOを立ち上げられるかもしれない。可能性が広がると思います。

だから、日本でももっと認知と理解が広がれば、若者の挑戦の場が広がるのでは?

 

 

バレンタインは日本のお菓子を小分けにして配ってみました

 

少し余裕をもてる時間、と言いましたが、ギャップイヤーをとった/とっている私の友達は、決してこの制度に”甘えよう”とは考えていないと思います。どの子も”私はギャップイヤーにこれをするんだ!”というはっきりとした目標を持って上手に制度を利用していると思います。ある意味学生の時期を最も学生らしく過ごせる時間なのでは無いでしょうか?

最後に、これはなんだかんだライフステージを確実に進む選択をしてきた私の意見なので、もし他に質問や意見などございましたら、是非コメントしてください。

 

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