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反抗期の留学生

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こんにちは、メイです。

 

いよいよ本格的に夏がやってきました。平日は毎朝ドロドロになりながら満員電車で通勤しています。インターンも残すところ一か月もないと思うと、夏休みなんてあっと言う間ですね。3か月もあれば十分でしょって怒られるかもしれないですけど(笑)

 

今日は、インターンも後半に差しかったということで、この一か月を通して何を学んだかについてお話しできたらなと思います。どうぞお付き合いくださいませ。

 

先日、インターンの仕事であるイベントのお手伝いに行って来ました。私が今年インターンしているのはNPO法人の団体なのですが、主な活動内容として日本とアメリカの架け橋となる若者の育成に向けて様々なプログラムの支援をしています。その内の一つで、日米の若者障害当事者を対象としたプログラムの報告会に参加してきました。

 

力みなぎるスピーチ、意見が繰り広げられる中、プログラム参加者の一人がこれからの若者障害当事者の自立生活を広めることについてこう述べていました。

 

「この分野で活動を広めるにも私たちの後継者が必要なわけで、若者、特に女性の活動家がいないことが課題なのです。」

 

誰にでも見えそうで見えない問題定義がされていると耳を傾けました。というのも、「若い女性の活動を推進する」という風潮は今のご時世どのような分野でもささやかれているからこそ、正直障害当事者でなくてもこの問題は目に見えてもおかしくないのです。ブラウン大学の物理を学んでいる生徒という小さなプール一つにしても、女性が少ない気がすると友達同士で話し合うぐらい、どこにでも通用する問題なのです。

 

それに気づいた途端、あー世の中の枠組みって無意識のうちに作られていて、実は違う側面で共通点がある事を見落としていたりするのかな、と心がぽっかり空いたように思いました。そう考え始めるとキリがありません。

 

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ある意味、ブラウンでのオープン・カリキュラムとは学問上でのそういう枠組みを取り払って、どの分野からも少しづつ考え方をかじり、学んで、吸収できるシステムが成り立っています。が、それはあくまでもブラウンのカリキュラム内での話。ブラ熊の活動を始め、留学している人やこれから留学する人などと様々な場面で会いたいという衝動は、もしかすると「海外で学びたい」という当たり前の枠組みを取り払わないとなかなか見えない共通点を探し当てたいからこそ生まれるものなのかもしれません。

 

というのも、最近多くの留学生と関われば関わるほど、「海外で学びたい欲」に自分は欠けていると思うからです。もちろん、日本を出て視野を広げながら学びたい、という熱心な同世代の人をひていするつもりはみじんもないのですが、もしそのような事を自分が説明会とか自己紹介の際に言っていたら、「ほんまかいな」とつっこみたくなります。もし万が一言っていたとしたら、本当にツッコんで下さい。ただのかっこつけだと思うので。確かに、アメリカに来てから学びに対しての考え方や、こうやって自分の意見を述べて、反芻するというスキルはついたと思います。けど、日本で過ごした中高時代で「今授業でやっていること無駄だなー」とか「もう学びつくしちゃったよ」と思ったことも一度もないのです。もしアメリカへの切符を運よく手に入れられず、そのまま日本の高校を卒業し、大学に行きという道をたどったとしても、それはそれで納得がいくなと。

 

だから尚更、自分のようにアメリカに来てもうすぐ4年も経とうとしているのに、「闘志燃やす留学生」になり切れていない人を見つけ出すために、「海外で学びたい欲」以外の共通点を探しながら彷徨っているのかもしれません。

 

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ここからは、自分のことなのに全く理解できていない部分を話すのでちんぷんかんぷんかもしれません、ご了承ください。(いつものことなのですが。)

 

一つ思い当たる節としては、遅れた反抗期を送りたくなった、からかもしれません。

 

わたしは、自分の知っている限り(そして6つ下の妹と自分を見比べる限り)反抗期がありませんでした。もちろん、常日頃周りの言いなりになっていたわけでもなく、歳のわりには精神的に自立していた方だとも思います。でも心のどこかで、「まわりが良いという方に向かっていこう」と判断するところはあったのも事実です。その方が何事もスムーズにいくし、行くべき道をたどればある程度の自由はきくし、ある程度の評価も得られる。10代半ばにしてそのような事を多かれ少なかれ感じ取っていました。

 

高校留学も、あわよくばと思いながら一種の賭けに出ましたが、終わりよければすべて良しといった形で卒業までさせていただきました。

 

けれど大学進学は、それだけでは物足りなくなっていたのです。物理的に距離が離れているせいか、まわりからの無言の圧力というのも感じなくなり、「なんでそれを選んだんだ」という正当化された理由もなく自分の道を決めたのは、ある意味わたしにとって冒険でした。「アメリカでの大学進学をすれば、本当に将来は約束されるのか?」と聞かれて、もちろんと断言できないような決断をすることが、当時の私にとってはじめての「反抗」だったと思います。

 

でも、アメリカでの大学進学こそが将来への近道という考えをお持ちの方も多いのも事実です。確かにブラウン大学というラベルで得したことがないと言うとウソになりますが、留学生の中でもアメリカに行ったらこそ余計自分を見失ったという方も少なくないのではないでしょうか。

 

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「英語が出来る、出来ない」、「海外経験がある、ない」、「外の世界を見てみたい、見てみたくない」など様々なカテゴリーで留学生というプールを分析できる中、「見えない社会からの重圧に反発する、しない」という項目もうっすらと入ってくるのではないかなと思った次第です。

 

反抗しても、しなくても、失敗がある程度許させるのが学生であるいちばんの特権かもしれませんね。

 

それではまた来週!

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ニカッと笑ってグー

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DOUMO。どーも。

健太です。

 

先週、先々週は、ちょいと忙しかったのと産地に行ったりしていたりで、ブログが書けませんでした。

忙しかった理由のひとつが、このイベント。

 



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僕がインターンしている会社は、経験豊富な農学者と提携し、女性コーヒー農家の方にコーヒー栽培を1年がかりで教えるプログラムを行っているのですが、先週このプログラムを修了した農家の方々を祝う卒業式がありました。

 

 

写真では少しわかりにくいかもしれませんが、卒業式に参加した農家の方々は、なんと二千人!

 

 

僕自身はこのイベントの設営プランから運営まで携わっていたのですが、当日は二千人の農家の人たちを効率よく席に誘導したり、飲み物を配ったりしなくてはいけなかったので、とにかく大変でした。日本でやれば、機材も揃っているし簡単かもしれませんが、ここはルワンダ。「まず電気どこから引っ張ってくる?」というとこから始まるので、一つの機材を用意するのも一苦労です。

 

実際のイベントは、VIPの方々(日本で言う農林水産省のお偉いさんやら、市長さんやら)が1時間遅れて来たりと、いろいろトラブルもありましたが、なんとか無事卒業式を執り行うことができました。

 

Processed with VSCOcam with f2 presetそうです。前にいるヤギは賞品です。

 

この卒業式の目的の1つは、プログラムを終了した証明書を手渡すことにありますが、それ以外の目的として、テストやトレーニングで優秀な成績を収めた人に賞品を渡す、というのがあります。賞品はお金ではなく、プログラムに参加した農家の方たちから、事前に欲しい賞品を聞いて決めるシステムなので、モチベーション向上を促す効果があるようで、実際賞品を受け取った人はとても嬉しそうでした。もっとも賞品も産地ならではな、ヤギやじょうろといったものから、携帯電話やマットレスなどの実用的なものまで実に様々なものがありました。

 

 

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卒業証書や賞品の授与以外には、産地の地域別で構成されるチームが、それぞれダンスを披露したり、お偉いさん方のスピーチなどがありましたが、僕が一番楽しみにしていたのは、実際に農家の人たちに自分たちが育てたコーヒー豆を使っていれたコーヒーを飲んでもらうことです。二千人の人にコーヒーを飲んでもらうため、さすがに1人マグカップ1杯という訳にはいきませんでしたが、それでも少しでも多く飲んでもらう為に、カフェのスタッフと一緒に4時半起きで大量のコーヒーをつくり、イベント会場に持って行きました。

 

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今回コーヒーを飲んでもらう上で僕らが心配だったのは、農家の人がブラックでコーヒーを飲んでくれるかということ。もともとルワンダは紅茶を沢山飲む文化があり、紅茶にもコーヒーにも大量の砂糖とミルクをいれて飲みます。その文化にケチをつけるつもりは全く無いのですが、ルワンダ産のコーヒーは明るい柑橘系の酸味と豊かな甘味が特徴なので、砂糖やミルクをいれるとコーヒー本来のフレーバーが台無しになってしまうため、できれば農家の人にはブラックで飲んで欲しかったのです。というわけで、イベントには一切ミルクと砂糖を持っていかず、ブラックで飲んでもらうことになりました。

 

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そう決断したはいいものの、やはり農家の人がコーヒーを美味しいと言ってくれるかが、イベント当日まで不安でした。証書授与も終わり、いよいよコーヒーを飲んでもらうことになり、ドキドキしながら1杯目を農家の人に手渡すと….

 

 

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恐る恐る口をつけて、少し間があった後、

ニカッと笑って「グー」と親指を突き出してくれました笑

 

それを見てほっと胸を撫で下ろしたのも束の間、そこからは「おかわりちょうだい」の嵐。といってもコーヒーに限りがあったので、必死にお代わりの手をかき分け、まだコーヒーを飲んでいない農家の方たちにコーヒーを手渡していきました。僕の心配をよそに農家の人たちは、ゴクゴクコーヒーを飲んでゆき、あんなに時間をかけてつくった大量のコーヒーもあっという間に無くなりました。

 

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空っぽの容れ物を片手に、ほとんどの人が美味しそうにコーヒーを飲んでいるのを見て、ルワンダ人のカフェのスタッフも驚いていました。中にはわざわざ僕のところへやってきて、何やらキニヤルワンダ語でまくし立てた後、僕が言葉を理解していないのに気づくと、空っぽのコップを指さし、お決まりのニカッと笑ってグーをしてくれる人も沢山いました。

 

 

Processed with VSCOcam with f2 presetなぜかじっと見つめると恥ずかしがって逃げる男の子。それでも懲りずによってきます。

 

こうして卒業式が終了し、夜が更けてからキガリに車で戻る車中で、僕は農家の人たちの「ニカッと笑ってグー」を思い出していました。そして改めて「コーヒーって不思議な飲み物だよな」と感じていました。ルワンダにも、アメリカにも、日本にも、それぞれ固有の食文化があって、緑茶を飲む国があれば、紅茶を飲む国があり、生活習慣も全く違う国なのに、高い品質の豆を使って、正しい焙煎方法でローストすれば、これらの国の誰もがブラックでコーヒーを楽しむことができる。僕が一杯目を手渡した女性の笑顔で、僕はそう確信しました。

 

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だから声を大にして言います。

 

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もしあなたがコーヒーを嫌いだとしたら、

それはまだ良いコーヒーに出会ってないからだと。

 

 

というわけでコーヒー嫌いな方、是非自動販売機や名前に星がつくコーヒー屋さん以外で、コーヒーを買って飲んでみてください。アドバイスが欲しい方は是非ご一報を笑

 

 

気づけばルワンダでの滞在も残すところ1週間です。

それではまた来週!

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金魚鉢とインターン

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お久しぶりです、メイです。

 

ここ2週間はインターン、アルバイト、イベントの準備の3点セットでお送りした結果、更新がおろそかになってしまいました。ごめんなさい。

 

前回の投稿はわりとのんびりとした夏休みの始まりをご紹介させていただきましたが、ここ最近は何かとハードスケジュールです。

 

というのも、人生初のインターンを決行中なのです。

なんてそんな大それたものではなく、大学一年目を終えたばかりの生徒はいずれにせよ直接就職につながる仕事はしないのですが、いわゆるオフィスでパソコンに向かう意味での「仕事」の大変さを学んでいます。

 

今回、なぜ今お世話になっているところでインターンをやらせていただいているかは別として、夏休み前の自分の心持としてはただ漠然と、「働くってどんなん?」みたいな疑問を解決しようと思っていました。

 

大学も早いもので4分の1が過ぎ去り、卒業後にはどんな毎日が待っているのか少し気になり出したのが今自分がる状況のきっかけです。

 

自分の知らない世界を見たい。

 

そんな漠然とした願望。

 

***

 

先日、中学時代の友人が大学の企画として運営していた展示に行って来ました。

 

アートに関して無知な私としてはただ直感で好きか嫌いかの判断しかできず、あまり詳しい分析は出来なかったのですが、中でも一番印象的だったのが、アクリルをつかった金魚鉢。

 

見る角度によって金魚が見えたり見えなかったりする神秘的なオブジェ。

 

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Photo

 

その場で、「光の屈折」という解釈を思い浮かられるほど物理脳に一歩近付けた自分を誇らしく思いました(笑) 案の定、展示品を一つ一つ丁寧に説明してくれていた友人は、アクリルの素材によって出来る特殊な光の屈折の仕方によって、金魚が見え隠れすることを解説してくれました。

 

ただ何となく、謎が解けた爽快感と引き換えに、オブジェ自体の神秘的な美しさを物理の教科書に奪われた気がしてしまいました。

「美しいものには秘密がある」

 

どこかで読んだような一文を思い出しました。

なるほど、光の通り道を知らないからこそ、金魚鉢が美しく見えることだってあるのかと。

しかし、そう感心していたのもつかの間。友人が、展示をする際にタッグを組んだアクリル職人さんの話をした際に、金魚鉢はまた違う美しさを持ち出しました。シンプルで、透き通るような涼しげな金魚鉢が、いかにも「職人」という感じの人(私の勝手な見解ですが)が硬派に作り出している。その事実自体が秘密なのかどうかはさておき、知って美しさが増すケースだってあるのだなと思いを巡らせていました。

 

***

 

知らないから美しいもの。知っているから美しいもの。

 

見分けはどうやって付ければよいのやら。

 

インターンを初めてもうすぐ一か月。「仕事」の秘密がじりじりと明かされている。

果たして、知らない方がよいのだろうか。知ったほうがより輝いて見えるのだろうか。

 

ただ何となく、いずれにせよ「どっちだろうなー」とわからずに歩き出すからこそ生まれる美しさってあると思う。

 

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そもそも「仕事」に美しさを求める事自体タブーなのかもしれない。

そもそも「美しさ」の定義ってなんだろう。

 

未だ何も答えを見出していない自分は、やはり大学一年目を終えた身でしかないとループしながら夏休み一か月目は幕を閉じようとしています。

 

それではまた来週!

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魚をあげるか、釣り方を教えるか、それとも…

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どもども。

 

健太です。

 

キガリ市内を走る車の80%くらいはトヨタ車なのですが、先日こんなものを目にしました。

 

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写真はボケちゃってますが、新潟県上越市からはるばる来たみたいです。この車。

 

こんなものも。

 

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オールスターの模造品なのでしょうが、星だからいいってもんでもない気が…

 

トヨタとサッポロビールは世界に誇る日本企業ですね。

 

さてさて。

 

本日はキガリに来て2週間を終えて思ったことと、最近終わってしまった番組についての2本立てでお送りします。

 

 

それでは、はじまり。

 


 

 

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“You can do whatever I want to do”

「私がしたいと思うことなら、あなたは何をしてもいい。」

 

 

突然同僚のインターン生が、そういった。

 

会話の話題は、僕がインターンをしている会社のアメリカ本社のスタッフとルワンダオフィスのスタッフの意識の差について。その場にいた皆が、「うまい表現だね」と頷いた。

 

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高級住宅街。スペインかどっかの海沿いの街並みのよう。

僕が今いるキガリという街は、東アフリカ諸国の中でもかなり発展している街である。街の中心部には、立派な建物がそびえ立っているし、インフラ整備も他のアフリカの都市に比べたらかなり進んでいる方だ。

ただ僕がキガリに来る前からルワンダオフィスの上司に言われていたように、「アメリカだったら3時間くらいで終わるタスクが、ここでは1日かかる」のが現状だ。停電もしょっちゅうだし(この記事を書いている間も1度停電があった)、インターネットもゴリラもびっくりするくらい気まぐれに速くなったり、遅くなったりする。銀行で小切手を米ドルに換金するだけで30分待たされたりもした。

 

もちろんこれらのことはルワンダに来る前からある程度想像していたことだったし、全ての物事がアメリカと同じように進むとは思っていなかった。それでも実際に現地に来て、プロジェクトに取り組み始めると実感するのが、根本的な働き方の違いと時間の流れ方。予定してたミーティングが流れるのはしょっちゅうだし、インターネットを使う仕事をしようとしたら急にWi-Fiが途切れるなんてこともある。僕の上司は”Expect nothing, but be prepared for anything” (何かが起こるなんて期待しないで、でも全ての準備はぬかりなくね。)と言っていた。確かにこの姿勢がなければ、何事も前に進まないだろう。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset収穫したての豆をカッピング

 

時間の流れ方も、働き方も根本的に違うアメリカとルワンダだが、僕の働いている会社では、アメリカの本社とルワンダオフィスで毎週スカイプ会議がある。プロジェクトの進捗状況をチェックするのが主な目的だが、その会議中によく起こるのがアメリカ本社のスタッフが当たり前のようにルワンダオフィスのスタッフに無理難題な要求するというものだ。もちろんアメリカ本社のスタッフも意地悪でそんな要求をしているわけではなく、アメリカなら全く問題なく達成できるタスクを提示しているにすぎない。しかしアメリカ本社とルワンダオフィスではたまに「見ている風景が違う」場合があるので、アメリカでは簡単なタスクもルワンダオフィスにとっては無理難題なタスクなことが多々あるのだ。

 

そして僕の上司のように矢面に立つ人間は、そのギャップのバランスを取ることをいつも要求される。僕がそんなギャップに気づき上司に「大変だね」と告げる度に、僕は”Welcome to my world”と言われた。もうすでにこのセリフを10回以上聞いた気がする。

 

 

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そんなギャップに対処する方法はいくつかある。その中で僕らのような先進国の人間にとって一番簡単な解決策は、「こちらの価値観を押し付ける」という方法だ。「この発展途上の国にとって必要なことは僕らが一番わかっているし、それに対する解決策もわかっている。だったら僕らが彼らの代わりに解決すればいいじゃないか。」という具合だ。驚くことにこの考え方は形は違えど、発展途上国で活動する多くののNGOや企業たちが持つもので、途上国に来る多くの人がはまってしまう罠だ。なぜなら表面上は「彼らのためになっている」ように感じるから。経済学、農学、開発学、公衆衛生、経営学のどれをとっても僕ら先進国の人間のほうが知識量が多いし、なによりすでに自分の国の成功例を知っているので、解決策も簡単にイメージできる。これが寄付をしたり投資したりする先進国の団体の多くに見受けられる、“You can do whatever I want to do”の姿勢につながっている。

 

しかし「価値観を押し付ける」のが必ずしも悪いかというと、そうでもない。先進国の人間が「価値観を押し付けている」間は、少なくとも物事が解決に向かうだろう。問題が起こるのは先進国の人間が去った後だ。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えろ」という例えがあるが、僕自身はこの例えにあまり賛同できない。魚の釣り方を教えて釣れるだけ釣らせたところでいなくなり、そのまま釣り続けて魚がいなくなってしまっては、元も子もない。つまり、先進国の人間が目先の問題の解決策を与えて解決し、彼らがいなくなった後に違う問題が生じて、結局発展途上国の人間がその問題を解決できないようでは、サステイナブルな発展とは言えないのだ。魚の例えで言うのであれば、「釣り竿と船を用意して、どうやったら魚を捕まえられるか考えてもらう」くらいの姿勢でないと、発展途上国の人間が自ら問題を解決できる日はやってこないのだ。

 

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僕が昨年インターンをしていたコーヒー会社の社長さんに、ルワンダに行く上でのアドバイスを伺った際に、「むこうの人は寄付金を与えられることに慣れている」と言われた。これはいわゆる「魚を与えられた」ことによる結果なわけだが、今は「魚の釣り方だけを教えた」結果、二次的に起きた問題を、途上国の人間が自ら解決できないという問題が起きているように思う。

 

 

ギャップを埋めるもう一つの方法が、まさしく「釣り竿と船を用意して、どうやったら魚を捕まえられるか考えてもらう」という方法だ。価値観を押し付けるのではなく、辛抱強く相手に考えさせ、アイディアを引き出す。価値観を押し付けるより、よっぽど労力と時間を要する方法だ。そして気を抜くといつのまにか、価値観を押し付けてしまっていたりする。特にルワンダ人はあまり自分の思っていることを口にしない傾向がある。だから彼らの意見やアイディアを引き出すのは一筋縄ではいかない。

 

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僕が現在取り組んでいるプロジェクトの一つに、大規模なバリスタトレーニングの計画設計がある。カフェやレストランでのトレーニング以外に、大規模な施設で働く大人数のスタッフをトレーニングしてほしいという依頼が有り、その計画をルワンダ人のバリスタともう一人のインターン生と一緒に練るのだ。僕ともう一人のインターン生はバリスタとしての知識はある程度豊富だし、実際のトレーニングの経験もある。そのため必然的に僕らがトレーニングを設計し、ルワンダ人のバリスタにトレーニングの仕方を指示するという形になってしまう。でもあくまでトレーニングを取り仕切るのはルワンダ人のバリスタなので、彼女にはある程度リーダーシップをとってもらわなくてはならない。それに僕らインターン生は夏が終わればいなくなる身なのに対し、バリスタの彼女はこれからもトレーニングの依頼をこなしていかなくてはならない。

 

そのため僕らインターン生はトレーニングの内容をある程度こちらで決定しながらも、実際に練習しながらバリスタの彼女の意見を聞き、その都度トレーニングの内容を修正するという形をとった。アメリカや日本でのトレーニングを受講するバリスタとは違うバックグラウンドを持った人をトレーニングしなくてはいけないので、ルワンダの文化に精通する彼女のインプットは欠かせないのだ。

 

しかしバリスタの彼女は中々自分の意見を言いたがらないので、初めのうちはどうしても僕ら2人が指示する形になってしまった。その度に僕ら2人は「辛抱強く聞いて意見を引き出そう」と戒めあい、彼女の意見を引き出すよう努めた。そうするにつれ、段々とバリスタの彼女が自らアイディアを提案したり、トレーニング内容を修正するようになっていった。

 

そしてこの辛抱強い姿勢が功を奏したのか、今日彼女は遠慮がちに僕のところへやってきて、「ねえ健太。今のエスプレッソ用の豆の焙煎ってどう思う?ちょっと深すぎない?もうちょっと浅めを焙煎を試してみたいだけど、どうかな?」と言ってきた。たかだかコーヒー豆の焙煎度合いと言われるかもしれないが、初めて彼女が自分のアイディアを僕に持ちかけてくれたので、僕は思わずガッツポーズしそうになった。そしてもちろん「早速試してみよう」と返した。

 

Processed with VSCOcam with c1 presetこっちのミルクはスチーミングするのが難しい…
 
 

僕の話はたかだか小さいカフェのエスプレッソの味が変わるくらいのことかもしれない。でもバリスタの彼女が、受け身の姿勢から、少しずつではあるが自主的に問題を見つけ、解決方法を考えるという姿勢にシフトし始めた証拠だと思う。そして一旦「自主的に問題を発見し、解決しよう」という空気さえ作れれば、あとは僕らのアドバイスなんか無くても、彼らは自分たちでこの国を発展させていくような気がする。

 

 

そしてこの「自主的に問題を見つけ、解決方法を考える」というマインドセットは、当然小さなコーヒーショップのバリスタだけでなく、政府の高官なども持つべきものだと思う。先日JICAのルワンダオフィスの職員の方とお話する機会があったが、やはり政府機関が相手のJICAのプロジェクトでも、「いかにこちらが施さず、向こうにイニシアチブをとってもらうか」が一番難しいと仰っていた。

 

 

発展途上国と一口に言っても、実に様々なレベルの途上国があり、生死に関わるレベルで衛生面のインフラが整っていない国もあれば、ルワンダのようにすでにインターネットが普及しているレベルの国もある。そして途上国支援においてもっとも難しいのは、「ある程度発展し政治的にも落ち着いた国を、どうやって先進国に引き上げるか」という点だと思う。

最も僕はまだルワンダに来て2週間だし、キガリすら出たこともないから、氷山の一角を見ただけに過ぎないとは思うけど。

 

もう滞在日数の3分の1が終了したことに気づき、若干焦りすら覚えていますが、1つずつできることをこなしていこうかと思っています。

 

 

 


 

 

ということで近況報告でした。

 

 

それではもう1本。

終わってしまったとある番組の最終回について。

 


 

 

ブログでも何度か紹介してきましたが、僕が好きな日本のテレビ番組にTBSのオトナの!という番組があります。

 

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MCのユースケ・サンタマリアさんといとうせいこうさんが、毎回ゲストを招いて行うトーク番組。その内容もさることながら、ロケーションの雰囲気や照明などがとっても好みの番組で、しかもYoutubeで公開されるとあって、ほとんど毎回欠かさず観てきました。

 

ブラ熊の世代交代があった時に、ブラタモリという番組が終わることを引き合いにだしましたが、先日の放送でオトナの!も終わってしまいました。

 

最もオトナの!は先月くらいから終了することが告知されていたので、覚悟はしていましたが。いい番組が終わることが悲しいのと同時に、最終回は誰が出てくるんだろうとワクワクもしていました。

 

そして先日最終回が放送されました。最終回のゲストの方はこちら。

 

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(Photo)

 

松岡正剛さん。

 

いとうせいこうさんが師と仰ぐだけあって、いい意味でとても変人。彼の千夜千冊という企画を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく膨大な量の本を読んできた方です。

あまりネタバレはしたくないので、実際に観てみることをおすすめしたいです。

とにかく素敵なお話が次から次へと出てきます。

 

将来のことを考えたり、大人になる意義を考えたりしている人には、素晴らしいアドバイスが出てきますよ。

 

興味のある方はこちら

 

 

 

それではまた来週!

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グッドモーニングルワンダ

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どもども。

 

ポートランドから一転、ルワンダの首都キガリに来ております。

 

先週すでに記事の下書きをしていたのですが、Wi-Fiが不安定だったり、家でゴタゴタがあったりと(停電、お湯がでないなどの定番のトラブルが続きました)バタバタしていたので、投稿できずじまいでした。その代わり少し長めに書きます

 

現在住んでるアパートにはインターネットがありませんが、とりあえずiPhoneのSIMカードはインターネットが繋がったので、ひとまず安心しています。

 

アパートも比較的快適です。お湯も出るようになったし、冷蔵庫もめちゃくちゃ弱々しいけどとりあえず機能するし。ベッドには蚊帳もついてたし。

 

初めてのアフリカに面食らいつつも、案外快適に過ごしています。

 

というわけで、今日はポートランドでの1週間と、キガリでのこれまでの生活をざっくり振り返ってみようと思います。

 

<iPadを使ってカッピング。生姜入りのカクテル。翻訳作業。>

 

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先週報告したように、インターンシップの初仕事はポートランドのカフェ巡り。実はもともと9店舗くらいになるよていが、僕が「1日に9店舗っていったら、僕の最高記録に並ぶよ!」と言ったおかげで、カフェ巡りに連れて行ってくれた同僚が、「じゃあその記録こえよう笑」ということになり、結果的に11店舗に足を運ぶことになりました笑

 


IMG_6496オフィスは一番上の階。素敵なテラスが目の前に… 

自業自得なのでしょうが、次の日カフェ巡りに連れて行ってくれた同僚は、完全にOvercaffeinated(カフェインの過剰摂取状態)となり、「コーヒーを飲み過ぎて見るのもいやになるなんて、二日酔いよりたち悪いよ…」と嘆いていました。そんなコーヒー二日酔い状態の中のインターン二日目は、サンプル焙煎のカッピングの練習をしました。サンプル焙煎とは、コーヒー豆を買い付ける前に、収穫後・出荷前・出荷後などの段階で少量のサンプルを農家から送ってもらい、クオリティのチェックをするために、試験焙煎をするというもの。僕はこれまでほとんど焙煎の経験がなかったのですが、例の二日酔いの同僚が「いや大丈夫、大丈夫、やってみ!」といった軽いノリで、やらせてもらえることに。何種類かをじっくり時間をかけて丁寧に焙煎し、次の日にカッピングをしました。

 

 

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随分前の記事でカッピングについては説明したかもしれませんが、一応もう一度説明すると、コーヒー豆の品質をチェックするために決められた比率と簡単なレシピに従ってコーヒーを抽出し、決められた飲み方でコーヒーをテイスティングすることをカッピングといいます。ワインのテイスティングのコーヒー版ですね。

 

カッピングをする際は、SCAAというコーヒー協会が定めたスコアシートにしたがって100点満点でコーヒーを採点するのが一般的です。いわゆるコマーシャルコーヒーと言われるコンビニやチェーン店で取り扱うコーヒー豆は80点以下のもので、スペシャリティコーヒーといわれるのは80点以上のものを指します。

 

お店やロースターで行うカッピングから、その年の産地別の一番を決めるオークションでのカッピングに至るまで、ほとんどのカッピングでは未だに紙に印刷されたスコアシートに記入する場合がほとんどです。

 

そんな中僕が現在働いている会社が提供しているサービスが、iPad上でインタラクティブUIを使ってカッピングのスコアを記録するソフトウェア。視覚的に色分けされたフレーバー表現や、自動的に作成されるフレーバーホイールが、従来のスコアシートによる採点より格段にわかりやすくかつ直感的な採点を実現しています(ここで宣伝しても意味無いでしょうが笑)しかもカッピングセッションをソフトウェアで作成し、カッピングする人たちを招待すれば、スコアを提出した後に、参加者それぞれの点数や評価、平均点や一番使われている代表的なフレーバー表現を確認することができます。

 

インターン3日目には、前日に僕が焙煎したサンプルをこのソフトウェアを使って早速カッピングしました。紙での採点しかしたことがない僕には、この採点方法がとっても新鮮でした。カッピング後には、参加者でそれぞれのコーヒーについて意見交換するのが一般的ですが、このソフトを使うと、互いの評価が確認できるので、カッピング後のディスカッションもとてもスムースに進み、今まで経験したカッピングの中でも、一番充実したカッピングになりました。

 

以前からこのソフトウェアの存在は知っていたのですが、実際にこのソフトを使ってカッピングを行うと、このソフトがいかに優れているかを実感しました。同時に、このソフトがきちんと翻訳されたら、日本でもかなりの需要があるだろうなとも思いました。そして丁度同時期にインターンをしている中国人の同僚が、このソフトの中国語翻訳を行っていることを知り、技術責任者の方に日本語版も作ることを提案。2日程かけて主要のファイルを翻訳し、現在は試験的にウェブサイトを使い、翻訳を修正しているところです。翻訳が終わり次第、知り合いのコーヒー関係者の方々にベータ版を試験的に使ってもらい、フィードバックをもらった後、最終修正をして、僕のインターンが終わる前までには、なんとか正式に日本語版を製品化できるようにしたいと思っています。

 

そんなこんなでインターン開始当初は予定になかったソフトの翻訳作業を、空き時間や仕事外の時間にこなしながら、サンプル焙煎の次にとりかかったのが、コーヒーカクテルづくりです。

 

Processed with VSCOcam with f2 preset実験中の様子….  

 

「コーヒーカクテル…? なんだかまずそう…」と思ったそこのあなた!間違ってません笑

 

事実ほとんどのコーヒーカクテルは美味しくないです。というのもカクテルがサーブされるバーには、コーヒーに精通したバーテンダーがいることはまずないので、カクテルのベースとなるコーヒーがまあまあという場合がほとんどです。加えてコーヒーという飲料自体が、何かを加えると99%の確率でまずくなるので、おいしいコーヒーカクテルを作るのは至難の業なのです。

 

 

というわけで、その難易度からあまりポピュラーではなかったコーヒーカクテルですが、近年のスペシャリティコーヒーブームを受けて、トレンドの兆しを見せています。何度か記事にも書いているワールドバリスタチャンピオンシップは、バリスタの技術を競う大会ですが、それ以外にもたくさんの大会があり、その中でも比較的最近発足したのが、Coffee In Good Spiritsという大会。その名からも想像できるかもしれませんが、コーヒーを使ったカクテルの味を競う大会です。競技者は共通のカクテルとして、アイリッシュコーヒー(アイリッシュウイスキーをベースにしたカクテルで、コーヒーカクテルでは一番ベーシックなもの)を自分のレシピで作り、次に自分のオリジナルコーヒーカクテルを作って、その創造性と味で評価をされます。世界大会も開催されているこの大会は、バリスタの新しい表現の場として注目されています。

 

 

 

今回のインターンシップでカクテルを作ることになったのは、二日酔いの同僚の思いつきでも、Coffee In Good Spiritisに出場するからでもありません。実はキガリ市内のホテルと、僕の働いている会社が契約を結ぶことになり、それにしたがってコーヒーカクテルを提供する可能性が浮上したので、その為にルワンダのコーヒーを使ったカクテルを作ることになったのです。

 

 

というわけで、近所の酒屋さんでいくつか材料となるお酒とリキュールを購入し、スーパーで果物を買って、早速カクテル作りがスタート。二日酔いの彼(そろそろ名前が必要ですね。Jさんと呼びます。)と事前に考えてきていたレシピをいくつか試します。まずはベースになるお酒選びから。ジン、ラム、バーボンとルワンダのコーヒーを使って抽出したエスプレッソを試しに混ぜ、それぞれのお酒との相性を確かめます。

 

結果的に、ジンとラムとの相性が良かったので、取り敢えずこの2つを使ってカクテル作りがスタート。Jさんはラムとパイナップルジュースにエスプレッソを混ぜ、トニックで割ったカクテルを試作。僕はというと、簡単なジントニックにライムジュースとエスプレッソを混ぜたカクテルを、様々な比率で試しました。

 

そして結果はというと…..

これが中々うまくいかない(泣)

僕のカクテルで言えば、ジントニックにエスプレッソのフレーバー隠れ、コーヒーの魅力がわかりにくくなったり、と思って比率を変えたら今度はジントニックの良さが半減したり….

とにかく難しい!

3時間くらいの時間をかけて、様々な方法を試してみたのですが、ほぼ惨敗…..

Jさんも僕も意気消沈でした….

 

そんな落ち込んでる僕らを見かねて、しまいには僕の面倒を見てくれているマネージャーの方に「上手くいってないの?」と聞かれる始末。「上手くいってないです… 」と答えると、「私も今日仕事終わったから、試しに作ってみていい?なんかまだ試してないアイデアある?」と提案してくれました。もつべきものは良い上司であることを痛感しつつ、「まだ生姜を使ったカクテルは試してないですかねー」というと、「じゃあちょっと試してみるね」と言って、早速カクテル作りに取り掛かっていました。

 

余談ですが、生姜を使うことを思いついたきっかけが、ルワンダのお茶の文化。ルワンダはコーヒーの産地として有名ですが、お茶の産地としてもとっても有名。アフリカのお茶コンテストでの入賞歴があるほど品質もよく、現地ではコーヒーよりもお茶を飲むのが一般的です。

 

IMG_6580 生姜の入ったミルクティー。アフリカンティーと呼ばれてます。

 

そしてそのお茶の一般的な飲み方が、ミルクを足して生姜のシロップを入れたもの。ジンジャーミルクティーといったところでしょうか。そんなこともあり、生姜を使ったコーヒーカクテルを考えていたのです。

 

3時間の成果に意気消沈しながら、一休みしていると、まだカクテル作りを初めて15分くらいしか絶っていないマネージャーが試作したカクテルを飲んで一言。「やばい。もう完璧なのできちゃったかも。」そんなわけないだろ、と半信半疑でJさんと僕が試しに飲んでみると、なんと僕らが3時間かけて試作したどのカクテルよりも美味しいではないですか。詳しくは企業秘密ですが(書いても真似する人はいないと思うけど、一応ね)、生姜と柑橘系の果物とエスプレッソを使った、さっぱりしていながらバランスのとれたカクテルでした。

 

3時間の成果の全てを否定されたような気がして更に意気消沈した僕とJさんでしたが、ひとまずきちんとしたレシピが完成したので一安心。「まあもとはといえば、僕が生姜を使おうって提案したしな。」と心の中で言い訳をしながら、泣く泣くマネージャーの作ったカクテルのレシピをキガリに持っていくことにしました。

 

 

 

<キガリという街。綺麗な歩道。美味しい食事。おっかないバイクタクシー。>

そんなこんなでカクテルのレシピをデザインしたところでポートランドでの1週間が終わり、そこから一路ルワンダの首都キガリへ。2回のトランジットを入れると24時間を超える長旅でした。

 

キガリ空港へ到着した時の様子がこちら。

 

都会ですねー。

到着したのが夜遅くだったので、街の景色がよくわからなかったのですが、アパートで朝起きてみると窓からこんな景色が!

 

IMG_6572

 

 

さすがは千の丘の国と呼ばれるだけあり、どこにいても山々に囲まれています。

そんな景色に興奮しながら、早速働くオフィスへ。オフィスには併設したカフェがあり、そのなかはこんな感じ。

 

IMG_6591

 

ルワンダ人の経験豊富なバリスタが美味しいエスプレッソを抽出してくれます。とっても人懐こい写真の彼は、誰からも好かれるタイプ。近くのおすすめのレストランを教えてくれたり、仕事中にコーヒーを差し入れしてくれたり、とっても親切です。

 

 

IMG_6607

 

お客さんに向かってプレゼン中。

 

 

そんな素敵なバリスタが作ってくれるコーヒーを満喫したところで、お次はお昼ごはん。ルワンダの食事の魅力はなんといっても、その安さとボリューム!

 

ちなみに今日のお昼ごはんはこんな感じ。

IMG_6603

 

ルワンダのランチはビュッフェスタイルが人気で、お店によっておかわり自由のところもあれば、おかわり禁止のところもあります。このお店はおかわりができないところだったので、たんまりもりました。ちなみに左に見えているのはバナナを蒸したものにソースを絡めたもの。中央が蒸したブロッコリーとカリフラワーにフライドポテト。右に見えるのがビーフシチュー的な食べ物です。

 

なんとこれだけもって2500ルワンダフランク!!約350円!!

 

これでも高い方らしいので驚きです。

 

味はとっても良いです。味付けもそこまで濃く無く、日本人の口にあう味。下手したら(へたしなくても)ブラウンの食堂の食事より全然美味しいです笑

 

 

IMG_6586

 

物価の低さ以外にも驚かされたのは街の綺麗さ。毎週土曜日に市民総出で歩道を掃除するきまりがあるルワンダでは、歩道にはちりひとつ落ちていません。もともと文化的にきれい好きなのか、レストランやらお店やらでもしょっちゅう掃除している人を見かけます。

 

 

IMG_6601

 

そんな綺麗な街キガリでの交通手段といえば、バイクタクシー(モト)。交通事故も多くけっこう危険な乗り物らしいので、乗るときは覚悟がいりますが、車がない僕にとっては少ない交通手段の一つ。値段も驚愕の安さで、感覚的には日本のタクシーの10分の1くらいの値段で移動ができます。まあ安い反面、目的地と全然違うところに連れてかれることがあったりするみたいですが。またアジア人がお金を持ってると思ってなめているのか、歩道を歩いてるとすぐに2〜3台のバイクタクシーが止まり、「乗れよ乗れよ」と催促されます。また値段も交渉次第なので、けっこうふっかけられることもありますが、そこは辛抱強く交渉し、適当な値段を支払います。

 

 

そしてバイクタクシーを捕まえるときも、レストランで注文するときも痛感するのが言葉の壁。もともとルワンダは現地のキニヤルワンダ語以外には、フランス語が離されていましたが、近年英語圏への転向を図っています。そのため英語のほうが通じるという風に聞いていたのですが…..

 

まあ通じることには通じるのですが、フランス語の方がスムースにコミュニケーションできる場合や、キニヤルワンダ語しかしゃべらない人も沢山います。だからバイクタクシーを捕まえるのも一苦労。ただでさえ発音が難しい地名を伝えるのが大変なのに、その上値段交渉までしなくてはいけないので、言いたいことを伝えるのに二手間くらい余計にかかります。なんだかカナダに行ってまだ間もない頃、英語が通じなかった時のことをを思い出しました。

 

というわけで日々新しい経験をしてとっても刺激的な日々ですが、なんやかんやで快適に過ごしています。

 

来週も引き続きキガリからお送りします!

 

 

<今週のキニヤルワンダ語講座>

ピリピリは現地の香辛料の一種を指すらしいです。「日本語でピリピリは辛いって意味だよ!」という話で盛り上がりました。

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芦ノ湖からポートランドへ。

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どもども。

 

健太です。今日は日記的な、ゆったり目の記事です。

無事に試験を終え、2年生を終了しました。

 

 

もう大学生活の半分が終わったかと思うと、驚きです。

箱根駅伝なら、もう芦ノ湖です。

 

 

そんな往路の完走を祝うかのごとく、コーヒショップに念願のエスプレッソマシンが届きました。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset

 

じゃじゃん。

かっこかわいいです。

 

Processed with VSCOcam with f2 preset試しに一杯

 

来学期からは、こいつを使ってエスプレッソドリンクを提供できるかと思うとワクワクです。

 

 

そんな愛しのマシンと1週間を過ごした後、現在はインターンシップの研修を兼ねて、ポートランドに来ています。

 

Processed with VSCOcam with c1 presetヒッピー感満載の車が沢山あります。

 

徐々に日本での認知度も上がってきている街ですが、コーヒー好きの人にとっては天国のような場所で、サンフランシスコにも負けないくらい個性的なコーヒショップがたくさんあります。町並みも都会的でありながら、自然に囲まれていて、スーパーやレストランもオーガニックを唄ったものが多く、アメリカ人が理想とするような生活スタイルを体現しているような街だと感じました。

 

IMG_6252

 

「ヒップスター」と言われる人たちが、アメリカの様々な都市のサブカルチャーを形づくり、トレンドに敏感な人達がこぞってオーガニックな野菜を食し、ゆったりとしたライフスタイルを追求している今日この頃ですが、ポートランドには、「そんなトレンドが生まれる前から、私たちはこういう生活スタイルで生きてますけど」という空気が流れています。

 

Processed with VSCOcam with f2 preset自転車社会のポートランド。なんとサッカー場にも駐輪場が。

 

最もポートランドが住みやすい都市として脚光を浴び始めたのは、ここ数年の事のようですが、ずっとライフスタイルは変わっておらず、単純に今のトレンドがポートランドの空気にマッチしたのでしょう。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset鬱蒼という言葉がとっても似合う木々たちが、そこら中に生い茂ってます。

個人的には、都会のどこか浮足立った空気が少し苦手なので(東京で育っておいてこんなこと言うのもあれですが)、ポートランドの「地に足のついた」雰囲気はとても過ごしやすく、すぐに好きになりました。

 

Processed with VSCOcam with c1 preset久しぶりのサッカー観戦。無事地元のチームが勝利。

 

こっちには土曜日に着き、週末は社長さん宅に宿泊し、ちょうどミーティングの為に来ていた役員の方々とサッカーの試合を観戦しました。なんだか日本語で書くと、お偉いさん方と随分フランクな時間の過ごし方をしているように聞こえますが、文字通りとてもフランクな会社で、今日も社長さん宅で社員の方々を招いたディナーがあったりと、とってもアットホームな雰囲気です。

 

 

今日がインターン初日でしたが、その記念すべき初仕事の内容はというと….

 

 

IMG_6376

 

コーヒーショップ巡り笑

 

それも1日に11軒…..

 

Processed with VSCOcam with f2 presetとっても気に入ったお店。お茶屋さんです。

 

お陰さまでポートランド上陸3日目にして、行きたかった殆どのコーヒーショップを巡ることができました。空き時間に行こうと計画していたのですが、まさか勤務時間中に巡ることができるとは思っていなかったので、一石二鳥、もとい、一石十一鳥でした。

 

 

Processed with VSCOcam with f2 preset引き続き同じお茶屋

といってもただコーヒーショップを巡っただけでなく、僕がルワンダでするであろうプロジェクトのリサーチも兼ねたものだったので、いつものお店巡りよりは真剣にお店のつくりを観察したり、お客さんがどうお店の中を流れているかを確認したりしました(一応仕事をしているアピールをしておきます)

 

Processed with VSCOcam with b1 preset鹿も大好き水出しコーヒー

もちろんコーヒーショップを巡るだけでなく、ルワンダへの渡航に向けて下調べをしたり、昨年度のインターン生の報告書を読んだり、スタッフの方々1人1人に挨拶をしたり、とにかく盛りだくさんの1日でした。

 

 

たまたま重要なミーティングがあったこともあり、国外のスタッフの方もポートランドにいらっしゃっていたので、たくさんの人と会うことになったのですが、そこで改めて気づいたのが会社がとてもグローバルな会社であるということ。そこには、今まで僕が経験してきた「ランダムな多様性」というよりは、「必然的な多様性」が確かに存在していました。

 

Processed with VSCOcam with f2 preset

 

僕が高校時代を過ごしたカナダのインターナショナルスクールやブラウンも、とても多様なコミュニティですが、あくまで多様であることそのものを目的としたコミュニティです。それに対して、僕が今働いている会社は、コーヒー豆の生産者とのコミュニケーションが欠かせないビジネスを展開しているので、必然的に現地の文化や情勢に精通するスタッフが必要になります。その為働く人達のバックグラウンドも当然多様で、中米、南米、アフリカなど、世界の様々場所から集まった人たちが働いています。グローバルであること目指しているというよりは、グローバルでなければビジネスが成立しないのです。

 

 

Processed with VSCOcam with f2 preset

 

 

グローバルであることを求めて、多様なコミュニティを形成するのか。

グローバルでなければいけないから、多様なコミュニティを形成するのか。

 

 

 

そこには大きな意識と価値観の違いあるようなないような。

このことについて考えるには疲れすぎているような気がするので、今日はこの辺で笑

 

 

来週はルワンダからお送りします!

 

インターネットにつながることを祈りつつ。

 

 

それではまた来週!

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いい意味での違和感

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どーもどーも。健太です。

 

久しぶりの登場です.

 

前回の投稿から時間が空いた分、書くことがたくさんありそうなので、今日は少し長めに書きたいと思います。

 

まずは僕のコーヒーショップでのとある会話からお聞き(お読み?)下さい。

 


 

Processed with VSCOcam with b5 preset恒例、「記事には関係ない写真で近況報告」のコーナー。建築の授業の最終課題の模型。

いつも通りコーヒーショップで僕が店番をしていると、一緒に働いている1年生の男の子(A君)が、店番をしにやってきた。その時お店にいたのは、僕とその男の子ともう一人の1年生の女の子(Rちゃん)。Aくんは経済を専攻する予定で比較的生真面目な男の子、RちゃんはUrban Studies(都市計画)を専攻する予定で、いわゆる文化系な女の子だ。

 

僕は経済のクラスの宿題があったので、店番をしながらペンを片手にうんうんと唸っていた。

1年生の2人はというと、僕の後ろで世間話に花を咲かせていた。

 

宿題の一番の山場をむかえ、あーでもないこーでもないと考えていると、ふと2人の会話が耳に入った。

 

「古典学とか文学を専攻にする人って、何考えてるんだろうね」

 

気になって振り返ると、それを聞いたRちゃんが唖然として、口をポカーンとあけていた。Rちゃんの反応を少し気にしながらも、Aくんは続けてこう言った。

 

「僕が思うに古典学とか文学って、他の学問に比べると学位が取りやすいと思うんだよね。必修科目も少ないし。そもそも大学に高いお金を払ってまで、勉強するものなのかな?自分で本を読めば学べることがほとんどだし、僕の経験から言って国語の授業でするディスカッションから何かを学んだことなんてほとんどないんだよね。せっかくブラウンにいるんだったら、ブラウンにいるからこそ学べる学問を専攻したほうがいいんじゃない?しかも古典学も文学も学位をとっても就職につながらないしさ。だから古典学とか文学を取ろうとしてる友達を見ると、なんかイラッとするんだよね。『こっちは必死に勉強してんのになんでこいつ楽しようとしてんだよ』って思っちゃってさ。」

 

 

Processed with VSCOcam with c1 preset 15年ぶりくらいの野球観戦。レッドソックスvs.ヤンキース。結果はレッドソックスの大勝。おとなりの某ヤンキースファンはため息をついてました。

 

ふむふむ。なるほど。面白い。この時点で僕は宿題に取り組むのをやめ、2人の会話に参加することにした。

ここにいわゆる「ブラウンっぽい学生」がいたらどうなっていたか、今考えると冷や汗がでるが、幸いその場にいたRちゃんは、とっても寛容な子だったので、Aくんの意見に驚きつつも、こう返した。

 

「古典学や文学への考え方は人それぞれだし、個人の考えだからそれは置いとくにしても、なんで友達に対してイライラするの?」

 

そう言われるとAくんは少し黙ってしまった。そしてしばらくしてからこう続けた。

 

「確かにイライラするのはちょっと筋違いかもね。でもねブラウンは校風的に古典学や文学みたいないわゆる『リベラル・アーツの代表格』みたいな学問を持ち上げすぎてると思うんだ。僕は経済を専攻しようかと思ってるけど、専攻について聞かれた時に、経済って答えると、明らかに『つまんないやつ』みたいな反応をされることがあるんだよ。」

「なるほどね。でも古典学や文学を専攻する子たちに非はないんじゃない?あと国語の授業でディスカッションをして学ぶことがないって言ってたけど、なんでそう思うの?」

「だって、本なんて一人で読めるじゃない。わざわざ集まって感想を言い合ったって、個人の解釈の違いを確認するだけになるだろう?」

 

 

そう言われると、今度はRちゃんが黙ってしまった。ちょうど来店したお客さんにコーヒーをサーブしながら考えこむと、彼女はこう続けた。

 

「私の親友がね、今コロンビア大学に行ってるの。コロンビアでは1年生の時に全員必修の授業で、1冊の本を読むらしいんだけど、その授業では何十年も同じ本を取り扱ってるんだって。その授業を取り終わった友達が、この間何十年も前に卒業したコロンビアの卒業生に会った時に、その卒業生も同じ授業をとっていたことを知って、本の解釈をめぐってディスカッションをしたって言ってたんだ。これを聞いても、あなたは本を読んで議論することが無意味だって言える?」

「ふーん。そっか…. 何か結局自分でも何を言いたいのか、わからなくなってきたな」

 

Rちゃんの友達の話を聞いたAくんは、またもや黙ってしまった。しばらく沈黙が続いたので、僕も感じたことを言うことにした。

 

「Aくんの意見はとっても面白いと思った。でも僕の感じたこととは正反対だったな。Aくんは『古典学や文学は自分で本を読めば勉強できる』って言ってたけど、僕は古典学や文学みたな学問が一番、「自分で本を読んで勉強する」のが難しい学問な気がする。むしろ経済とかコンピュータサイエンスのほうが、自分で勉強しやすい学問なんじゃないかな?僕も2年間でいろいろ授業を取ったけど、一番クラスに必死に行ってディスカッションにもしっかり参加していたのは、歴史とか映画の授業だった気がするよ。そうしないとついていけない気がしたから。」

「なるほどね。確かに経済とかの方が自分で勉強しやすいのかもね…」

 

沈黙を破ろうと思って話をしたのに、Aくんは余計にだまりこくってしまった。

しばらくするとRちゃんがAくんにこう質問した。

 

「あなたはブラウンにいて幸せ?」

 

そう聞かれると、Aくんは控えめに「いや、幸せじゃないと思う。」と言った。

 

「リベラルな校風のブラウンには、僕みたいな意見を持ってる学生が少ないから、居場所がない気がするんだ。ここでは僕が少数派かもしれないけど、例えば僕がU Penn(ペンシルバニア大学)に行ってたら、全然そんなことなかったと思うよ。」

「じゃあU Pennに行けばよかったって思う?」

「うーん。それはどうかな…..」

「でもブラウンにいて居心地がいいってわけじゃないんでしょ?」

「まあね。」

 

 

Processed with VSCOcam with f2 presetブラウンのサッカーの大会で優勝。スケジュールの都合上、準決勝と決勝を2時間ぶっ通しでやったため、疲れきっています。おや?右上に見覚えのある顔が?
 

そうAくんが答えると、また少し沈黙が続いた。どちらかというと「ブラウンっぽい」Rちゃんと、あまりブラウンにはいないタイプかもしれないA君という構図。何かが少し引っかかった。

 

「AくんとRちゃんの会話を聞いてると、居心地が悪いことが悪いことのように聞こえるね。なんだかそこ留学生とアメリカ人学生の考え方の違いな気がするな。留学生からすれば、異国の地で大学に通うことは、言ってみれば『居心地の悪いこと』だと思うんだ。言語も違うし文化も違う。それでも僕らはわざわざここまで来ることを選んだ。僕の立場なら、日本の大学に行くほうが遥かに簡単だし、そのほうが『居心地のいい』選択かもしれない。でもあえて『居心地の悪い』アメリカの大学を選んだのは、そっちのほうが刺激的だし、エキサイティングだから。だから案外『居心地の悪い』ことっていうのは、悪いことじゃない気がするんだよね。」

 

そう僕が言うと、Rちゃんは少し目を丸くしてこう言った。

 

「そんな風に考えたことはなかったな。私はブラウンの校風が自分の肌に合うと思ったから、ここに来たし、居心地がいいかを基準に大学を選んだから。」

 

その後も議論は派生して、結局1時間ほど話しっぱなしだった。

 

Aくんがお店を出て行く間際に、僕は「ほとんどの学生が、Aくんみたいな意見を聞いたら、目くじら立てて怒り出すかもしれないけど、なかには僕みたいに面白いと感じる人もいるだろうから、自分が他の人と違う意見を持ってるからって、意見を言うことをやめないでね。」と言った。Aくんは「大丈夫。やめないよ。言い方は考えなおすけどね。」といってお店を出て行った。

 


 

 

はい。ということで。

いかがでしたか?

あなたはAくん派ですか?Rちゃん派ですか?

 

 

僕はこの会話がブラウンのいい部分も悪い部分も切り取っていると思うのですが。

 

ブラウンは他のアイビー・リーグの大学などに比べると、比較的リベラルな学校ですし、明確なカラーがあるというよりは、多様な個性を持った学生が集まっている学校だと思います。

それでもどこかに、「ブラウンっぽさ」みたいなものはあるわけで。

 

「哲学を勉強しながら、コンピュータサイエンスも勉強します」

という学生のほうが、

「経済と会計を学んで取り敢えず銀行に就職したいです」

という学生よりは多いはずです。

 

多様性を語る上ではついてまわる問題ですが、極端な思想を排除することは、果たして多様性といえるのでしょうか?本当の意味での多様性を実現するには、肌の色や性別や文化の多様性だけでなく、Aくんみたいな考えも進んで受け入れるような、「考え方の多様性の尊重」も必要だと思います。そして「Aくんみたいな考え方は間違っています」という風に反応するのは、全く建設的ではありません。

全然次元が違いますが、「ドナルド・トランプのいうことはおかしい」と言っても意味がないのと一緒です。

 

これはあくまで僕個人の考え方ですが、人は、自分と違う考え方を持った人から学ぶことの方が、同じ考え方を持った人から学ぶことより多い気がします。自分と対極にいる人から学べることは、たくさんあると思うのです。そしてそういった類の学びは、「居心地の悪さ」「違和感」を避けていては、絶対に得ることができません。

 

全く違う切り口の話ですが、僕が大好きなミュージシャンで、常に様々な楽器を使って楽曲を制作するトクマルシューゴさんも、自身の音楽についてこんなこと仰っていました。

 

shugo-tokumaru違和感たっぷりの楽器が写り込んでおります。(Photo

インタビューアー:トクマルさんの曲は、ちょっとギターの音が歪んでいたり、すこしずれた拍手が入っていたり、そういうものが放り込まれた違和感があると思うんですけど。

 

トクマルさん:僕の中では違和感というのはすごく重要で、僕はいろんな楽器を使っていますが、いろんな楽器を使うことが最も重要なことではなくて、それによって違和感を持ち込めるかが重要なんです。

違和感がないもの、例えば、いつも吸っている空気とかには、誰も感動しないじゃないですか。でも山頂に登ったときに吸う空気には感動する。そこにはいい意味での違和感が生じると思うんです。違和感は解消されたら面白くないと思うんですよね。

 

確かに人が苦労してわざわざ山に登ったりするのは、日常では味わえない「違和感」を味わうためなのかもしれないですね。

 

そういった「違和感」や「居心地の悪さ」を味わうためといってはなんですが、この夏、僕はルワンダに行くことになりました。皆さんどこにあるかご存じですか?

 

ちなみにこんなとこにあります。

 

map_rwanda(Photo)

 

アフリカと聞くと、こんな絵を想像するかもしれませんが、

 

39883(Photo)

僕が行くのは首都のキガリというところで、アフリカでも指折りの都会な街なので、決して森の中で野宿をしたり、ゴリラやキリンと生活するわけではありません。

 

IMG_2236キガリはこんな感じ。
 

でもなぜ突然ルワンダに行くことになったのか。

 

ことの発端はというと、とあるアメリカのコーヒー会社のインターンへの応募がきっかけでした。

 

昨年の夏にも応募を考えたインターンだったのですが、いろいろと事情があり断念。今年になって応募し、インタビューなどを経て、結果発表という運びでした。

 

「結果を伝えるにあたっていろいろと話したいことがあるから、スカイプしましょう」とメールが来て、内心「これは合格なのか、不合格なのか」とビクビクしながら、スカイプをしました。

 

緊張のスカイプコールが始まるやいなや、「とりあえず結果から言うと、うちでインターンをして欲しいと思っています」と言われました。しかし喜ぶのもつかの間、次にこう言われたのです。

 

「いろいろ社長とも話し合ったんだけど、あなたの場合はすでにコーヒーに関わる経験があるみたいだから、本来のインターンシップ・プログラムじゃなくて、違うプロジェクトに参加してもらおうかと思うの。」

 

もうちょっと喜ばせてほしいと思いながら、一気に緊張が走りました。しかし採用担当者は僕の緊張を気にすることもなく、こう続けました。

 

Processed with VSCOcam with g3 preset

「この夏、ルワンダに行く気はない?」

 

 

「なんだその旅行会社の広告みたいなセリフは」と一瞬ツッコミを入れそうになりましたが、次の瞬間に驚きが押し寄せてきました。そして驚きに頭が支配されつつも、この会社がルワンダにオフィスを構えていて、現地でプロジェクトを展開していることを思い出しました。

 

「でもアフリカなんて行ったことないし」「病気とか大丈夫なんだろうか」

「アメリカでインターンするつもりだったのに」

 

そんなことが頭をよぎりそうになりましたが、気づいたら「もちろん、行きます。」と答えていました。

 

なんの詳細も知らないまま、承諾してしまった僕ですが、今は予防接種を打ったり、現地のスタッフの方と打ち合わせをしたりと、なんやかんやで忙しく準備を進めています。今になってやっと実際のプロジェクトの内容や、自分の役割などが明らかになってきたのですが、今思えば、自分でもなぜ何もわからない状況で、即答したのかわかりません。

 

でもきっとそれは「アフリカで貧富の差に苦しむコーヒー農家の人を救いたい」と思ったからでも、「このプロジェクトを通して、少しでもコーヒーのサプライチェーンを改善し、コーヒー業界に寄与したい」と思ったからでもないと思います。

 

多分「ルワンダにいる自分なんて想像もつかないけど、その経験から自分は何を学べるんだろう」という純粋な好奇心が、即答につながったのだと思います。

 

東京で育った僕にとっては、ルワンダはある意味究極の「居心地の悪い」場所かもしれません。ルワンダでの経験はきっとたくさんの「違和感」の連続でしょう。でもそこから自分が何を学べるのかが、楽しみで仕方がありません。

 

というわけで、コーヒーショップでの会話からルワンダまで、無理やりつなげましたが、今日はこんな感じで。

 

少し長くなりましたが。

 

ルワンダへの思いは募るばかりですが、まずは目の前の期末試験と最終課題をやっつけます。

 

 

それではまた来週!

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ボスキャリを通して見つめる「いま」

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自転車に乗ると、寒さが身にしみる季節になってきたことを実感します。ケンタです。

 

昨日の記事でキアも書いていましたが、先週末にボスキャリがあり、僕も行ってきました。金曜日から日曜日までの3日間で、中には木曜日にハーバードで開催されたイベントも含めて、4日間参加した人も居たみたいですが、僕は土日の2日間の参加でした。

 

IMG_2936 写真は去年のボスキャリ

1年生ながら、実は去年もボスキャリに行っているので、これで通算2回目。去年は完全に観光気分でブースを周り、あまりの日本人の多さと、就活生から漂うピリピリした緊張感に疲れて、2時間ほどしか滞在しませんでした。

 

去年の教訓を活かして、今年はある程度覚悟して行ったので、そこまで圧倒されることもなく、目当ての企業のブースを周ることができました。

 

キアも書いていた通り、2年生だとまだまだ門前払いされてしまうことが多く、なかなかお話も聞けません。でも中には、心の広い方が居て、「2年生でも話し聞くよ!」と言ってくれることもあります。僕はボスキャリに来ている企業の中では、コンサル系に興味がありましたが、運がいいことに、超一流ファーム、一流ファーム、比較的規模の小さいファームと、満遍なく様々なコンサルファームの方からお話を聞くことができました。そして、コンサル以外にも、直感でビビッときた企業のブースに飛び込んで、お話を聞いたりと、とても有意義な時間でした。そして、話が弾んだ企業から面接の機会を設けて頂いたりもしました。

 

アメリカの大学受験以来の面接で、日本語での面接は久しぶりだったので、少し緊張もしましたが、結果的には面接そのものがかなりリラックスしたものだったので、楽しむことができました。(途中で突っ込んだ質問が来た時は若干焦りましたが笑)

 

「自己紹介を兼ねて、簡単にこれまでの経歴を説明してください」

「なぜ弊社にご興味を持たれたのですか?」

「大学では何を専攻していますか?」

 

そういった質問に、自分と向き合いながら一つ一つ答えていくうちに、大学受験のエッセイを書いていた時のことを思い出しました。

IMG_2034

「なぜこの大学に行きたいのか」

「あなたはどんな人なのか」

「他の人とは何が違うのか」

 

自分ととことん向き合うことを求められ、答えを自分の内からひねり出しいてたあの日々を。

 

1枚のレジュメという限られた情報だけを頼りに、僕に向けられた質問は、とても客観的で的を得たシンプルなものでした。そしてそれらの質問は、僕に自分を客観視する機会を与えてくれました。僕のことをよく知らないからこそ、シンプルな質問が胸に刺さり、改めて自分の「いま」を見つめ直すことができたのです。

 

IMG_4966

 

ボスキャリの会場であるコンベンションセンターを後にし、地下鉄に揺られる最中、ふと「なんで経済を勉強しているんだろう」「なんで認知科学に興味があるんだろう」「なんでコーヒーショップを経営してるんだろう」という疑問が湧き、しばらく考え込んでしまいました。考えても考えても、単純明快な理由が見つかるわけではないけれど、「いま楽しいと思える学問を精一杯追求して、いま熱中できることを精一杯やってみよう」と思い、俄然モチベーションが上がりました。そして、就活の場であるはずのボスキャリを訪れて、勉強のモチベーションが上がって帰って来るという不思議な結果になりました笑

 

IMG_4963「小さい日本」のようなボスキャリの会場を出ると、そこはちゃんとボストンでした。

ブラウンの先輩方が、そうそうたる企業に就職していく中、プレッシャーがないと言ったら嘘になります。あと2年後にはここで、就活の結果が出ていると思うと、少し怖くなったりもします。でもだからと言って、今からすぐ何か準備ができるかと言われたら、できません。学生として、自分の好きな学問に打ち込み、自分の興味をとことん追求するくらいしか、僕にはできないんだと思います。だったらやってやろうじゃんって思います笑

 

余談ですが、先週の僕の記事を読んだ元ブラ熊メンバーのK谷さんから、「課題図書だけ読んでても議論は成熟しないから課題図書x3の長さのリストを教授にお願いして作ってもらうべき。」とツッコミを頂きました。K谷さんらしいツッコミで、俄然勉強のモチベーションが上がりました。

 

そんなこんなで、色んな理由が相まって、勉強のモチベーションがかなり上がっております。この調子でサンクスギビング中に、長めのペーパーを一気に書き上げ、宿題も前倒しでやってやろうと思っています笑

 

そんじゃあ、勉強に戻ります!

 

また来週。

 

 

 

 

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みるだけボスキャリ

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こんにてぃは!きあです!

 

ボストンキャリアフォーラムに行ってきました。

愛称:ボスキャリ (bosu kyari)

合言葉:三日間で内定を!

 

っていう

年に一度の、インターンなり、内定なりを取ることができる就活イベントですねー

 

私は2年生ですが、

ボストンまで50分だし、行ってみました。

 

※この記事はただの日記で、役に立つコツなどは、ほぼないです。

どうぞ、ヨロシク。

 

1日目 (金曜日)

 

服装は日本の就活スーツ。

鏡に映る自分の姿を見て

「おお!こんな働く女性、いそうだわ」と我ながら感心してしまいました。

 

 

いざ出陣。

会場はSouth Station から徒歩10分くらい。

 

異様な空間とは聞いていましたが、なんというか…もう…日本だ。

会場に入り、文系、理系の参加者用ネームバッジの色分けを見た瞬間、「あぁ、そうくるか」と思いました。とある情報源によると、それぞれ下に書いてあった英語表記は

理系:Technical

文系:Nontechnicalだったらしいです。

 

Nontechnical笑

 

 

 

会場の様子:

 

IMG_3492

 

おお、黒いのがいっぱい。

ヘソのゴマのようだ。

 

 

 

日本人こんなにいたんだ!と素直に驚いてしまいましたが、

でもどうやら、留学生だけではなく、日本の大学の学生も来ているらしいです。

なるほど。

 

 

IMG_3490

おお、こっちは白いのがいっぱい。

面接コーナーですね。

 

 

 

 

会社のブースをうろうろして、いだいた第一印象は、

 

敷居高いなぁ・・

でした。

企業の方と話すにせよ、

ちゃんと調べてからじゃないとだめだよねーと勝手に怖気付いてしまいました。

 

うろうろした後、スーツの人が多すぎて気持ち悪くなり、退散。

 

 

2日目 (土曜日)

1日目は割と圧倒されてしまったから、今回はちゃんと話を聞こう、と再び放浪。

 

テキトーに始まっている説明会に参加しました。

就活もきっと大学選びと同じで「色」が大事なんだろうなと思い、観察。

 

企業プレゼンのスライド、説明をしている方はもちろん、

その横で暇している方々もじーーっと眺めました。で、終わった後、印象を即メモ。

そのあと社員の方とお話をする — といった具合で数カ所まわりました。

 

「初日に行かないと、すぐ埋まるよ」っていうのはどうやら本当らしく、

ブースの前に「Walk-in の受け付けは終了しました」という文を掲げる企業がちらほら目立つ2日目でした。

 

とまあそんなこんなでぶらぶらしていたら。

あら。

 

見覚えのある3人組に遭遇。

ブラ熊メンバーKさん、Yさん、Kさん。

 

会って早々、スーツ姿をなぜか笑われます

 

「なにそれ、キア日本人みたい」

「空港で働いてそう」

「Kia…hahaha」

 

空港・・

日本人・・

黒いリクルートスーツに白いYシャツを着ているのに

笑われるとは一体どういうことなんでしょう。おかしな話だわ。

というか、しつこいけど、空港ってどゆこと

 

はい。

 

あ、でも以前、父が、「リクルートスーツを着るのだけはやめてほしい」と言っていたのを覚えています。

「じゃあ、何着ればいいの」っていったら

「グレーとか紺とか、ネクタイ変えるとか、女の人ならシャツを変えるとか。」だそうです。

全員、同じに見えてくる、と言っていました。

 

傍観者でさえ気持ち悪くなるのに、

採用する側からすると、より一層そうなのかもしれない、と納得。

 

 

感想:

やはり様々な企業を一気に見られるので効率良いですねー。

しかも、やりとりもかなりさっぱりしてました。

 

私「2年生のインターン募集していますかね。」

企業の方「レジュメ見せてー!

あー会計の経験はないみたいですね。ゴメンなさい。

これ、返しますね。」

 

と恐ろしいほどあっさり。

素敵。

 

3、4年生以外は、インターンの募集対象になることは珍しいので、

1、2年生として行く場合「雰囲気見るだけになるよー」というのはよく聞く話で、実際私はそうなりました。

 

が。

 

周りの2年生はというと、面接して、ディナーにいって、

インターンもらったーという人は数名いました。

 

だから1、2年生の場合、リラックスして臨むのは良いですが

 

用意しないよりかは、用意を。行かないよりかは、行く。のが良いでしょう。

びっくりするほどありきたりな結論ですが

1年でも、2年でも、専攻と意識次第ではインターン見つけるのは無理じゃないってことですねーい。

 

3年の時は本番なので、色々な企業の話を聞く時間があまりなかった、ととある先輩が言っていました。

そういう意味では、企業の説明を聞けたり、話せたりと収穫はあったのかなーと思います。

 

ちょっとだけ、ぼやぼやしていたものがはっきりしだした感じ。

とりあえず、来年の意気込みとしては黒のリクルートスーツをやめようとおもいます

 

ではーさよーならー

 

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インターンで学んだこと。

/ 2 Comments
お久しぶりです。小高です。
一週間おきに書くということでしたが、結局インターンの多忙さに負けてしまいました。すみませんでした。
・・・・・
さてさて。
今日は私の夏休みについて、ブログから姿を消していた空白の1.5ヶ月で、どんなことがあって、どんなことに悩んで、どんなことを感じて、毎日を過ごしていたのか。赤裸々に書きたいな、と。
ご存知の方も多いと思いますが、この夏私は東京のとある外資投資銀行でインターンを10週間しました。10週間。2ヶ月半。月曜日から金曜日、朝から晩まで。本当にたくさんの人に出会い、たくさん悩み、新しい分野について学び、自分についての発見もありました。
『金融』という言葉って、一体何を意味しているのだろう。そんな想いを胸に抱き幕が開けた、10週間でした。
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私は、仕事になにを求めるのだろう。
そんな疑問を毎日のように自分に投げかけました。

 

株や債権や為替や。マーケットや。
これは私の考えなので断言はしたくないのですが、私は、それらのものにあまりワクワクを感じることができなかった。
毎日、0.01% (~ bp) の価格の上下や、1銭の上下に、手触りを感じることができなくて。
午前中必死になって睨めっこしていた日本国債の金利グラフも、ランチの時間に行く近所のご飯屋さんで居る人々は、一体どれだけ関心を持っているものなのだろうか、と。
世の中に必要不可欠な仕事ではある。でも、金融のことを知らない友人や家族が私の仕事場での毎日について聞いた時、「楽しそうだね」と言ってくれるものだろうか。と。
私は、もっと人間臭さのある仕事をしたい。
友人や家族が私の仕事の話をきいて、ワクワクしてくれるような仕事をしたい。
自分の手がなにかを動かしていて、その動かされたものがまた違うなにかを動かして。ちっぽけかもしれないけれど、世の中にインパクトを与える仕事をしたい。
その中で、自分にしかできないことをしたい。
その思いを、再確認する。そんな10週間でした。
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そもそも私は、元々金融業界に対して、固定概念のようなものを持っていました。
”お金儲けが好きで、周りよりもまず我が我がの姿勢でのし上がりたい人たちが集まる場”と。
インターンの前半でも、「今回のインターンを通してこの仕事をしたいと思えたら、まぁこの業界に行ってもいいかな。きっと居ても向こう数年だけだろうし。」なんて姿勢でした。このような気持ちで取り組んでいたのはベストではないかもしれませんが、確かにあの時の自分の正直な気持ちはこんなもの。
  「アートを勉強したい。アートが好きだ。とあんなに言っていたかのも、結局は金融業界に行くのか。」
そう周囲から言われることに、抵抗がある自分もいました。
  そしてなにより、「この仕事が自分に与えてくれる生活水準は、きっと標準よりも高い。将来それにのめり込んでしまわないだろうか。」
そう恐れ続けることがありました。
お金はあることに越したことはないです。でも、それは、私にとって一番大事なことではありません。
恵まれてきた自分だから、そう思えるのかもしれない。でもやっぱり、報酬として受け取るその物のためだけに、働くことはできない。そんな自分は嫌だと、思うんです。
「そう思っている自分は、就職して10年後も存在するのだろうか。」
最初の1、2、3年はとにかく新しいことだらけで、とりあえずがむしゃらに頑張り続けていると思います。辛いけど充実した毎日です。そしてきっと10年くらい経ってふと、「あれ、もう10年か。今の自分はここで何をしたいのだろう」と考えるときがくるのだと思います。その時に「ズルズルと続けるより、なにかワクワクする新しいことを始めようかな」と、例え思った時も、自分が今手にしている生活を手放せなくなるのではないか。と。

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期待に胸を膨らまして始めたインターンシップではなかったからかもしれませんが、
それでも、でも、この10週間でたくさんのサプライズがありました。ポジティブなサプライズが。
アートのことなんてインターン中に一言も語れないだろうと思っていたのに、私のように大学で美術史を学び、今でも休みの日を芸術に費やしているという上司に出会うことができました。
「めちゃめちゃ面白い人だな」「この人のことをもっと知りたい」と心から思える方にも出会いました。
そんな出会いは、オフィスの中だけではなく、その外にも広がり、すごく大事な経験になり。

 

人だけではなく、勉強面や仕事面でのポジティブサプライズも。
金融とアートという全く違うフィールドに飛び込んだことで、自分が大学で学んでいることにもっと誇りを持てるようになりました。私が大学4年間をかけて学んだ知識は、金融業界で働く上でなにも直接的に関わることはないだろう。でも、違う角度からのものの見方や考え方、クリエイティビティ、物事に対する気づきの点。このようなスキルは、他の人たちよりも提供することができるだろう。と。芸術を学んでいて、よかった。と。
『金融』という言葉を定義したいと思いながらも、それは最終的にすることはできませんでした。
色々な役目があり、全然違う人や事内容の部署を一言で表すことができないです。ほんと。
だから、『金融』に対して興味が生まれたか、と言われると、そうとは思わない。生まれてはないです。
でも、そのような様々なチームの中には、「一緒に働きたい。このチームのやっていることが好きだ」と思う場所も見つけることができました。自分が求める『仕事へやりがい』を満たすことができる、そんなチームを。
それは、当初「きっと居ても向こう数年だけだろうし。」と思っていた自分の気持ちを変えるくらい、強い気持ち。
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そして最後になりますが。
そんな自分の気持ちに気がついて、「ここで働きたい。」と本気で願うようになり、がむしゃらに頑張った10週間。
その10週間が終わり、幸いにもその願いが現実にすることができました。
来年の9月から、そのチームの一員として、またがむしゃらに頑張ることになりそうです。

・・・・・

さて。来週の火曜日の便で、アメリカへ立ちます。
大学4年目。最後の一年。今まで通り、今まで以上に、ブラウンが与えてくれるこんな恵まれた環境に感謝し、精一杯頑張りたいと思っています。
次は、プロビデンスから書きます。では。

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